「JIN-仁-」完結編 第6話 "坂本龍馬の闇" ストーリー書き起こし | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

「JIN-仁-」完結編 第6話 "坂本龍馬の闇" ストーリー書き起こし

1866年(慶応2年)6月、江戸の町でも打ち壊しが起こっていました。
日米和親条約締結から8年、以降の物価高騰、
米価高騰は庶民の暮らしを直撃していたのです。


南方仁はペニシリンの製法と処方の教授に飛び回っていました。
そして、現在は医学所の松本良順の紹介で
長崎・精得館で講義を行っていました。

JIN-仁- 完結編

オランダ軍軍医で精得館教頭で
アントニウス・ボードウィンと会ったのは一週間前、
ボードウィンは仁が西洋への留学経験がないという言葉に、
彼が嘘をついているとして、信用していませんでした。

JIN-仁- 完結編

しかし、仁に真実の説明が出来るはずはありません。
その不信感が教室全体を覆っていたようです。
ただ一人熱心に講義を聞いている「岡田さん」という一人の老人を除いては。


松本良順から長崎行きの話を引き受けたのは、
一つには坂本龍馬に会えるかもしれないという期待感もありました。
次に龍馬に会えたなら、今度こそ話そうと、
仁は決めていました。

龍馬暗殺について、自分が知っていることの全てを。

それが「歴史の修正力」が許すかどうかはわからないものの…


背後から聞き慣れた声が?

坂本龍馬が怪我人を精得館に運び込んできていました。

やっと、これから彼に起こる事を話すことが出来る…



坂本龍馬が連れてきた怪我人は、
斬りかかられ目に傷を負った英国人商人グラバーでした。
龍馬はこのグラバーと商いをしているといいます。
ここのボードウィンは、眼科が専門だということで、
精得館に運び込んでいたのでした。

傷を診たボードウィンは、視力には影響は出ないだろうが、
涙が止まらなくなるだろうと診断、
彼は南方仁に、その傷を診るように言います。

眼瞼裂傷、グラバーは下涙小管を斬られているようでした。
涙小管は涙道の一部で、目頭鼻側に向かい、
涙の袋、涙囊までの管です。

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この涙小管断裂により、
涙は涙嚢ではなく、下瞼から外に出てしまうことになります。

涙小管を縫い合わせるしか方法はありません。
しかし、その際、癒着による閉塞で
涙が溢れ出る状態になってしまう可能性があります。

ボードウィンは仁に執刀するように要請します。
仁は眼科が専門ではないと断りますが、
出自を明かせないのであれば、
腕を見せろとボードウィンは迫ります。

手術用顕微鏡もなく、さらに一番の問題は
シリコンチューブがこの時代には存在していないことでした。
本来ならば、涙小管内にチューブを留置して、
1ヶ月弱ほど後、抜き取ることになるのですが。

南方仁は思い立ち、龍馬に頼み事をします。
何か必要な物があるようです。


いよいよ、手術を行います。
精得館の者たちは手指をアルコール消毒させられ、
白衣と手袋を装着させられました。
なぜ、そのような事をしなければならないかが理解出来ない面々、
コッホが細菌という病原体を発見するまでに、
まだ10年も間があるのです。
オランダ人医師・ボードウィンとて、知らなくて当然の事でした。

手術室に現れた南方仁。
白衣姿は皆と同じでしたが、
彼の頭には小型の双眼鏡のようなものが装着されていました。
これを顕微鏡の代わりの拡大鏡とするようです。

手術室には「無尽灯」の灯が点りました。

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「からくり儀右衛門」こと、田中久重の発明品で、
油をつぎ足さなくても、
灯りが失われることはありません。


手術を始めます。
仁は針金を用意させていました。
これを涙小管を繋ごうというのです。

後は縫合です。
しかしその時、患者の眼球が動き…
すると、ボードウィンが眼球を押さえてくれ、
縫合作業も完了することが出来ました。

術後、ボードウィンから謝罪の言葉が。



南方仁が坂本龍馬の所へ、手術について報告しようとすると、
その隣にいたのが京で仁が救った東修介であることに気づきます。

龍馬はグラバーがいつ屋敷に帰れるかを問い、
仁は経過次第では明日にでもと答えますが、
それに驚いた龍馬は用事があるとかで、
精得館を出て行ってしまいました。
龍馬の命の危機について話さなければならない仁を置き去りにして。

