というわけで。
この週末はエビ中さんを観に九州まで飛んでみましたよ。
そう。
土曜日は私立恵比寿中学 SHAKARIKI SPRING TOUR 2018~New,Gakugeeeekai of Learning~(新・学芸会のすヽめ)福岡公演で博多へ。長い。日曜日は私立恵比寿中学 SHAKARIKI SPRING TOUR 2018~New,Gakugeeeekai of Learning~(新・学芸会のすヽめ)熊本公演で熊本へ。長い。
いつもと同じようにまず福岡公演のライブメモなぞ残しておこうかと思ったのですが、この公演はLINELIVEで中継されましたので、正直ぼくが記憶を掘り出して覚えてることを書き起こしてみてもそんなに意味がないと思うんですね。だもんで初日のライブリポはやめといて、日記的な感じで思ったことテキトーにつらつらーと行きます。だいぶテキトーです。
■到着まで
ツアーの際は各地へわりと遠征するようになった自分。
でも実は飛行機を使い慣れていないので、新幹線で行けるとこ以外は今まで避けてたんですよ。でも去年のツアーで北海道や九州でのファミリーの方々のTLを見るに、楽しそう&おいしそうだったもので。今年はせめて一度は飛行機に乗ってみようかなと思い立ったのです。
…でも飛行機と新幹線ってぜんぜん違うのね。
春先、ブラックタイガーで無事福岡と熊本の両日に当選。早めにチケット申し込めば安くなるらしいっていう噂は聞いていたので、開演時刻のちょっと前に福岡空港に着く便を軽やかにネット予約。この時点で僕はこの軽やかさをファインプレイだと思っていましたよ。ほんとに。
公演当日は早起きして離陸1時間前に羽田着。係のお姉さんにタッチアンドゴーのやり方を2回ほど聞き返しつつ、田舎者だと悟られないようクールなスマイルと共にお礼を述べる。そしてあいた時間で吉野家にて牛皿定食を優雅に嗜むアダルティな余裕ね。この時点でも自らのスマートなアーバンスタイルっぷりに惚れ惚れしてましたよ。
金属探査機も無事に通り抜け颯爽とブリッジ?へ。
9時50分には羽田を飛び立つ予定だったはずの僕の飛行機が、使用機の到着遅れのため5分遅延とのこと。・・・新幹線と違って、飛行機ってそんなこともあるのね。いや、知ってた。昔から知ってたよ。知ってたもん。ちょっと遅刻がヤバいような気がしてきたけど5分くらい問題ないない、なんて思っているうちに搭乗時刻がさらに10分遅れになったとのアナウンス。
ああ、そういえば古くからの言い伝えで聞いたことがあるよ。飛行機ってのは遅れるものなんだ。ダイヤどおりにいかないものなんだ。うん。ほんと知ってた。オーケー。まだまだ慌てる時間じゃない。
少しずつ青くなる顔を晒しつつやっとこさ飛行機にライドオン。加速度に晒されさらに顔を青くしつつ大空へGO。数年ぶりに突き抜けた雲の上は、僕の顔面の蒼白さをあざ笑うくらいにとても青かったです。
ほどなくして機内アナウンス。
「ただいま福岡空港が混みあっているため、当機の到着は予定よりも更に遅れ…」聴こえないフリをするため目と意識を閉ざすというエレガントな対応をチョイス。オーケー。まだまだ慌てる時間じゃない。
気を失っているうちに我が機は福岡上空へ。上層の厚い雲の海から低空へとダイブした窓の向こうでは、次第に下層の薄い雲とその更に底にある福岡の街並みが姿を現してくる。
そうか、雲の下では曇り空なのだなあ。
高度が下がるとともに、地表の様子がはっきり僕の眼に焦点を合わせてくる。ああ、もうすぐ着陸だよ。離陸よりも気の持ち方の難易度が高いよ。灰色にくぐもった空の下、図らずも灰色にくぐもった顔色で対抗する自分。オーケー。まだまだ慌てる時間じゃななななないぃ
微細な衝撃とともに滑走路にオン。
やったよ。我が機はついにやったよ。福岡だよ。
しかしここで僕は新幹線と飛行機のさらに大きな違いに気付くのです。
もろもろ準備万端で臨んだぼくは、懇意にしている乗換情報サイトで、福岡空港から会場の福岡市民会館まで地下鉄で15分、そこから歩きで14分。30分あればOKだとしっかり予習していたんです。
でも、飛行機のドア。こいつ着陸したのにぜんぜん開く気配がないんですよ。
あれ?あれれ?僕が計算すべきだったのは着陸時刻から地下鉄&徒歩でかかる30分+αじゃなくて、着陸時刻+ドアが開くまでの時間(10分くらい?)+地下鉄&歩き(待ち時間+迷わなければ40分)の三要素だったの?
