防災グッズ探偵団
皆様こんにちわ
前回の「逃げ道の確保」で基礎準備ができたわけですが、(でも基礎準備はまだまだありますのでこれからも時々紹介させていただきます)、今回からいよいよ防災グッズへ突入です。

防災グッズ探偵団(と言っても私一人ですけど)の行動目標はあくまでも防災グッズと言われている物を吟味し、本当に使えるものを探し出すことにあります。

特に販売されている商品を購入される時には表示されている表現や言葉にだまされないように、いざというときに本当に使えるのか、使いやすいのかを吟味していきたいと思います。以外に使えないものが多く存在しているんですよ!

さて、第一回目の今日は情報の確保の第一弾としてラジオをご紹介します。

災害発生時に一番多くの情報が得られるのはテレビですが、テレビは映像もあるため、多くの電力を消費します。大切なのはずっと続けて情報を得られることですから、電力消費の少ないラジオは大変効果的な情報収集手段です

皆さんラジオというとAM放送やFM放送を思い浮かべられると思います。ところで、短波放送というのを御存知ですか?短波放送というのはその名のとおり、短い波長で放送する放送システムの事です。実はこれがなかなか優れもので電波が地球と電離層の間を行き来するため、地球の遠くにある場所の放送も受信することが可能なのです。AM,FMラジオは一般に地元の放送局を通して発信されます。しかし、未曾有の大災害が起こったとき、その放送局がダメージを受ければ、ラジオ放送は聴けなくなるのです。今回の東日本大地震でも多くの放送局が被害をうけ、ラジオ放送が戻ってきたのは被災後何日かしてからの事でした。被災後にすぐに情報を得るためには短波放送が聴けるラジオを準備しておくことが非常に重要なのです。

次に重要なのは電源です。電池式だけのものはあまりお勧めできません。懐中電灯とちがってラジオは災害が起これば昼も夜もほとんど付けっぱなしになります。電池式ではあっという間に電源がなくなり、使えなくなります。替えの電池を何十個も準備しておくわけにもいきませんしね。そこでお勧めなのが、4種電源ラジオです。このタイプのラジオは①電池、②手動発電、③太陽電池、④AC(交流電源)アダプターの4種類が使えるようになっています。つまり、②と③があれば、電池や電源がなくても聞くことが出来るのです。

それに加えて防水のものがあれば最高ですが、防水機能があると価格も高くなるので、非常時に備えて、濡れないようにビニール袋等に入れておくことが大切です。


例えばこんな商品があります。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/koolriver/de13.html
http://www.7netshopping.jp/home/detail/-/accd/2102088334/subno/1
http://store.shopping.yahoo.co.jp/wich/al6-787k.html
(※上記商品は短波と手動発電を備えているという見本で、お勧め商品というわけではありません)

サイズもなるべく小さいほうが良いでしょう。よく、ライト付きというのもありますが、実際にライトは別に持っていたほうが便利です。邪魔にならない程度についていればそれはそれで悪くは無いですが・・・。

詳しく詳細を見てみます。



防災グッズ探偵団-ラジオ全体図


これがラジオの全体図です。大きく見えますが手のひらサイズより若干大きいといった程度の大きさです。

防災グッズ探偵団-電源4種

裏から見た写真です。ダイナモ発電用の手回しハンドル、太陽電池用のソーラーパネル、それと電池を入れる部分が見えます。AC電源は横についています。

防災グッズ探偵団-ライト付き


横にはLEDライトがついています。無くてもかまわないのですが、電力をあまり消費しないLED程度ならちょっと点いていても問題ないでしょう。何かも役に立つかも知れませんし。

防災グッズ探偵団-濡れないように


保管はこのようにビニールに包んで、濡れないようにしておきます。

保管時にはラジオの中に電池を入れないようにしてください。液漏れの原因となり、漏れが発生するとラジオが使えなくなることもあります。

ダイナモ発電で充電できるタイプなら、ニッケルカドミウム電池を準備しておきます。

それからこれは大切なことですが、例えば避難所に行ったりする場合、ラジオの音はいくら重要情報でも他人には騒音になりかねません。そこで、自分ひとりで聴けるようにイヤホンも一緒に入れておきましょう。

短波放送は季節や天候等によって聞こえる放送局が変わったりするので、放送局の選択を事前にすることはあまり効果がありませんので御注意ください。

それから日本で出回っている製品には外国製のものも多くあり、表記が英語や中国語のものもあります。一度使ってみて、日本語表記に書き直しておくといざというときにあわてないですみます。

購入後は必ずテストして使えるかどうかを確認しましょう。

情報は命をつなぐ大切なものです。よく準備してください。

それでは次回は「情報の確保(その2:携帯電話)」をお送りします。


防災グッズ探偵団-逃げ道の確保

こんにちわ。前回の「足元の備え」が準備できた皆さんが次に準備しておかなければならないのは「逃げ道の確保」です。

何の逃げ道かといえば、家の中での逃げ道の確保です。え?家の中の事とは隅々まで知ってる?当然でしょう。しかし地震や火災が起こったとき、そのあなたの知っている家がまるで別の建物のように変わってしまいます。それでもあなたは耐えうるでしょうか?

