▼「今日一日」から始める知的生活術

 

 

 

 

 
  『シェイクスピアの「リア王」は王は、すべてを失って、丸裸の人間となって嵐の荒野をさ迷った末に狂気に陥る。しかし、狂気の人となった時に、リアは初めて人間としての真実に目覚めるのだ。』

  人間としての真実は限られた時間を生きる、しかも自分に与えられた時間の長さをわからない本質的な人間の弱さを感じ、自分の時間の大切さに目覚めることではないでしょうか。  



  『わたしたちは、二つの時間を生きている。一つは人間としての自分の時間である。もう一つは、仕事というものが、否応なしに押しつけてくる時間である。』

  時間を自分のための時間と仕事のための時間に分けて、仕事に追われることでこの二つの時間の境界が曖昧になり、すべてを「人間としての時間」と錯覚してしまう。いわゆる自分の時間の大切さを社会人として生きる現在のシステムに言い訳を続けているのではないか。その結果、社会人として成長することは、



  『…やがて錯覚の状態が常態となる過程を意味するのである。錯覚しなければ生きてはいられない、ともいえるけれど。』

  と、続けました。結局、社会人としての努力は自分を失うだけであるのか疑問になる場面です。ヘルマンヘッセの「車輪の下」をふと思い出しました。

 

 

 

 

 

  『一日一日を、自分の仕事なり遊びの日々として全体の中に位置づけ、月々の自分の暮らし方を構想し、構築してゆくこころの構えがなければ、時は流れて行ってしまう。』

  自分の時間を取り戻すためには具体的に時間の使い方として「一ヶ月」単位での時間の管理を進めていますが、そのためにはまず、時間の記録から始めるのがよいと思います。記録を続けると使い方の甘さに気が付き、それを管理しようとするプランニングが生まれます。家計簿を書く主婦の心がまえでしょうか。

 

 

  ThinkWiseプランナーは初めてマインドマップにプランナーの機能を取り入れました。それは人間の思考能力を向上させるマインドマップより、人間の本質である時間の大切さを感じたからではないでしょうか。一ヶ月単位の時間管理も重要ですが、自分の人生全体をプランニングして自分なりの目標を設定してみてはいかがでしょうか。下記の連載記事をご参照していただければ幸いです。

 

◎自分の人生に価値を与える