え?これ義務教育で習わなかったよ?そしてぼくエリートなので高等教育機関たる都内の某私立大に通ったけど、そこでも習わなかったよ?二浪したのがダメだったの?
福岡空港11時10分着陸。
福岡市民会館にて開演時刻は12時00分。
間に合うか?間に合うのか?
エアポートからサブウェイ乗り場へとかっこよくダッシュする自分。
もしもここがブルースウィリスのいない世界線の1987年で、且つハリウッドの敏腕プロヂューサーが僕のことを偶然に見かけていたのであったら、きっとダイハードの主演は僕が担うことになっていたであろう。
ジョン・マクレーンはパーティの参加者などを助けに行った。僕だってオタク用語的にムラサキの女の子を助けに行くところなのだ。そこには何の違いもないのだ。
残念ながらハリウッド関係者にスカウトされることなく最寄り駅へ。地下鉄の乗り間違えとかしなかったホットかつ冷静な自分の判断力に惚れなおす。そして地上に出るとちょうど目の前にタクシーが止まった!運転手さん、お願いします!
着いたー!
時刻は11時50分を過ぎていたのでした。
■ライブの開催について
・この日のライブ。前日から西日本各地に大雨の特別警報が出されるなど、開催にあたって大きな障壁ありました。ライブ開催、中止、延期。運営は難しい判断を迫られます。
・運営からの開催決定をアナウンスするツイートに対し、「開催されることが残念だ」「失望した」といった言葉を返すファミリーさんもいました。校長も心が折れかけたと言っていたようです。
・でも強い言葉をぶつけてしまった方を責めるわけにもいかないかなと。本気で楽しみにしていた公演が、自分が行けなくなったのに延期とはならなかった。この失望はどこかにぶつけたくなりますよ。それだけ楽しみにしてたんだもん。人間だもの。中学生だもの。
・そんな中で今回の運営側の「返金対応」「LINELIVE中継」は凄い判断だと思います。
・それですべての人の気持ちが収まるってわけではないですが、天候起因のもので運営に落ち度なんて一つもないのに、よくぞやってくれました。スタダ上層部、ぴあ、ソニー、現地プロモーターなど、各方面との調整もあの短時間でよく出来たものだと思います。
・僕はタクシーに乗った折り、運転手さんに前日の博多の様子がどうであったか聞いてみました。「このあたりは普通の雨でしたよ」とのこと。「朝倉市の方はひどいことになっていたようだけど、市内は別に」と、笑っていました。事実、博多の街の中心部は雨の爪痕といえるようなものは何もありませんでした。
・会場横の那賀川はだいぶ水かさが増えたようで、流域では避難勧告の出されたところようです。ただ市民会館のあたりは海に近く河川も左右へのカーブが少ない状況。鉄砲水などの発生する要素なども見当たりません。
・ハザードマップなどにもそういったところは載せられているようですね。hiroyukiさんがブログで詳しく解説されておられましたので、ぜひそちらを御覧ください。
・そうそう。ライブ当日には北西からの気圧の谷が深まってくるので、梅雨前線が3時9時方向から1時7時方向にタテになって九州北部への降雨が弱まること。これも前日には予想されていました。
・気象警報でノーティスされている情報。現地でしか判断できない情報。直前にならないとわからない情報。迫る時間の中、色々を睨みながら運営はよく動き、よく決断してくれたと思います。結果論でしか語れない物事ではありますが、実際に当日は大きな被害等はなかったわけですし。
・会場はいつもより少しだけ空席があるのかな、といった具合の客入りだったように思います。それでも充分な人の入り。少なくとも「ガラガラ」とかの類の表現にはそぐわない感じでした。
■春ツアーについて
・この春ツアーも残すところ福岡-熊本-沖縄-千秋楽国際フォーラムと4カ所のみとなりました。
・熊本公演と沖縄公演はライブハウス公演。つまりツアーテーマである「絵本の世界の物語」をスポイルして行う、がっつりライブ公演となります。また、千秋楽の国際フォーラムは5000人規模のいわゆる大箱公演。ツアー公演でありつつも、年末の大学芸会などと同じ意味合いを持つくらいのもの。いわばドラマの最終回SP15分延長バージョンみたいなものですよ。
・逆算すると、きょうの福岡公演は今まで育ててきた「絵本の世界の物語」の通常編成最終回となります。
・大宮公演を観た際に大まかなストーリーについて読み解いてみて、勝手に解説を入れさせてもらいました。こちら。ツアー中途で新曲発表に伴う細かいセトリチェンジなどがあって多少ブレた部分はあったにせよ、絵本をめぐる物語については過日の見立てで大きく外してはいなかったかなと思います。
