懐かしのメロディと4年目の建国と19年目のトレンディガールの話 | 考えてる途中。

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おもにエビ中の好きな曲のこととかを考えてる途中。
ふしぎと意味のない文章ばかり書きあがります。

6月某日、都内某所。

コ:こんにてやー。
ぽ:はい、こんにちはー。
コ:生誕祭、楽しみにしています!
ぽ:ありがとうございまーす。
コ:見所ってどんなとこですか?
ぽ:みどころねー
コ:三文字で!
ぽ:3文字・・・
コ:・・・。
ぽ:・・・。
ぽ:・・・ト・レ・ン。
コ:・・・なんかほんとすいません。
ぽ:ト・レ・ンって感じよー。
スタッフ:はい出てけー

トレンディゲームにてそんな大事故を引き起こした僕ですが、なんとか今年も入国を赦して頂けました。そう。6月13日木曜日。マイナビBLITZ赤坂にて盛大に執り行われました小林ぽーさんの生誕祭「ぽーランド4!!!!」に参加してきたのです!

前置きが長くなるのが僕の悪いクセなので、ここからすぱすぱっと備忘としてのライブメモを遺しておきます。ライブリポ的なやつはいつも通りナタリー様でご確認して頂けますときっと世の中がハッピーです。



■開場前
・11推しの平和な面々が集うBLITZ前広場。気持ち良い晴天。

・なんだかほかのメンバーの日よりもドレスコード順守の民が多いような印象。一般の方々は「24時間テレビって今年からTBSになったんだなー」とか思ったにちまいない。



■入国
・定刻どおりに入国開始。入口で謎のおみくじを頂く。小林と書かれていました。なにコレ。

・整理番号ギリ4ケタ回避の僕がフロアに辿り着くと、良い感じの混雑具合。人が少ないわけではないけど、導線部分のスペースは確保されているような状況。いつもどおり最後部のブロックへ向かう。

・客入れBGMは懐かし系の女性ヴォーカルもの。プリンセスプリンセスのダイヤモンドや、島谷ひとみの亜麻色の髪の乙女など。僕のぜんぜん通ってこなかったあたりの曲ばかりだけど、だいぶ一貫した選曲である印象を受ける。

・フロアは黄色のライティング。ステージモニタには画伯による「ぽーランド4!!!!」の文字と国家元首のご近影。その頭に19の文字がかぶっている。くちもとにはあははははの5文字。

・開演時間が迫り、舞台裏から「ぽー!ぽー!ぽー!」とチーム小林による気合入れの声が聞こえてくる。沸き立つフロア。ほどなくエミコ先生もPA後ろブースに登場。さあ、あとは楽しむだけだ。


■開演


・開演は吟遊詩人が流れる中、スケッチブックのアップ。そこにぽーさんが懐メロを歌うよ!と書き込んでのスタート。麦わら帽子と黄色いワンピースに身を包んだ国家元首登場。夏だ。BLITZに避暑地の夏が来たんだ。


M.01 北ウィング(中森明菜)
M.02 瑠璃色の地球(松田聖子)


・宣言通り中森明菜からスタート。ぽーさんの明菜は本当に安定している。15歳で披露したぐらりぐら想いから変わらない安心感。聖子ちゃんの方は正直よく知らなかったけれど、安定感は変わらず。

・最後尾から見ていた限り、会場は少なからずのキョトン空気があったのではないか。曲中のペンラ振りは控え目だったように思えます。

・曲が終わって自己紹介。じゃんけんであいこを3回繰り返すサービスっぷり。ソロなので自己紹介時間を少し引き伸ばしたかったのだとか。

・そして国民に「ゆっくりしていってほしい」とご託宣。水を飲んだり後ろを向いて「ふぁ~」の発声練習をしたりの平和な時間が流れる。

・開演前のBGのチョイスは、きょうのセトリ候補から外れたものだったらしい。選曲に一貫した感覚を受けたのはそういうことなんだな。


M.03 部屋とYシャツと私(平松愛理)
M.04 やさしさに包まれたなら(荒井由実)
M.05 思い出の九十九里浜(Mi-Ke)

