一般的に「プロデューサー」とは演劇、映画、放送などでの「制作責任者」をいいます。企画をはじめ、制作費の予算作成、原作を劇・映画化するための交渉、脚本家、演出者や俳優、スタフの選定、さらに公演、封切期日の決定までの一切を統括します。

 

 

  考えて見れば仕事にある程度なじんできた「ミドル・クラスのビジネスマン」のやっている日常の仕事は、まさに「プロデューサー」そのものなのであります。あなたの仕事を振り返ってみれば、自分自身が動く以外に、周囲を動かす仕事も増えているはずであり、その際に知らず知らずのうちに各種の「お膳立て」をやっていることに気が付くでしょう。

 

 

  人や予算のの割り振り、実行のための根回しや折衝、打ち合わせのための会議やミーティングの招集など、これらはプロデューサーの仕事以外の何ものでもありません。特に大きなプロジェクトをやろうとすればするほど、あなたの仕事の中で、プロデューサー的な部分が増えてきます。

 

 

 

  人間は誰でも一人では生きていけないものです。だから、何らかの組織に属し、あるいは組織とかかわりを持って生活しています。組織には職制があり、指揮命令系統があります。一般に組織の構成員は、「長」の指揮によって動かされます。「長」は人を使い、構成員は「使われる」と考えられます。原則は誰かにそうでありますが、現実には必ずしもそうなっていません。

 

 

  「自分には権限が与えられていないから仕事ができない」という人がいますが、権限がなければ実績を作って、権限を勝ち取ればよいし、それができないのなら、少なくとも「権限のある人に働きかけ、説得し、組織を動かすようにもっていくこと」です。

 

 

  「組織を動かす」ことは、職場に慣れ、仕事がある程度分かった中堅社員以上の人ならば、誰にでもできることであります。そういう「お膳立て」をし、「条件を備え」、「組織を動かす」、これがまさにプロデューサー気分で仕事をする楽しさです。

 

 

 

  ところで、自分の人生をプロデュースできるのは自分しかありません。プロデューサー気分で自分の人生を楽しむためにはある程度の社会経験を積んで、自分という人を客観的に見つめ、自分に似合った人生を企画し、目的を設定し、目的を達成するためのいくつかの目標を立て、具体的なスケジューリングとそれを管理していく必要があります。ThinkWiseプランナーはそういう人のために生まれたツールです。