牛生レバー、殺菌方法は存在する! レバ刺しが食べられるようになるかも | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

牛生レバー、殺菌方法は存在する! レバ刺しが食べられるようになるかも

牛生レバー、7月から提供禁止に。レバ刺しは終了…
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11276136477.html

禁止決定の時に、このような記事を作りましたけれど、
厚労省の話では、有効な殺菌方法が見つかれば、
解禁も検討するという話でした。

一番問題視されたのは、
生レバー内部に腸管出血性大腸菌O157が検出されたことでした。
内部ではいかに保管や調理環境を清潔にしていても、
それが残ってしまう可能性を排除出来ません。

それにしても、どのようにして、
牛の肝臓にO157は侵入するのでしょうか?
どうやら、農場の牛の腸管に10%の確率でO157がいるらしく、
それが胆管へと入り、肝臓へと至るようです。
胆汁からO157が検出されていて、
この胆汁で増殖しているのではと言われています。
店では、以前から胆管の傍は
生食向きではないという認識があったらしく、
それは経験則なのか何なのか、
それは正しい認識で、なかなか面白いなあと思いました。
しかし、太い胆管はともかく、
全ての胆管の近くを目視で除去出来るはずはなく、
末節付近はどうしようもないでしょう。
これも完全ではないと考えるべきです。

現在、どのようにすれば、
生レバーを食べられるようになるか、
研究されていて、特に有望視されているのが、
塩素による殺菌であるそうです。
高濃度の塩素系消毒薬で肝臓の内部から消毒、
冷凍したのち、解凍するというもの。
問題は手間、コストと塩素臭ですね。
臭いのほうは水にさらせば消せるということですが。

もう一つのほうが特に有望であると、
私は考えます。
そもそも、この記事を作ることにしたのは、
今朝の産経の主張(他紙の社説に相当)に、
有効な殺菌法の話が出ていたからでした。
それが

放射線照射

です。

放射線照射による殺菌は、
WHO(世界保健機関)やIAEA(国際原子力機関)も
問題なしとしていて、
さらにこの方法が優れているのは、
腸管出血性大腸菌などに限らず有効で、
もしも、これが可能だとされれば、
規制のきっかけとなったユッケも食べられるようになるはずです。

問題はそれを法律で禁じていることですね。
イネの品種改良や
ジャガイモの発芽を抑制する目的で用いられているそうですが、
なぜ、禁止にしているのでしょうか?
その意図がわかりません。

ちょうどいいではありませんか。
今の日本には「"放射能"アレルギー」患者がたくさんいます。
放射線と放射性物質の違いを認識する機会ともなるかもしれません。
放射線は既に様々な分野で有効利用されているんですから。
欧米の30の国では、肉類はもとより、
エビや香辛料などでも実用化されています。
厳しい基準で知られるFDA(米国食品医薬品局)も、
15年前にコバルト60のガンマ線を牛肉と豚肉に、
O157対策として用いることを認可しています。

コストの面だけが気になりますが、
安全面においては問題を見つけられません。

役人も責任問題を恐れて禁止にするばかりではなく、
こういう有効な手段について検討しておくべきですね。

ねてしてタペ