灼熱の海浜公園と3652日の挑戦とシンガロンシンガソンの話 | 考えてる途中。

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おもにエビ中の好きな曲のこととかを考えてる途中。
ふしぎと意味のない文章ばかり書きあがります。

ええとですね。
エビ中さんはおととい8月4日で10周年を迎えたそうです。
めでたい!


10年という年月にわたって、ステージに立ち続けること。

これはパフォーマーにとって、なかなか出来ないことであると思います。中でもアイドルという存在は、「ただ続ける」ということにすら諸々の障壁が立ちふさがります。だので、ロックバンドやお笑い芸人などより到達するのが難しいハードルなのではないかと僕は思っています。
本当にありがたく、非常に尊いことであります。

彼女らのこの歴史の中、僕はその魅力に見事にひっかかってしまいました。しかし、いまだにエビ中さんの魅力っていうのが、フワッとしていてよくわからんのです。
だので僕はそれを考えるつもりでこのブログを始めて、ブログタイトルもそれっぽいものに決めました。しかしいまだ僕の思索の感情列車は各駅停車で、どこに向かっているのかすら全くわかりません。
1年前にも同じことを書きました。相変わらずであります。



そんな記念すべき10周年の当日に、エビ中さんはROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019に出演されました。通称RIJ。このフェスは日本で最大規模のもののうちの一つで、今年はまず8月4日と5日で13万人が訪れたそうですよ。
去年に引き続いて2度目の出演で、ステージはフォレストステージからレイクステージへとランクアップ。これはもう楽しみしかない行くしかない。だもんで特急ときわに飛び乗って、ひたちなか海浜公園まで行ってきました。
以下、簡単にリポートめいた日記的なメモや感じたことなど残させて頂きます。



■会場まで
・昼前に千葉県を出発。正午ごろ現地着のつもりでした。しかし会場もよりの勝田駅がえらい混雑しているそう。さらに勝田駅から会場までのバスが行列になっているそう。これはツラい。青空と照りつける太陽の下、表情がドン曇りとなるのでした。

・ツイッター情報で、勝田駅からひたちなか海浜鉄道湊線というのが出ていると知る。ある程度会場の近くまで行ってくれるらしい。車体がRIJラッピングで沿線の風景も良さそう。よし、バスは避けてこっちだ!


・かっこいい。

・終点からバスを乗り継いで到着。10分くらい余計にかかったけど、混雑と無縁でチョイスとして間違ってはいなかった。よし。


■会場着
・スムースにゲートから会場へ。しかし暑い。物凄い勢いで日差しが照りつけている。全身の筋肉が日差しの圧に負けそうだ。100,004,900メートル太陽発会場経由わたし。


・しかし目の前には件のレイクステージ。SKY HIさんの演奏が始まっている。

・失礼ながらSKY HIさんの楽曲は今まで聴いたことがなかったのですが、ボーカルが紡ぐリリックのスピード感がスリリングで楽しい。屋外だと思えないような素晴らしい音響で、シーケンサーからかきならされる低音がとても心地よい。

・お陰で会場に一歩踏み入れた瞬間、一気に楽しくなってしまいました。宇宙刑事ギャバンが蒸着するよりも、のび太が睡眠に落ちるよりも、僕の楽しくなるまでのプロセスの方が早かった自信がある。音楽サイコー。長い道のりだったけどここまで来てよかった。間違いじゃなかったよ。

・会場入ってスグのこのステージは、誰もが視界に入れる場所。だから、訪れた人の第一歩目から音楽の世界に没入させられるような力がないと、任せることができない舞台だということ。自分はイベンターでも何でもないけど、初めて見たSKY HIさんのステージで、そういったフェスのディレクションを強く感じさせられました。

・SKY HIさんの最後の曲が終了。次はエビ中さんの出番だ。エビ中にも玄関口としてのパフォーマンスが期待されている。さあ、みんなのハートを揺さぶるんだ!ぶちかませ!


■エビ中

・人の流れを読んでうまく前の方へ。よし。幸先よし。

・会場セッティング中。ステージ上でバミリをチェックする校長にフロアから「10周年おめでとう!」の声。かりそめ先生もいる。

・トラックごとの音声のチェック開始。いつものように全力ランナーのベース音から。このパート別のトラック、どこかでDLとかできないものか。

・マイクチェック。舞台裏から聴きなれた声が響く。「チェックチェック!安本です!」沸き立つフロア。声の調子はすこぶる良さそう。

・本人たち舞台裏のままリハ開始。自由へ道連れを途中まで。

・音声系のチェック終了。首筋に冷えピタをぺたり。よし準備OK。さて時間だ!