グラバーが屋敷に帰ると、そこには龍馬が待っていました。
グラバーの後ろには南方仁。
龍馬は驚き、何やらばつが悪そうです。

彼は仁をその場に残して、グラバーと別室に消えてしまいました。


坂本龍馬たちの前には多数の銃がありました。

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龍馬の商いの品物はミニエー銃だったのです。

荷車からこぼれ落ちる銃に気づいた仁は初めて、
トーマス・グラバーが武器商人であることを思い出すのです。

龍馬は武器を調達できない長州に代わり、
薩摩名義で銃を買っていると説明、
そして、

ひとつ、しいくれっとで頼むぜよ。

と。
露見すると命を落とすことになるようです。

説明が済んだ坂本龍馬が仁を連れてきたのは写真師の所。
南方仁は追われている龍馬が写真を撮り、
顔がばれてしまうことを危惧します。
しかし、龍馬は

先生と撮った写真とゆうがは、
わしがあいた斬られても残るがじゃろ。
そのほうが、わしには大事な事に思えるきに。


そう言って笑うのでした。

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丸山・料亭花月にて。

南方仁は

龍馬さん、何か変わった気がして。

と龍馬に言ってみるものの、
自分は何も変わっていないと否定する龍馬。

その龍馬はあの銃で大儲け出来ると喜んでいます。

戦は金の成る木じゃ。

と。
続けて仁に向かって、
ペニシリンでも大儲けが出来ると笑います。
その龍馬の言葉に、目の前にいる龍馬が、
仁は自分が知る龍馬とは別人のように思えるのでした。

ペニシリンの粉末化について、南方仁は坂本龍馬に説明します。
ペニシリンの粉末化には成功しましたが、
それでも熱にも弱く、運搬にも注意が必要です。
亀山社中に扱うのは無理だろうと。
そのために、生産拠点を各地に、と走り回っていた仁でした。

けんど、それやったら仁友堂の儲けには
ひとぉつもならんのやないかえ?


と不満と心配の龍馬。

龍馬は、ペニシリンが高価な薬であるので、
たとえ、各地で生産しても広まらないのではないかと話します。
仁はふと思いつき、

保険があればいいんですけどね…

初めて聞く言葉に怪訝な龍馬。
自分が不用意な発言をしたことに気づいた仁は言葉を止めます。
その様子に、

変わったがは、先生のほうやないがかえ?

以前ならば、何一つ隠すことなく自分に話してくれたではなかったかと。
龍馬は、以前仁の「歴史を変えてしまう」という話を思い出します。

前、言うちょった歴史を変えてしまう云々ちゅうがは、
もうええがかえ?


と仁に尋ねる龍馬。
仁は覚悟を決め、

出来るものなら、変えたいと思っていることもあります。

酒をあおり、仁が龍馬に話すのは「保険」について。

国が治療代や薬代の一部を賄う制度だと説明、
そうすれば皆が安く医療を受けられる、と。
その言葉に龍馬が思いついたのは「講」でした。
昔から「頼母子講」「お伊勢講」「富士講」などの
相互扶助制度は存在していたのです。

そして、仁には話したいことがもう一つありました。
これから龍馬の身に起こる"事件"についてです。

落ち着いて、聞いて欲しいんですが…
龍馬さんは…この先…!?