ほとんどの日本の家のつくりは台所を中心にして作ってあります。それは台所が家の真ん中にあるという意味ではなく、様々な機能が一番充実しているところが台所なのです。考えても見てください。水道、ガス、電気、下水などの全ての機能が総合的に一番集まっている場所は?と聞かれたらそれは台所になるはずです。災害発生時、一番問題が起こりやすいのが台所です。

この台所を家の中心として設計されているため、もし火災が台所で発生すると、逃げ場が無くなる場所が家の中にいくつか生じるのです。火災で亡くなった方々の多くが、火災発生後逃げ場を失ってしまったというケースが大変多いのです。まず、家の中の見取り図を書き出して、もし台所で火災が発生した場合、逃げることが出来なくなる部屋はどこかピンポイントで探し出してください。このとき、台所からの炎と熱と煙で台所の外側約3mは近づけないものとします。

どうでしょうか?逃げられない部屋が1階である場合は窓から逃げることは出来ます。問題は2階や3階にある部屋です。その部屋に閉じ込められた場合の緊急避難方法を日ごろから準備しておかなければなりません。火災というのはテレビなどで見ているよりももっと恐ろしく、たとえ炎が見えていなくとも高熱と煙でとても近づくことはできません。皆さんが2階の部屋にいるとして、1階の台所で火災が発生して、階段をふさいだ場合、逃げ場は窓しか残っていないのです。

高いところから逃げる方法としてやはり「はしご」が最も有効です。しかし普段から大きなはしごを準備できませんので「縄ばしご」を準備しておきます。


縄梯子は10m程度のもので自分の体を2階から地面へ、あるいは自分の階からその下の階へ降りられる長さが必用です。

販売されているものではこのようなタイプがあります。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/kwn/13850.html

しかし一般に販売されているものは大変高価ですから、もし時間があれば結構安く立派なものが自分でも作ることが出来ます。こちらのサイトを御参考ください。

http://www6.kaiho.mlit.go.jp/muroran/anzen/kainan_boushi/rope_trap/index.htm

http://97607513.at.webry.info/200906/article_19.html

次に御家庭にお子様がいる場合、子供に縄梯子を降りさせるのはまず無理だと思ってください。小さな子供にとって縄ばしごを下りるのは、大人が超高層ビルから下りるような高さの感覚があり、恐怖に足がすくんで身動きが取れなくなります。そこで大人が子供を背負って降りれるような背負い紐を準備しておきましょう。こどもの体を大人の背中(赤ちゃんお場合はおなか側にしっかりとくくりつけて一緒に降りていきます。

防災グッズ探偵団-縄梯子
縄ばしごをおりていくのは実は大人でもとても怖いものなのです。特に降り始めの部分は難しいですから、日ごろから訓練をしておきましょう。

アパートやマンションなどでは備え付けの縄梯子が置いてあるところもあります。植木鉢や荷物でその場所をふさいだりしないように、またどのようにして使うのかなども確認しておきましょう。


次に大切なのは集合場所を決めておくことです。地震などの災害発生後、家族がばらばらになる可能性があります。そこで日ごろから、そういう場合にどこに集合するのかを決めておいてください。

どうでしたか?直接地震等で被害を受けなくともその後の火災等の二次災害で命を失ってしまう場合もあります。決して慌てる事の内容日ごろから逃げ道を確保しておくことがとても大切です。

次回からはいよいよ防犯グッズのお話、第1回目は「情報の確保(その1:ラジオ)」をお届けします。


防災グッズ探偵団-足元の備え
こんにちは今日は「足元の備え」というお話をします。

前回のお話しで基本的な72時間キット(非常用持ち出し袋)を準備したあなた、これでもうすっかり安心と、夜も更けたことだしあくびもして、ベッドに入りました。ウトウトとし始めたその時! ガタガタと激しく部屋が揺さぶられました。「地震だ!大きいっ!!」あまりのことに驚きますが、揺れの激しさにベッドから出られません。タンスや家具は倒れ、停電で部屋は真っ暗に!やがて、揺れが収まり我に返ったときハッと気がつきます、「逃げなきゃ!

このとき、もし皆さんがベッドから飛び出したとします。どうなると思いますか?
おそらく足が血だらけになります。なぜでしょう?  

