ソウルの番組は勿論、普段の音楽番組やローカル番組でも、ダンサンブルな曲からスローバラードまで日本の放送局ではほとんどかからないような素敵な曲がどんどん流れてきて、その曲が誰の何という曲なのかをチェックしつつ、レコードが日本でも売られているのかどうかを調べてみたりもしました。
そんな中でも特に気に入ってしまったのが、フィラデルフィアから登場したコーラス・グループ、ブルー・マジックのこの曲でした。
ステージでのユニークな振り付けは映像ならではのお楽しみですが(笑)、
リード・シンガーのテッド・ミルズのほろ苦いファルセット・ヴォイスと控えめに添えられた美しいハーモニーで歌われる切なさいっぱいのこの曲が頭の中で何度も再生されていきました。
当時は日本でも「愛ははかなく」という邦題でシングル盤も発売されてはいましたが、特に洋楽チャートでのヒットはせず、放送でもほとんどかかることは無かったと思います。
日本では特にサザン・ソウル信仰が強かったこともあり、こうしたファルセット系の歌は軟弱ソウルなんて言われていたこともありましたっけ。
でも、当時から密かに愛聴していた人も多かったようで、時を経ると共に再評価されていったように思います。
今やこの曲をフィーチャーした彼らのファースト・アルバムはスウィート・ソウルの名盤として日本でも広く知れ渡っていますし、CDで再発盤も出ています。

グループ自体も幾度かのメンバー・チェンジがありながらも活動を継続しており、この曲はリフレインが観客との大合唱になるほど、今も愛されているようです。
彼等は過去3回来日していますが、やはりこの曲にはひときわ大きな拍手が起こったものでした。
残念ながらリード・シンガーのテッド・ミルズは1990年代に脱退してしまいましたが、今も地道にソロで活動中とのことで、いつかオリジナル・メンバーが揃ってまたこの曲を聞かせてほしいものです。