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農政の制度設計の見直しを /石破政権が「高校無償化」を呑んで「103万円の壁」に抵抗する理由

米が切れそうなので、買いに行ったら5kgで3,980円でした。
昨年から上昇している米価ですが、
それまで私は安いお店で買っていて、
5kg1,480円で買えていたのです。
現在はそここら2.7倍という暴騰です。

備蓄米を放出することになりましたが、
そのアナウンスでより一層、価格が上昇したように思います。
古米を避けたい業者や消費者、その予測、
2024年秋の米なら高く売れるという見立もありそうです。
それに、備蓄米は1年以内に買い戻すのですから、
価格を下げる決定打にはならないでしょう。

今や転売ヤーがハエのように群がり、
さらに、農水省は現状の把握すらできていない。
昨年8月ごろの予測もはずれまくりですから、
誤りを認めつつ、農政についてゼロベースから考えてほしいものです。
外国人にも集られる現状を止めなければいけません。

なお、米は食品ですから、メルカリなどの個人なんて、
米をどのように扱っているかわかったものではありません。
これまで米を扱っていない業者についても、
手を出すべきではないでしょう。
国は、あらためて制度設計を考える必要があります。
 

 


ジョシュア・ローム「Almost There」

 


さて、維新が求める高校授業料の無償化について、
自民があっさりと呑むことになりました。
一方、国民民主が求めていたいわゆる「103万円の壁」については、
年収によって4段階で非課税となる壁を引き上げるとしました。
壁を1つから、新たな4つの壁を設けるということみたいです。
案の定、昨年11月に交わした自公国の合意はほぼなかったかのようです。

高校授業料の無償化は、そんなに優先されるべきなのか。
私は疑問に思うのですが、これが簡単に決まったのは、
近い将来の「増税」の口実にできるからではないでしょうか。

とにかく「減税」が禁忌となっているのが政府の実情です。
正確には「減税」を言い出すと、政権が潰されるということです。
岸田政権も、ちらっと匂わす発言をしたところ、
「裏金」のリークが始まりました。

高校授業料の無償化では、維新は同時に
「国民医療費を年間で最低4兆円削減することを念頭に置く」を要求していて、
今、トレンドの「高額療養費制度」の見直しという政権の思惑にも合致します。
ただ、それで「これまで死なずに済んだ人が死ぬことになる」のですが。

しかし、それでも4兆円削減は難しいはず。
そこで出てくるのが「増税」、あるいはさらなる「負担増」なんだと思います。
「103万円の壁」問題の緩和は、純粋に「減税」ですから、
財務省が必死に抵抗しているというわけです。
自公は少数与党ですから、組む相手が必要で、
国民と協議してきたものの難航、
維新が丁度渡りに船だったという次第。
今後、「増税」が必要だと政府が言い出した時、
維新は国民から恨まれるかもしれません。

政権は、国民民主の要求なんて呑まなくてもいいと考えているのではないでしょうか。
維新は、自分たちの存在意義を示したかったのでしょうが、
この与党との取り引きは、

選挙で票を減らす原因になるのではないでしょうか。