そう、停電で真っ暗な部屋にはガラスの破片等が散らばり、まるで凶器が散乱した部屋になっているのです。最初の地震が起こった後には必ずしばらくして余震が起こります。余震は一旦ずれた地面が安定を取り戻そうとして起こるものですが、このとき、最初の揺れで家にひび割れのダメージが生じていると、次の余震で崩れる可能性があります。一刻も早く、72時間キットを抱えて一旦建物から出る必要があります。

しかし真っ暗闇の中はだしで飛び出すほど危険なことはありません。そこで必要になってくるのが「under the bed shoe box」つまりベッドの下に常備する靴の箱のことなのです。別にベッドでなくともお布団お近くでもかまいません。ベッドの下のすぐ届くところに靴箱を置いてその中に靴と懐中電灯を入れておきます。地震が起こった後はまず、この箱を開けて明かりを灯して靴を履いてそれから行動します

これが無ければせっかく72時間キットを準備しても、出だしで失敗し、怪我をすることになります。
特に日本は家の中で靴を履かない国ですから、このような準備をしておかねばなりません。

では箱の中身を御説明します。あ、まず外側の箱ですが、普通の紙の靴箱(お店で靴を買うときに靴が入っている箱)で結構です。その中にやわらかく履きやすいサイズの靴を入れておきます。

非常用として多くの方が失敗するのが安物や壊れやすいものを購入してしまい、実際には使い物にならずにすぐに捨てる羽目になって「あ~、何でこんなものを買っておいたのだろう」と後悔することがあります。災害時は今の現状よりももっと過酷な状況になるわけですから、どんな防災グッズでもしっかりしたものを揃えておかなければいけないのです。(高価である必要はまったくありません。しっかりしていれば大丈夫。)

防災グッズ探偵団-靴
靴は柔らかく、手で軽く引っ張ってすぐに履ける物でなくてはなりません。出来るだけ紐靴も避けましょう。あまりのパニックで手が震え紐が結べないかも知れません。学校の上履きのようなものでも結構です。底がゴム製でしっかりしている物を選びます。スリッパやサンダル、下駄、草履はNGです。

さて、その靴の中には懐中電灯を入れておきます。靴を履くときに必ず気がつきますので明かりを灯すことが出来ます。これはすぐに明かりがつかないといけませんから、漏電しないように乾電池の間に紙などを挟んでおくと、いざというときにあわててしまいます。常にバッテリーをチェックしていつでも明かりが点く状態にしておくか、電池の要らないタイプを準備しておきます。前回も説明しましたが、電池式ならマンガン電池を入れておきます。アルカリ電池は自然放電し、長持ちしません。電球はなるべくLEDタイプ。切れることもなく、消費電力が少ないためかなり長い間点灯させておくことが出来ます。
この懐中電灯はとにかく72時間キットを抱えて外に出るまでの間使えれば良いというような感覚で準備します。

さて、家に子供達がいる家庭では、このほかに頭につけるタイプの懐中電灯が役に立ちます。手に持つタイプでは手がふさがってしまいますので、子供を抱えたり、家具を押しのけたりするのに不便です。頭につけておくタイプなら両手がフリーになって身動きが取れやすくなります。これもLEDランプがお奨めです。

次に必用なのは軍手とマスク。地震や火事が発生すると家具が倒れたり、壁が熱を持ったり、木材やガラスがあちこちに飛び散るので軍手が必要です。また、ものすごいほこりや煙が出るのでマスクは必要です。マスクは汚れないようにビニール袋に入れて保管します。

靴、懐中電灯、軍手、そしてマスク。たったこれだけの入った箱ですが、緊急時にはこれほど心強いものはありません。ぜひこの箱を準備して、常に自分が布団から出てすぐ手の届くところに置くようにしてください。

お子様のいる御家庭では、子供の靴の箱にはホイッスル笛を入れて置いてください。真っ暗闇の中、彼らがそれを吹くことで、居場所が分かります。ホイッスル笛は中にボールが入っているタイプはボールが長期保存で引っかかったりすると鳴らなくなりますので、まっすぐの空洞タイプがお奨めです。

防災グッズ探偵団-靴箱
防災グッズ探偵団-靴箱の中身

写真は私が準備している「備えの箱」です。ベッドの頭のすぐ下においてあります。靴も上が柔らかく、紐なしで、底が固いゴム製のものです。ライトは電池なしのタイプと頭につけるタイプの両方が両方の靴の中に入っています。家族のそれぞれが一人ずつ箱を持っています。

いかがでしたか?ちょっとしたアイデアがいざというときには大きな助けになります。出来るだけ準備をするようにしておきましょう。

次回は「逃げ道の確保!」をお届けします。お楽しみに。