・ゆったりナンバーの部屋Y私。大人の一歩手前のナインティーンとして、どんな将来を描いてみたいのか。そんな願いが込められていたように思う。

・荒井由実の曲は正直よく知らないものでした。が、ぽーさんがチョイスした懐メロにはハズレなし。どこぞの中学生が歌うような奇抜な展開などを見せない曲ばかりで、やさしい声がよくマッチして、本当に心地よく聴き続けることができる。

・気づいたら九十九里浜。これは知っている人が多かったのか、サビのこぶしに合わせてペンラを振る人多数。

・クラブBBAぽーさんの面目躍如。

・このブロックの頃になると、多くの国民が(たぶん元曲を知らなくとも)気ままにペンラでリズムをとれるような空気が完成。国土にいつもの温かさが蔓延していたように思えました。



M.06 銀河への船(ドリカム)
M.07 ロビンソン(スピッツ)

・ぽー母が好きだいうドリカムの銀河への船。平和に宇宙へと旅立っていきました。

ロビンソン。学生時代の僕はこの曲によって気を失う寸前の窮地に立たされたことがある。油断せずに歌に耳を傾ける。そうか、ルララと宇宙の風に乗る様子。銀河への船の続きでもあったのだな。さすが稀代のストーリーテラー。


M.08 幸福論(椎名林檎)
M.09 Swallowtail Butterfly ~あいのうた~(YEN TOWN BAND)

・少し現代に近づいて、椎名林檎の幸福論。BPMの早いアルバムverでなく、ちょっとゆったりしたシングルverの方。曲中に語りで今日の誕生日を迎えたことの幸福さを告げるぽーさん。

・そしてCHARAによるスワロウテイル。YENタウンバンドの曲だったんだっけね。なつかしさと優しさでいっぱいになるフロア。

・そして告げられる最終ブロック到来のお告げ。時間という概念に憎しみをぶつけ涙を流す国民たち。


M.10 Over Drive(ジュディマリ)
M.11 残酷な天使のテーゼ(高橋洋子)


・ここでロックナンバー登場。ジュディマリ。元気さも見せてくれました。

・ラストナンバーはまさかのアニソン。エヴァンゲリオンのテーマですね。真山じゃなくてぽーさんが歌うのは意外なところ。さすが姉さんに「こちら側の人間」と見染められただけあるな。

・曲おわりに銀テープがパン!金色に彩られる会場。

・ぽーさんが言うには、曲中に銀テを飛ばすとみんなテープを見てステージを見てくれなくなってしまうので曲おわりに鳴らしたとのこと。この言葉、噛みしめておこうぜ。

・ラストMCも終了し、少し何かを期待している様子を醸しながらぽーさんステージから退出。お疲れさまでした。

・暗転後、手拍子が始まるが、なかなか「アンコール!」の一声が出てこない。と思っているうちアンコールのかわりに「ぽーちゃん」と叫ぶ声が現れ、会場は自然に元首の名前を呼ぶ形でのアンコールへと繋がっていった。


■アンコール
・ぽーさん再登場。ワンピースの上着がTシャツに変わっている。麦わらはどこかに消えていた。

En.01 面皰
・パヤパヤパパヤ。

ゼッテーアナーキー・斉唱


・そして今年もゼッテーアナーキーの混声二部合唱へ。今年から晴れて俺たちとオマエラの国歌に定められました。

・続いてプレゼントコーナー。入国時に頂いていたおみくじで「凶林」が出ていた人に直筆絵馬のプレゼント。11人の凶林さん、おめでとう!

