自分だけのナビゲーションを作る

 

 最近では、ナビゲーションのおかげで、地理を知らないまま地図帳なしで、どこへでも運転することができましたので始めていくところでも怖がる人はほとんどありません。しかし問題は、ナビゲーションが誤動作するときです。ナビゲーションだけに依存して運転している人であれば、誤動作の瞬間、車は何度も同じ道をくるくる回るようになり、目の前が真っ暗になった経験をすることになるでしょう。でも、道路の表示板や方角などの基本的な情報を活用して、落ち着いて道を探していく方法を理解している人であれば慌てる必要はありません。

 

 

 時代を問わず、幸せな生活は、すべての人の望みであり、「成功」と呼ばれる小さな交差点を何度も通過していかなければなりません。私たちの人生の目標である「幸せ」への道でも、既に作成されたナビゲーションをうまく活用することも大事ですが、ナビゲーションがなくても、自分の道を見つけることができる能力こそが、何より大事です。それでは自分なりの成功への道を探すにはどうしたらよいでしょうか?

 

 

 成功に導くために必要なのは成果であり、成果を出すために必要なのは仕事ができる能力です。能力を備えるためには良い教育を受けなければならず、良い教育を受けるためには良い大学に入らなければなりません。

過去数十年を振り返ってみると熱心に勉強して良い大学に入り、卒業してからは良い企業に入り、熱心に働くことが、誰もが望む最善の道でした。これが過去数十年間、私たちの社会を飛躍的に発展させた基本的な方程式であり、成功に導いてきたナビゲーションでした。

 

 

 しかし、アップグレードができないこのナビゲーションはもうこれ以上正常に動作しません。若い人たちは今も昼夜を問わずに勉強して昔のように大学にいきますが、大学を卒業しても就職が困難であったり、就職ができても今度は会社が厳しい状況であったりします。激しいグローバル競争の中で優良企業でも海外市場で苦戦を強いられています。今まで成長を支えてきた企業の競争力が知識情報化時代のグローバル市場ではもはや通用しなくなったのです。その結果、社会全般の競争力が枯渇しつつあります。

 

 

 

ナビゲーションをアップグレードする

 

 

 教育→能力→成果→成功につながっていたサイクルにどのような問題が生じたのでしょうか?

 

 

 時代の流れで国際競争力が必要になった今ではこのサイクルをもう一度見直す必要があります。特に成功への道のりで大きな役割を占める「勉強する」と「働く」という2つの単語について、その意味をもう一度考え直さなければなりません。

 

 

 「成績」がすべてだった社会では、「勉強する」という言葉の中に「学習」はあっても「身につける」のはありませんでした。過去数十年間、一方的な教育観を持った教育システムでは、他人が設定した視点を無条件受け入れて暗記する能力だけを強要してきました。このように「学習」はあっても「身につける」のがない歪曲された教育システムのせいで、優秀な人材を無駄にしてきました。

 

 

 そして、国際競争力の観点から見ると、「学習」よりも深刻なのは「働く」という概念です。社会が未だに「仕事」を「生計や稼ぎのために提供する精神的・肉体的労働」と定義されたレベルで認識しているのです。

 

 

 国際競争力が要求する「創造性」、「自己成長主導性」、そして「人間性」が私たちの社会の「学習する」と「働く」に共通して欠けているのです。これらの「集合的無意識」を変える努力だけが国際競争力強化を可能にします。それではどうすれば、みんなが同じ道のみをたどる古いナビゲーションを捨てて、創造的で自己実現できる、自分なりの成功への道を見つけることができるでしょうか?

 

 

 

プロジェクト知能知数(PQ)

 

 

 「仕事」を「目標」と「スケジュール」がある「プロジェクト」に考え直す瞬間、解決の糸口がつかめます。自分で目標とスケジュールを立てて問題を解決していく統合能力を意味する「プロジェクト知能指数(PQ)」は、「思考」と「時間」に対して「主人意識」持つことから始められます。

 

 

 プロジェクト知能指数の観点から教育と学習が行われると、まず小・中・高の教育過程で人間性と知性、そして自己成長主導性が強調され、成績より創造性と実行力を培養する実用的な教育が行われることになります。大学では、自分が専攻する知識のほかに発想、コミュニケーション、コラボレーション、管理、学習のようなプロジェクト知能指数の基礎能力を培養する教育が行われ、すぐにでも仕事ができたり、創業することができる人材が育てられます。企業が日常の業務にプロジェクト知能指数の概念を適用すると、同じ環境でもより良い結果を生み出すことができます。その結果、製品の品質や企業の競争力が強化され、グローバル市場への輸出拡大につながります。

 

 

 今まで私たちが知っている「勉強」と「仕事」の通念を「プロジェクト知能指数」の観点に引き上げて教育と業務領域を再解釈して実践することができれば、私たちがこれまでに備えてきた素晴らしいインフラの上に革新的な変化と跳躍が可能になります。つまり、教育、能力、成果、成功につながるすべてのサイクルが自然に善循環の輪になり、その過程で成功と幸福のために、私たちの社会へのナビゲーションがアップグレードされます。

 

 

 シンクワイズ・プランナーは、みなさんが本当の仕事ができる能力、すなわちプロジェクト知能指数(Project Quotient)を高めていくことができるように開発されたツールです。自分に合ったナビゲーションを持って人生の成功への道を心地よく走ってみませんか。