突然、"例の頭痛"に襲われる仁。

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今までにもないほどの激しい痛みです。

仁は思い出します。
幕末に飛ばされる前の病院で、
頭蓋内から摘出した胎児型の腫瘍の標本を抱えた患者の事を。

龍馬は仁が何かの病に罹っているのではないかと案じていました。
以前にも彼の同じような症状を見ていたからです。

仁は飲み過ぎただけと否定しますが…


龍馬が仁に長州行きを誘います。
戦場でペニシリンを使用し、
長州に製造所を作ることを願い出てはどうかというのです。

それに同意する仁。

しかし、密輸、倒幕、戦争…
龍馬の口から出る言葉に仁は笑えずにいました。
今は混沌の暗い時代…
その暗い渦の直中にいるのが坂本龍馬…


船中で、龍馬は師である勝海舟の事を尋ねます。
彼は龍馬のことをうらやましがっていました。

おいらも徳川の家臣でなきゃ、
もっと気儘に動きまわれるんだけどよ。


その言葉に仁は旅立とうと考えたことはないのかと問います。
そう問われた勝は厳しい顔で、

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飛び出しちまったら、いざっていう時に、
江戸を守れねえじゃねえかよ。


おいら、徳川が将軍でなくなるのは構わねえんだけどよ、
江戸が戦で酷え事になるのだけはご免なんだ。

そう仁に話した勝海舟。
仁は徳川を討つということは、
師匠である勝海舟も敵になるということだと、
そのことについてどう考えているかを龍馬に問います。

龍馬は即答はせず、遠い海の向こうを見つめ、
その先にある清国の悲劇を仁に説明します。
阿片戦争以後、西洋列強に踏みにじられ続けた歴史を、
この日本で繰り返させないためには、
徳川を倒し、日本を立ち直らせなくてはならないと。
そのために必要な戦であると、
そして、それは師匠もわかってくれるはずだと仁に話して聞かせました。



その勝海舟は軍艦奉行に復帰していました。
その祝いの言葉を橘恭太郎は述べます。

幕府はフランスに軍資金と軍艦を用立ててもらうようです。
それが届き次第、長州及び薩摩を討ち、
領地没収を計画しているようです。
勝には、フランスの親切顔の裏にある
日本の植民地化の魂胆が透けて見えていました。

そして、薩長を力ずくで叩こうとすれば、
それは自滅の道以外あり得ないことも。

また、薩長の裏に、噂通りに坂本龍馬がいたとしても、
その弟子を敵だと思ったことは一度もないと…



橘恭太郎はその足で仁友堂に来ていました。
南方仁が龍馬とともにいることで、
戦に巻き込まれていなければと。

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妹・咲は驚いて遠い地の仁の身の上を案じることしか出来ませんでした。






幕府の第二次長州征伐はついに戦端を開きます。
長州本陣で、南方仁は坂本龍馬から桂小五郎を紹介されました。

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仁は桂小五郎の名前に驚き、桂小五郎も南方仁の名前を聞き驚きます。
ペニシリンの南方仁の名前は、久坂玄瑞から彼の耳にも届いていたのです。

龍馬はペニシリンの製造所を作ってくれと頼みますが、
この戦では、ペニシリンの必要性はないだろうと話します。


戦場を見下ろせる丘で仁が見たのは、
銃と大砲に次々と倒れていく兵たちの姿でした。

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眼下で倒れ退却する幕府の兵たちに、
時代の変化を見ていたのは龍馬。

長州軍の主力が元は農民であり、
その農民たちが武士である幕府軍を打ち破っていく姿に、
もう武士だけが国を支配する時代の終わりを見ていたのでした。

仁にはどちらが幕府軍で、
どちらが長州の軍なのかがわかりませんでした。
むしろ、それはどうでもいいことのように思えたのです。
同じ日本人同士が戦い、殺し合い死んでいっている事に比べれば。

龍馬は、今は必要な戦だと言い切ります。

行けえっ!!

龍馬は叫びます。
その叫びを聞いた時、

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それまで以上に龍馬との距離を感じた仁なのでした。



長州軍の者たちとの帰り道、
草陰に隠れている傷ついた幕府の兵三名を発見。
幕府の兵たちは長州の者に見つかったことで、
慌てて刀を抜きにかかりますが、
すぐさま長州兵が彼らを刀で突き倒してしまいました。

これが戦じゃ。

長州の者たちを先に行かせた龍馬が仁に戦の現実を説きます。
自分たちも先を急ごうと促しますが、
南方仁は傷ついた兵たちの所へしゃがみ込み、
手当を始めようとします。

龍馬さん、やっぱり変わりましたよ。
前の龍馬さんなら、敵味方なく助けたと思います。
でも今は、薩摩と長州の事しか考えてない。


龍馬は仁の言葉を否定しますが、
仁は立ち上がり、

やってる事だって武器商人じゃないですか!
人殺しで金稼ぎしてるだけじゃないですか!