・絵本の世界をひょいと飛び出して、ファミリーと一緒に幸せなパーティを行う6人のコビトたち。パーティを通して成長して、やがて絵本から旅立ってゆく読者を励まし、背中を押してくれるコビトたち。毎回流れは一緒だったけれど、各地の公演で色々な物語を見せられたような気がします。
・でも結局のとこ、君のままでの前のソロパフォーマンスタイム。あそこの語らんとしている所がハッキリとはわからんのだよなあ。どなたか読み解けた方がいらっしゃいましたら語ってくださいな。
■きょうの公演について
・ホットアップでは彩ちゃんフェイクあり。全編通して声はほぼ問題なし。ややハスキーだった部分もあったけど、ほぼ全快といって大丈夫かもしれない。よかった。
・きょうの池田曲コーナーはUBUではなく頑張ってる途中でした。気付いたんだけど、曲中「こっちだよー」のところ。僕が上手で観ている日のりったんさんは上手に来つつフェイントで下手へ。下手で観ている日は上手へ。きっとそういう法則なんだ。うん。
・でもぁぃぁぃがみんなを「多分こっちだよー」と導く世界と、りったんさんが「多分こっちだよー」と導く世界。同じフレーズなのに、きっと違うドラマや関係性がうしろに隠れている。彼女らのパフォーマンスにはそんな世界観も付随しちゃうのね。
・書き下してみると、こう。
ぁぃぁぃ「こっちだよー」
メンバー「ぁぃぁぃが言うならそうだよね!」
りったんさん「こっちだよー」
メンバー「行かなきゃのちのち色々面倒そうだ」「仕方ないね」
・ほかのメンバーの場合も考えてみた。
まやま「こっちだよー」
メンバー「ホントか?」「ホントに大丈夫なのか?」
彩ちゃん「こっちだよー」
メンバー「…たぶん違うよね?」「真逆な気がする。」
美怜ちゃん「こっちだよー」
メンバー「絶対テキトーだよ」
ひなたさん「こっちだよー」
メンバー「信頼できる。」「行こう。」
ぽー「こっちだよー」
メンバー「五分五分と見た。」「一番判断に困るパティーンだ。」
・きょうもガリ勉が聴けました。僕の席の前のスペースには7推しの方々がたくさん。一斉に皆様が沸き立つあたり、楽しかった。優勝おめでとう。
・福岡では日記の前の寸劇がカット。普通にセトリの中で普通に始まって普通に終わっちゃいました。
・最近、リコ中山が寸劇のストーリーについて「これでいいと思ってるの?」とさんざっぱら言ってましたので、ついにキネオ先生が折れてカットされてしまったんですね。残念。
・とか思ってたらそのあとのMC中でやおら始まるリコ太郎の寸劇。お腰に付けた辛子めんたいこを欲しがる美怜ちゃん。キジの鳴きマネはある意味日本一だと思います。
・そして出てきたのは目玉焼きを手にしたコバカホさん。目玉のおやじからイートザ大目玉に繋がる流れ。思った通りだ。
・リコ太郎→桃太郎ではなくて、リコ太郎→ゲゲゲの鬼太郎という繋がりだったのだな。でも鬼太郎ぽさは髪型的にコバカホさんの方が上。
・曲自体はロックチューンでホットアップ的な盛り上がり方の出来そうな佳曲。アゲアゲなビートを刻みつつ「フゥ!フゥ!」って例の掛け声も入れられて楽しいやつだ。
・で、この曲はやっぱしファミえんテーマ曲なのね。日進月歩と違ってちゃんと音源化もされることがわかり一安心。
・本編最後の方にはシンガロンシンガソン。ラジオ体操のとこ。曲の終焉にあわせ公演の終演も感じられる清々しい時間。ペンライトの海が、1回めの深呼吸ではムラサキ6割、2回めは全色等分に打ち上がる。この海の色合いの違いを見るのが楽しいのです。
・アンコール終わってみんなが退場してからのプラスワン、きょうはまやまさんでした。「みんなすいとーよ!」だそう。お疲れ様!
といったわけで。
色々な人がそれぞれの場所で様々な気持ちとともに今日を過ごしたことだと思います。
誰しもが全員の気持ちに寄り添うことなんてできないものだと思っています。
彼女らはいつも通りの精一杯の笑顔を見せてくれたと思っています。
僕は福岡まで行ってみて、とてもよかったと思っています。
藤井 ユーイチ@fujiiyuichidesu
@koron_xxxxx_A @ebichu_staff また必ず九州でやります。約束します。
2018年07月07日 07:29
打てる手は打ってくれた。あとは校長のこのアツいツイートに期待する。いま僕らの出来ることは、これが全てですよね。
福岡、よかとこだと思います。
次回は来る人みんなが、きっと笑顔でいられますように。
なんだかぐちゃぐちゃな構成になりましたので、お詫びもかねて最後に福岡で出会った美しい風景をご紹介。
水たき。
めんたいこ。
エビチリ。
ギョーザ。
にらたま。
とんこつ。
といったあたりですかね。
熊本編へ続きます。
それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。