20年目の飲み放題と自分勝手な思い込みと続いてゆく青空giftの話 | 考えてる途中。

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安安に行ってきましたよ。
いろいろ考えているうちに金曜日になってしまいましたが、今週の火曜日は赤坂のマイナビBLITZまで安本彩花さんの生誕祭「歌って踊って歌謡show!!!安安(やすやす)~飲み放題始めました~」に行ってきましたよ。まあまあ長い。
 

いやもう、スペシャルで幸せなライブでした。会場は静かであたたかな緑色に染まっていました。SNSでの皆様の声もあたたかなものばかり。
 

ただ僕はちょっと考えてこんでしまっていて。
ここから僕の思い込み語りを始めます。んでもってそれは幸せだった皆様の記憶に水を差してしまうものになるかもしれないので、そこは先に謝っておきます。なるたけ「読まない自由」という権利を絶対的に行使して頂ければと思います。



まず大前提として、さっき書いたことを念のためもう一度書いておきます。ライブは幸せなものでした。間違いありません。あの場にいられて良かったです。間違いありません。

だけど、生誕祭でも彩ちゃんの声は、やっぱり本調子ではありませんでした。それがどうしても僕は納得できなくて。

いや、普段の声が聴けなくて残念だったとかではないんです。それももちろん少しはあるんですが、それ以上に僕はステージ上の彩ちゃんを見て、本当は彩ちゃん、とてもとても悔しいんじゃないだろうか。そういった感情に囚われてしまってならなかったのです。



一曲目のRainを聴いたときから、僕はそちら側、悔しい側にスイッチが入ってしまいました。
普段の元気な彩ちゃんなら、繊細に伸びてスーッと耳から胸の奥に入ってくるような優しい歌声を奏でてくれる。それがこの日は音符のサステインの途中で、か細くかすれて消え行ってしまう状態でした。

 

本当はもっと高く飛べるのに、もっと速く走れるのに、それが出来ない自分がもどかしかったのではないだろうか。
愛用のファズフェイスがライブハウスのアンプと絶望的に相性が悪く、いつもの音が出せないままステージに立つギタリスト。借りもののシューズで足もとに違和感を覚えたままに長距離を走るランナー。

晴れの舞台なのに、自分の思い描く自分を出すことが出来ない。それも理想の夢の中の自分が出せないのではなく、普段から普通にそこいるはずの自分を出すことが出来ないもどかしさ。
スイッチがそちらに入ってしまった僕は、そのもどかしさの方ばかりに気持ちが持って行かれてしまって、普段のようにただニコニコとペンラを振る人になることができませんでした。





だけどですよ。

彼女の武器っていうのは、皆さんが知っている通り、あの歌声だけじゃないんですよね。そのあたりはライブでの選曲っぷりを見て、なんでこの選曲にしたのだろうかを考えると伝わってきます。


今日だけが明日に続いてる
こんなふうに君とは終われない

(Rain)

ただ幸せが一日でも多く側にありますように
悲しみは次のあなたへの橋になりますように

(family song)

届けこの想い あの日の君に
届けこの想い 今の君に

(緑の街)



この数年間を強く優しくまっすぐに過ごしてきた彼女の気持ちがここにあるんです。たとえ声が本調子でなくとも、その数年間をずっと見守ってきたフロアの1000人には、充分すぎるほどに伝わっていたと思います。
全14曲で占められたセトリは、6曲がカバー曲でした。僕にとっては「聴いたことあるかもー」くらいの曲でしたが、だからこそなのか、その言葉の断片断片がしっかり伝わってきたような気がしています。


そして最後はリミットをはずして、僕らのよく知っている繊細に伸びてスーッと耳から胸の奥に入ってくるような優しい歌声に戻して、オリジナル曲であるTSUBOMI青空giftを聴かせてくれました。

 

 

私は私だけの 代わりのない誰にもない
いつかいつか夢の花咲きますように

(TSUBOMI)

 

辛いけど走った 息切らし走った
形あるものと形ないものが青空へと続いてく

(青空gift)

両曲の歌詞の抜粋を見てわかるように、二十歳を迎えた彩ちゃんだけどテーマはまだ「夢への道のりの途中」にいるのだなっていうことが伺えます。だから今日が悔しいものだったとしても、それはある意味想定内なのかもしれない。声が出ないことに負けず、辛いけど息切らして走り切ったこと。これは等身大な彼女のテーマどおりの日常と経過のひとつだったのかもしれない。



そしてアンコールでは去年の生誕祭と同じく、歌は歌わずに質問コーナーが開催されました。

こんなん普通にやるとグダるものなんですよ。空気の読めない人がおかしな質問してしまったり、悪気はなくとも感情が先走ってしまって回答のしようのない質問をしてしまったりとか。
でも今年の安安でも、奇跡のように質問コーナーがうまく機能しました。みんなでハッピバスデー歌えたり、幼少のみぎりの自己紹介が見られたり、本編ではスかされた「道連れしちゃうぞ!」を別解釈で見せてくれたり。
このあたりは彼女が培ってきた舞台での技術が土台になっていると思いますが、彼女の生誕祭で彼女の姿に魅せられ、一緒に息切らして走ったファミリーがいたからだと思わされています。



 

自分の歌声については、悔しかったかもしれない。でもたとえ彼女がそう思っていたとしても、それを自分で語って表に出すようなことはないでしょう。だもんで、これは何がどうあろうと、きっと僕の下衆な勝手な思い込みでしかないってことでしょうね。
一方で、あの日の赤坂BLITZにあったのは、とてもスペシャルでとても幸せなライブだったということ。これは紛れもない曲げようのない真実です。間違いない。あの場所にいられて、良かった。

あとはゆっくり声の調子を直して、また次のステージで、またにっこり笑って、青空に続いてゆく新たな道のりを魅せてほしいです。
安本さん、二十歳の誕生日、おめでとうございました。



 

 

 

支離滅裂だったかもですが、このあたりで。

それではそろそろ寝ますです。

札幌公演、いいなあ。

おやすみなさいグー。