国民民主党代表が炎上 診療報酬を減らして医者の給料を減らす? | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

国民民主党代表が炎上 診療報酬を減らして医者の給料を減らす?

国民民主党代表の玉木雄一郎のpostが炎上しました。
Xにおける投稿で、今は既に削除されていますが、
論点を明らかにするために、蒸し返します。

まず、こういう主張がありました。

医療費の伸びを賃金上昇率以下に抑えるために診療報酬を抑制する

そして、その方法としてこのようにpostしました。

極めてザクッと言うと、お医者さんの給料や所得の伸びを、サラリーマンの賃金の伸び以下に抑えるってことですから、それは業界団体からの反発は凄まじく、なかなか簡単なことではありませんし自民党にはできません。皆さんの応援が必要です

業界団体とは自民党を引き合いに出していることから、
医師会を指していると考えるべきでしょう。
まず、診療報酬とは何でしょうか。
これは玉木党首も猛批判にさらされたんですが、
勘違いしている人が多いかと思います。

診療報酬とは医療機関に、診療の対価として支払われる費用のことなのです。
診療報酬の全てが医師の収入と誤解している人も多く、
実際は医師、看護師、放射線技師、理学療法士、薬剤師など、
診療に関わるスタッフ全ての人件費のほか、
医薬品・医療材料の費用、医療機器・機材の費用、
施設の維持管理の費用も診療報酬により賄われています。

診療報酬を下げると、医療現場に人がいなくなります。
元々、過重労働の方たちが働いているのが医療機関で、
さらに、医療機関そのものも運営、維持ができなくなるはずです。

おそらく、「医者の給料を減らせばいいんですよ」と
雑なレクチャーを受けたのでしょう。
もしかすると、レクチャーの主は、
医師を国民の敵にしたかったのかもしれません。

医師たちの利権があるために医療費は高騰してるんだ、

そういうことにしておけば、財務省としてはありかたいわけです。

元財務官僚の玉木氏みたいな人がスピーカーになってくれますし。
Xでは、いつも温厚な先生方までも参戦して、
猛反発していました。

保険診療に携わる一般的な勤務医に、
サラリーマンの賃金の伸び以上に給料が増えているという印象はありません。
非常勤などのアルバイトで生活しておられる方もいらっしゃいます。
玉木氏の認識はすっごい雑な認識だったかと思います。
そもそも、保険診療に関わっていない医師ほど、
儲かっているんですよね(儲かっていないところは潰れているだけですけど)。

玉木氏は安倍元総理が友人というだけで、
理事長を袋だたきにしたいわゆる加計学園騒動の元凶の一人ですからね。
その後、岡山理科大学獣医学部に何か不正が見つかりましたか?
この人は地元・四国の積年の念願も無視していたんです。
日本獣医師会から献金を受け取っていて、
その団体が新しい獣医学部の新設に反対していました。

この騒動の数年前には、「獣医師が足りない」と主張していたのに、
騒動においては「獣医師の数は充分だ」に変わっていたのです。
私はずっとこの変節を忘れません。

まあ、今でこそ、少しでもまともな野党が必要なため、
国民民主党には頑張ってもらいたいのですが、
今回は馬脚を現したということでしょうか。

 

 

それでも、この炎上後、現場の方々などから広く意見を聞くとしていて、
その点は評価したいと思います。
私が見る限り、世論調査で見る支持者の割合よりも、
医師たちの国民民主党の評価は高かったかと思います。
これで見限られる可能性もあるのではないでしょうか。

医療費の伸びに対する問題意識は当然持つべきで、
それが「医者の給料を下げて」なのでおかしくなりました。
診療科によっても全く違いますし、
特に循環器内科、整形外科のように、高齢者が通ってくれる診療科は、
経営に貢献しているかと思います。
一方、小児科や産婦人科は、儲かっていません。
産科については、公営の医療機関ですら、
やめてしまったところも多いです。
(医師の確保が難しい)

根本的には、医療機関の集約化、自己負担率アップ、

特に高齢者の自己負担率は問題視されています。
そして保険適応の制限ぐらいしかないのではないでしょうか。
あとは患者の不適切な受診に保険を適用できなくするとか。
重複受診や頻回受診ですね。
無駄な複数の医療機関での受診、
医師が必要としていないのに、何度も繰り返し受診した場合、
これを保険適用から外すのです。
このあたりはマイナンバー保険証が役立つかもしれません。
あとは、国債でなんとかするぐらいしか思いつきません。

医療費の増大の最大の原因は高齢化と医療技術の進歩、細分化です。
医療機関の集約化では「近くで診てもらえる環境」を諦めることになります。
自己負担率アップでは「少額で高度な医療を受けられる環境」について、
諦めなければならないケースが増えるでしょう。
何を諦めるのか、国債でなんとかするのか、
議論が必要なのは事実です。

 

ポール・ビニー(敏弐)「市川團十郎の弁慶」

 

さて、新型コロナ感染症患者が減っていて、
まだ、下り坂のモードにあるようです。
一方、相変わらずインフルエンザ患者は増え続けていて、

 

 

A型H3とA型H1が同時流行しているという報道もありますね。
新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスも、
飛沫感染が感染経路となりますが、
新型コロナよりもインフルエンザのほうが、
手に付いた飛沫、物に付いた飛沫からの感染の割合が増えます。
手洗いの重要性が高まっていますので、
気をつけていただければと思います。