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あの人たちだって、
龍馬さんが売った銃で撃たれたのかもしれないんですよ!


大声で龍馬に迫る仁にも、
この戦の必要性を説くしかない龍馬。

戦だけが国をまとめる手段なんですか!?
そんな方法でまとめるしか能がないなら、
政権を獲ったって上手くいくはずがない!


黙って聞いている龍馬に続ける仁。

上手くいかなくなったら、また戦を繰り返すだけなんです。
暴力は、暴力を生むだけなんです!!


仁が言い終わらないうちに龍馬が口を開きます。

先に殺されたら…
それで終いながじゃ…

わしゃぁ、寺田屋で殺されかけ、思うたがじゃ。
どんなええ考えを持っちょったち、
バッサリやられてしもうたら、
それで終いながじゃ。
まず相手を力で従わせんと、考えを述べる事も出来ん。
世を動かすことは出来んがじゃあ!


戦争をする人は皆そういうことを言うと仁が返すと、

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先生は特別なお人じゃき。
綺麗事ばぁかり言えるがじゃ!


南方仁は悲しみを隠しませんでした。

龍馬さんから見たら、私は特別なのかもしれません。
だけど、私だって、国を良くしようと戦っているつもりです!

私なりに…ですけど…


龍馬にそう言い終わると、
傷ついた幕府の兵たちの手当を始めます。

それを見ている龍馬は、
南方仁と自分との距離を自覚するのでした。
踵を返し、ただ仁の元から去る彼は一度も振り返りませんでした…



幕府軍の兵たちを山中の家に運び込もうとする南方仁。
そこが空き家であることに安心します。

彼の元から去ったものの、
坂本龍馬の頭から彼の言葉が離れません。
そして、今来た道を急ぎ足で引き返す龍馬でした。

仁が兵たちの元へ向かっていたその時、

多数の銃声が…

三人の兵たちは仁の目の前で絶命してしまいました…


崩れ落ちるようにしゃがみ込む仁。

仁は佐久間象山の最期の言葉を思い出していました。

もし、お前のやったことが
意に沿わぬことであったら、
神は、容赦なくお前のやったことを取り消す!

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神はそれほど甘くはない!


仁にはわかりませんでした。
今、ここで命を落とした彼らが生き続ける事で、
歴史にどんな問題が起こるのか、

JIN-仁- 完結編

なんでこんな事をするんですかっ!?

神の彼らに対する仕打ちが理解出来ませんでした。



日が沈んだ頃、坂本龍馬が三人が殺された場所に着いていました。
そこにあるのは血痕と銃弾。
後ろに続いていた東も南方仁の身を案じます。

二人が空き家へと入るとそこには三人の遺体がありました。
顔には白布が掛けられ…

龍馬さんが売った銃で撃たれたのかもしれないんですよ!

龍馬の頭には仁の言葉が鳴り響きます。




夜明け、南方仁は幕府軍の陣屋に来ていました。
目的は一つ。
そこに大勢いるはずの怪我人の治療です。



江戸城に幕軍の大敗が報されていました。
驚く勝海舟は、さらに
その敗因が民草までもが銃を構えていたことだと知ります。
そして、その背後に坂本龍馬がいるのであろうことも…



幕府の船で長崎へ戻った南方仁は、
精得館でグラバーの目から留置してあった針金を抜き取ります。


仁は考えました。
坂本龍馬に、保険のことは教えられても、
暗殺の事は教えられなかったとすれば、
猛烈な"例の頭痛"は、未来の様子を語ることは出来ても、
目の前の歴史に直接介入することは
許されていないということなのではないか?

