植木理恵先生特集#3 ビーバップ!ハイヒール 本当は怖い恋愛心理学 悪用禁止!正しい幸せの掴み方 | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

植木理恵先生特集#3 ビーバップ!ハイヒール 本当は怖い恋愛心理学 悪用禁止!正しい幸せの掴み方

http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11432127223.html

こちらからの続きです。



彼女の名前は冴子。

「ビーバップ!ハイヒール」本当は怖い恋愛心理学 悪用禁止!正しい幸せの掴み方

恋愛における心理学を身につけた
魔性の女です。

ある日、マサト(33歳)がいつものバーで一人飲んでいると、

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彼女の後ろ姿に目が行きました。
この夜の彼女はボディラインが出るファッションで、
特にヒップラインが強調されるもの。

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後ろ姿に惹かれると、顔を見たいという欲求が生じます。

欲望の抑圧

という心理です。

アラサーだけどいい女だなあ

マサトが心の中でそんなことを考えている時、
一人の男が彼女に近づきました。
男は酔っているようです。

ちょっと困ります! やめて下さい!

冴子は嫌がっています。

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助けて下さい!

彼女はタカシに向かって助けを求めてきました。
彼に考える余地はありませんでした。

おい! 何やってんだ!? 嫌がってるじゃないか!

タカシが男にそう迫ると、
彼は「その、ちょっと誘っただけで…、お邪魔しました!」と言って
逃げるように店から出て行ってしまいました。

助けられた彼女が彼にお礼を言います。

この時、マサトは心の中で

心理的報酬

つまり、助けたのだから自分に好意を抱くはず、と
好意の見返りを期待するようになります。
そして、その見返りを意識するあまり、
「助けた側が相手に好意を抱く」ということに。

彼女は今は時間がなく、
次の機会にお礼がしたいので名刺が欲しいと言っています。
タカシに断る理由はありません。
彼女は名刺を受け取ると、
タカシの前からいなくなってしまいました。

行為のおあずけ

彼女はお礼をしてくれるはずだが、今は無理。
この状況に、彼の期待は膨らみ、
彼女の価値も上がっていきます。


マサトには妻がいました。
一つ年下のカオリです。
彼が帰宅すると、

お帰り~、ご飯は?

と出迎え。マサトが、

ごめん、今日部長に付き合わされて食べてきちゃった

言いますと、

いいのよ。これもお仕事なんだから

と、厭な顔をするどころか笑顔を返してくれます。

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ありがとう

彼は理解ある妻にお礼の言葉を言っていますが、
ここのところ、彼の帰宅は深夜になることが増えていたんです。
結婚して5年、彼は複数の女性と浮気をしていたのです。
冴子と出会ったのは、そんなある夜の出来事でした。

名刺が欲しいと言い、
お礼はまたの時にのはずだったのに、
あれから2日、彼女から全く連絡がありません。
恨めしげに左手で携帯を握りしめ、

俺としたことが、なんであの時
連絡先、訊かなかったんだろう…


彼が後悔しているその時、
携帯電話が震え出しました。



慌てて妻の目の届かない廊下まで出て、
携帯を見てみると知らない番号からで
彼が待ち続け「もしかして…」と期待したとおりでした。

冴子です。あの時はありがとうございました

電話の向こうの彼女は続けます。

もしも、よろしければ、
来週の月曜、お食事でもいかがですか?


月曜…って、たしか…?
その日がクリスマスイブであることに気づき、
マサトが考えていると、

ご都合が悪ければ諦めます。
また、電話しますので、その時…


ここで逃すと次はいつになるかわからない。
彼は慌てて彼女の言葉を遮りました。
人間は誘った側が電話を切ろうとすると、
「逃してなるものか」という意識が芽生えます。
これは

自己効力感

という心理で、
自分の力が届かなくなる事への抵抗です。

待って下さい。
その日、一緒に食事しましょう。


マサトが電話を終えたところで、
カオリは彼が廊下に出ていることに気付き、
申し訳なさそうな顔で、

洗い物の音、うるさかったわね。ごめんなさいね。

と謝りました。

ああ、明日の仕事の確認なんだ

妻は、

たいへんね。頑張ってね

と、その顔を笑顔に変えていました。


クリスマスイブ。
その夜はホテルのレストランで冴子と食事の約束です。
彼は率直に彼女に尋ねてみることにしました。

どうして、冴子さんは結婚している僕なんかとイブに食事を?

その質問に、彼女の答えははっきりとしていました。

だってこの前助けてもらったし…、
マサトさんが、私が今まで会った男の人の中で
一番素敵だから


これは自身の

相対的評価

をマサトに伝えたことになります。
男性は自分自身の社会的ポジションが気になり、
特にNo.1になりたい欲求が強いため、
他と比較して誉められる言葉は、
男性にとって大きな意味を持ちます。

彼女の手を握ろうとするマサト。
しかし、すっと逃げる冴子の手。

私、不倫は嫌なんです。
でも、一度でいいからマサトさんとイブを過ごしたかったんです


冴子のこの言葉に、マサトは今はもう妻を愛していない事、
だから、今まで他の女性と気晴らしをしてきたこと、
離婚を考えていることを話して聞かせました。

彼女は黙り込み、
うつむいて彼の言葉をただ聞いています。

他の女性とのことも君に会うまでのこと。

将来を見据えて、俺と付き合ってくれないか!?

このマサトの言葉に、
ようやく上げた冴子の顔には笑顔がありました。

誘ってよかった


そのまま二人はこのホテルの一室へ。
早速、後ろから彼女を抱きしめようとしたその時、
背後のドアが開いて声が聞こえました。
それはマサトにとって聞き慣れた声…。

いったい、何やってんだか

「ビーバップ!ハイヒール」本当は怖い恋愛心理学 悪用禁止!正しい幸せの掴み方

ドアにもたれかかっていたのは、妻のカオリ…?

あなたの仕事って、これなの…?
ただの浮気じゃない!


「違うんだ、これには事情が…」などと、
なんとかこの場を切り抜けられる言葉を探すマサトでしたが、
カオリの次の言葉に彼は凍り付くこととなりました。

どんな事情かは…
冴子に聞かせてもらうから


冴子がバッグの中から取りだして見せたのは、
ICレコーダー。

さっきの会話、全部録音させてもらったわよ

あのバーで冴子に言い寄っていたのも彼の弟。

「ビーバップ!ハイヒール」本当は怖い恋愛心理学 悪用禁止!正しい幸せの掴み方

しかも、二人の密会を写真に収めたと言っています。

私たち、幼なじみなの。
結婚式にも出てあげたのに、憶えてなかった?


と、冴子。

彼はこの後、カオリと離婚する事になります。
しかし、それは彼が望んだ形ではなく、
高い慰謝料が必要となりました。




と、こういうお話なんですけれど、
植木先生が仰るポイントは、
モテ本というマニュアル本には、
接近の方法ばかりが書かれていて、
しかし、心理学として重要なのは、
引き際のテクニックであり、
その積み重ねが大きな意味を持つというということでした。









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