・抱負など。高校を卒業して時間が出来たので、個展を開いてみたいなとのこと。絵本も描いてみたいとのこと。ぜひとも実現させてほしい。

・色々な人に支えられてきた。自分も誰かを支えたい。裏方にも憧れがあるので、誰かの生誕のときにスタッフもやってみたい…と話す小林さん。PA卓あたりから、吹き出したかのようなハナで笑うような笑いが漏れていました。がんばって!


En.02 踊るロクデナシ
En.03 リフレインが、ずっと

・そしてホントに最後の2曲。まさかのロクデナシから、まさかまさかのリフレイン。

・本編はすべて懐メロのカバー。アンコールはエビ中3曲。でも後者はそれぞれどこだかが懐メロに繋がる要素を持っていて、ステージを通しての構成の美が感じられました。

・お疲れさまでした。

 




■思ったことなど


ぽーさんは遠慮がちなコ。たとえば楽屋の弁当すら自分から手にとろうとしなかったエピソードなどが、方々で披露されたものです。
去年のぽーらんど3!!!では、全13曲中10曲がエビ中の曲でした。これは来てくれるファミリーのことを考えての選曲だと思うのです。そして実際に安心して聴くことが出来たことも確かなのです。でも別の言い方をすると、ファミリーに遠慮をした選曲だったとも思えてしまうのです。いや、これ僕の勝手な思い込みなんですが。

でも、今年は本編すべてが懐メロカバー曲。エビ曲がなくってぽかーんとしたファミリーもいたことだと思います。

ある意味、わがまま。しかしこれは「私の好きな曲を聴いて~♪」という独りよがりなわがままではなく、「曲自体は知らなくてもいい。私の信じた歌でゆっくりしてほしい」というメインテーマを貫き通したわがまま。ぽーさんのホスピタリティが、悪い意味での「遠慮」を上回って作られたセトリだったのだと思うのです。

そう。遠慮がちだった彼女は一皮むけて、僕らに良いわがままを見せくれたのです。僕はずっと、そういう彼女が観たかったのです。




彼女の迎えた19という歳。それはそういった成長と自信に裏付けられたもの。
披露された歌も大したもので、彼女の優しい声がマッチするものばかり。

厳しくいうと、音程が少し怪しい箇所などもあったかもしれない。しかし不快な外し方を見せた曲はありませんでした。その理由は、大きな振り付けがなかったというフィジカル要素からくるものが一つ。しかしそれよりももっと大きいのは、彼女がしっかり自信を持って声を出していたことに尽きると思うのです。優しい歌声でありながら、ノドをしっかり開いて、身体の奥から声を出して歌っている印象を受けました。
 

・・・偉そうなこと書いてますが、声楽とかかじったことないのでイメージで言ってます。すんまそん。

それはそれとして。
今年は国民の端くれとして、楽しみにしていた感情電車や日記を聴くことは出来ませんでした。けれどもあの空間には、ぽーさんの聴かせたかった歌というものがぎっしりと詰まっていました。その空気すべてが、彼女の培った歌唱力と確かな自信により、19歳を迎えた「小林歌穂の歌」となって、フロアの最後尾にいた僕のところまで届いてきたのです。

歌の大半は知らない曲でした。でも、今年もとても居心地の良い国が、そこにありました。とても良いステージでした。



トレンディという言葉を紐解いてみると、「時代や社会などの全体的な流れ」だとか「最先端」だとかの意味になるそう。「懐メロ」とは相反する言葉のような気もします。でも、みんなの心の掛け布団として、とにかくゆっくり楽しんでいってもらいたいというテーマ。そんな歌を聴かせたいという気持ち。それが彼女の揺るぎない、最先端の想いなのだろうな。

冒頭の「ト・レ・ン」の三文字について、僕は勝手にそう受け取ることにします。


小林歌穂さん。
19歳の誕生日、おめでとう。
良い1年を、良い未来を送ってください。

 





そんわけで、そろそろ寝ますです。
MUSiCフェスまでもうすぐだ!
おやすみなさいグー。