つまり、この幕末の暗い歴史に介入することも…


考え込んでいる仁に話しかけてきたのは、
この精得館で仁の講義を熱心に聞いていた「岡田さん」でした。

彼は「岡田」が偽名だと明かします。

JIN-仁- 完結編

本名は田中久重、久留米藩製造所裁判役です。

仁には聞き憶えがありました。
グラバーの涙小管の手術の時に使用した無尽灯は彼の発明だったのです。

田中久重、別名「からくり儀右衛門」。
絡繰人形、電池、万年時計、蒸気機関車の模型に蒸気船など、
様々なものを作り上げてきた彼を
素晴らしい人生だと仁はうらやましがります。

しかし、久重は息子と孫を佐賀藩士に斬り殺されてしまっていました。
そんな人生でもうらやましいかと仁に尋ねます。

なぜ、そんな惨いことが起こるのか、
仁は久重に訊きますが、彼は

時代の渦に飲まれたのだと今では思っております。

今日の味方が明日には敵になる。
その逆も然り。
その中でぐるぐる廻されていると、
自分の立っている場所がわからなくなってしまう。
どこを目指していたのかも、わからなくなる。


仁には思い当たる一人の友人がいました。
仁には龍馬をその渦の中から助け上げることは出来なかったのです。

うつむく仁。

そんな仁に向かって、
全てを見透かしているかのように田中久重は続けます。

共に渦に飲まれては意味がない。

顔を上げた仁に、

友として先生が為すべきことは、
その方の道標となることではないでしょうか?
暗い渦の中からでも目的地を見失わないよう、
明るく輝く道標となるのです。

…先生自身が、無尽灯のように。


そう諭す田中久重。

おぼろげながら、己の為すべきことに気づかされた南方仁。

仁は、この時代にやって来た時以来、
持ち続けていたペンライトを手に取ります。
とっくに電池が切れてしまったペンライトの中から、
豆電球を取り出し、田中久重に手渡します。

JIN-仁- 完結編

田中久重はそれが、
どういう目的で作られたものかをすぐに察したようです。

JIN-仁- 完結編

これに電気を通せば、
無尽灯よりも容易に長時間の灯りが得られるはず。

そう説明する仁に、それがこの世のものではないと、
どこでこれを手に入れたのかと仁に問いますが、
そんな事よりも大切な事がありました。

これがあれば、もっと良く見えるようになります。
暗い渦の中からでも。
相手の笑った顔が。


そう話す南方仁に田中久重は約束します。
これに灯りを点すことが出来たなら、
必ず南方仁に報せるという事を。


南方仁は決意します。
自分の医療で助けられる命の数は少ないかもしれない。
そして、それは出来レースなのかもしれない。
それでも医療という小さな光で、
世を照らしていこうと。

それが誰かの道標となることを願って…



長州の砂浜にて。

坂本龍馬は気づかされていました。
幕軍兵が撃たれた銃弾を手の上に乗せながら。

JIN-仁- 完結編

ちっくと、道を間違うてしもうての。
迷子になっちょったがじゃ。

のう、先生。


目を見開き、顔を上げた龍馬は銃弾を握りしめ…
海へと投げ捨てます。



その頃、野風は夫・ルロンの友人から
ペニシリンの製造の話を聞いていました。
南方仁の活躍を嬉しく懐かしく思っていた時、
急に襲われる左胸の違和感…



江戸城では、橘恭太郎が坂本龍馬について尋ねられていました。
彼はもう親交はないと告げますが、
命じられたのは龍馬の動きを探ることでした。

時代の渦は…

さらに暗く…




JIN-仁-



今回も話が詰まりすぎていて、とてもではありませんが、
あらすじには出来ません。
坂本龍馬の最も優れた点は、自分の考えを、
より優れたものに変えられるという点だと
私は考えているんですが、本作では南方仁の影響が大きいという訳ですね。
しかし、それが彼の命を縮めることになるのかも?
原作からは、田中久重の部分が大幅にカットされているかと思いきや、
最後に見せ場がありましたね。
明晩のここはメンテナンスですか。
その次にでも何かお書きします。
田中久重について、気になる台詞がありましたので、
それまでに漁っておくこことしましょう。