M0.ebiture
・いつも通りうりゃオイで騒がしいフロア。飛び出すMUSiC衣装のメンバー。みんな元気そうだ。ぴょんと跳ねる美怜ちゃん。元気そうだ。まやま10周年おめでとう。みんな10周年おめでとう。

M1. あなたのダンスで騒がしい
・開始ナンバーは最新シングルから。川谷えのんの騒がしいビートが響く。

 

・しかし正直言うと、この曲ではまだ会場が温まりきらなかったのか、みんな暑さでダウンしているのか、フロアはまだまだ悪い側の意味で落ち着いてしまっていた感じでした。やはりアウェイなのか?さあ、どうなるRIJ?

M2. Family Complex
・続いて厳かに流れだすイントロ。狂い咲きし始めるフロア。イェイェイ!の掛け合いのあたりからみんなにスイッチが入ってきた感じ。

・前半からのブリッジでは岡崎体育リスペクトの「じゃんけんで勝ったやつだけ踊れ」のコーナー。MCの美怜ちゃんの出したグーに負けて棒立ちのぼく。楽しい。

・そのごメンバー名コール部など綺麗にはまって、会場はいつもどおりのホーム感が増してきた感じになりました。…僕は前の方にいたからそう思えたけど、後ろの方ではどうだったのかな。

M3. まっすぐ
・MC「私たちにとって大事な曲です」と安本さん。流れ始めるまっすぐ

・この曲は各人の歌い継ぎから始まり、そのあと6人による壮大なサビとさらにパワーのあるソロの入れ替わりでどんどん高まってゆく構成。エビ中楽曲の中でも屈指の「歌のチカラを感じさせる楽曲」であると思います。

・僕は去年からずっと、廣田さんから美怜ちゃんが引き継いだソロパートに注目して聴いてきました。きょうも6人ユニゾンに負けない美怜ちゃんの歌いっぷり。彼女の最近の充実っぷりに安堵すると共に、きょうのまっすぐも最高なものに仕上がるとここで実感。真山と安本さん、柏木さんのソロも魂の乗った素晴らしいものでした。

・ファミリー以外にもこの曲は刺さっていた方がいらっしゃった様子。事後のツイッターで確認致しました。大事に、そして大胆に、これからも歌い続けてほしいです。

M4. シンガロン・シンガソン
・ここでフリコピ曲。フロアは圧縮などがないくらいで、まずまずのつまり具合。うまくスペースを見つけ、言い訳を考えながらいざゆくファミリーたち。確実に幸せなサンデーが楽しい。

きょうまでの全ての日々よ。私はここで言いたい。1月3日と4日を境に、別れゆく者のための歌から、送り出した者のための歌に変わったシンガロンシンガソン。楽しさの中にも今日のための色々なメッセージが込められていたような気がして、このあたりでセトリを決めたのはメンバーなのだろうなとヘドバンしながらうっすら考えておりました。

M5. なないろ
・見慣れたフォーメーションから、なないろが始まります。

・ステージから軽く視線を上げると、多少の湿気でうっすら白いものの、雲の見当たらない真っ青な空がそこに広がっているのでした。



M6. 自由へ道連れ
・メンバー6人、急にステージで三つ指。リハでやってしまっていたので今日はやらないのかと思っていたけど、軽快なトラックが鳴り響きます。

・ウェーブのかかった笑顔の柏木さんに、無事きょうも道連れされました。楽しい。会場のファミリー以外の方で道連れされた方はおらんかの。

M7. イート・ザ・大目玉
・よく覚えてないんですが、真山による最後までつっぱしるぞ系の煽りと共にイートザ大目玉スタート。踊れ!

・途中、安本マイクが不調に。あれだけ声が好調だった安本ボイスが聴こえてこない中、ハモり相手のリコ中山が力のあるヴォーカルでしっかり引っ張る。スリリング。

・すぐさま後ろから真山が自分のマイクを渡し、ラインに載せられる安本ボイス。パートを歌いきって真山マイクを返し、スタッフさんから差し出された新マイクをサッと受け取る安本さん。鮮やか。この流れは10年の色々な積み重ねをフラッシュバックさせるもの。ストーリー漫画のクライマックスに出てくるようなワンシーンでした。

・しかしこんなもんは、きょうの彼女らのステージにとっては最早チープな小エピソードでしかありません。曲中のブレイクもかっこよく決まり、気付けば大目玉のビートと迫力に載せられヒートアップした空気が空間を占めていました。

M8. HOT UP!!!
・そしてラストはホッタップ。小林さんの煽りから打ち鳴らされるハンドクラップ。

君に届くまで歌う、世界中に届けたいもの。ここRIJのレイクステージで、それがかなえられる場所にまた一歩近づいた。そんな気がします。

・ブチ上がりまくった後に、ほら、ほら、HOT UP!!! と少し静かに終了。この瞬間がちょっとだけ寂しいけれど、きょうもとても楽しかった。めっちゃくちゃ暑かったけど、来て良かった。



・かっこよく退場してゆくメンバー。10周年ほんとうにおめでとう。

 

・熱中症に気を付けてねと言い残す小林さん。きょうの心の掛け布団は涼感寝具ってやつだな。

・後半、顔が赤っぽくなっていた真山。美怜ちゃんも少し赤かったかな。ステージではずっと笑顔だったけれど、まさか熱中症とかじゃないよね。大丈夫かしら。




・大丈夫だったぽい。よかった。

※安本インスタストーリーより


■そして帰宅
・ひたちに乗りました。ほか覚えてません。







といったわけで10周年の当日、現場でお祝いしてくることができました。

途中で書いた通りですが、セトリで選ばれた各曲の歌詞などに色々なメッセージが込められていた。そんな気がしています。

そしてきょうまでの全ての日々を思い返すにあたり、僕は校長の言葉がなんとなく頭に浮かびます。

 

 

6人の今のエビ中が最強だと思っているし、7人のときも8人のときも最強だと思っていた。
 

 

はっきりと覚えていませんので枝葉は違うかもしれませんが、校長は数回こういう発言をしています。この言葉、10年を迎えたエビ中に優しく強く寄り添う言葉だと思うんですよね。

たとえば現状を鼓舞し称えるため、現在残っているメンバーを「ダイヤモンドの4人だ」と評しているグループがあります。良いも悪いも何もなく、長い間ずっとハイレベルな戦い抜いてきた精鋭にかける称号として、この表現は現在の彼女らを至極正しく表したものだと言えるでしょう。

だけど僕は、校長の用いた言葉の方が好きなんです。
9人の頃から観てきたエビ中は、いつだって最強でした。その後もずっと最強のエビ中を見続けてきました。彼女らのステージの前にいる時は、僕はいつだってずっと楽しかった。どの時期を飾ったメンバーも、今のメンバーも、みんながみんな精鋭であって、全ての日々が肯定されて然るべきだと。歩いてきた道程に否定される要素なんて何ひとつないのだと。




 

エビ中の顔となり体幹となり、10年間をずっと全力で支えてきた真山も言っています。

9人時代からの、あるいはそれ以前からの、正解を作るための欠けたり足したりの繰り返し。

それら全てが今日のセトリのチョイスや、メンバーやスタッフのチームプレイでちょっとしたトラブルなど軽く乗り越える姿に繋がっていること。さらには10周年をRIJのエントランスのステージで迎えられた僥倖に繋がっていること。

最近サボっていたけど、あのコのことも応援しなくちゃ。

 

 

そしてなぜなんだろう。

校長や真山がこう言ってくれたからなのか、10周年のうちの一瞬でも応援できていたことが嬉しいからなのか、ROCK IN JAPANで浴びた音楽のシャワーで酔っ払ってしまったためなのか、きょうはなんだか僕も本当にメンバーの力になれた気がしてるんです。

特技が自己否定だということで一部で有名な僕ですら、なんだかそういう感覚なんです。別にそんなもん気のせいなんでしょうけど、その勘違いを甘受できるくらい、とても心地の良いステージに参加できたように思えているのです。

 

 

 

 

 


綺麗に広がる青空の真下で、太陽からの熱い眼差しを受け止めつつ。

大事にしていたいな。忘れずにいたいな。これからもずっと、どこにいようと、何をしようと。

そんな全力で最強で優しく尊い10周年。本当におめでとうございます。


秋ツアーも秋アルバムも、全力で楽しみにしています。

 

 

 

 

といったわけで。

僕が彼女らのどこに魅かれてここに来てしまったのか。朧げに道筋が現れてきたような気もしますが、それでも僕の思索の感情列車はいまだ各駅停車で終点が見えません。

答えはもう少し先にあるのかな。ひとまずファミえんにそれを探しにいこう。

 

ROCK IN JAPAN、ありかとう。

 

それではそろそろ寝ますです。

おやすみなさいグー。