学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点 -47ページ目

学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上において
何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

        ⑭ 別解は相対化

  ○ 次の [    ] に、適切な語句や式などを入れてください。

   2次関数は、5つの観点

     ・ [向き]
     ・ []の位置
     ・ 頂点の位置
     ・ x 軸との[共有点]のあるなし と その数 と その位置
     ・ y 軸との[交点]の位置
    すなわち 5つの道具を使うのに対して、

   2次方程式は、

    「 解の公式 」 と
      その 一部である 「 [判別式] 」 と 
      それ から 
導ける 「 [解と係数の関係]
    の3つの道具を使う。

   
2次方程式 a x ² + b x + c = 0 と 2次関数 y = a x ² + b x + c の関係を考えると、
    「 解の公式 」 と関係あるのは、 
x 軸との共有点の [ x ] 座標を求めること。
   
 「 判別式 」 と関係あるのは、 頂点の [ y ] 座標であり、すなわち x 軸との共有点の数の判別
    「 解と係数の関係 」の 解の 
[] と関係あるのは、 向き と 
y 軸との交点の y 座標。
    「 解と係数の関係 」の 解の [] と関係あるのは、 軸の値


   高校数学の2次方程式を学ぶと、
   中3の 「 解の公式を使うワンパターン の2次方程式 」 は、
相対化され、
   さらに高校数学の
2次関数を学ぶと、
   解の公式を使うのは、
つの観点一部についてであることを知るため、
   より確実に相対化されるはずである。

  にもかかわらず、
  大学入試で「2次方程式の問題」が出題されると反射的に「解の公式」を使ってしまう生徒がいます。

   中3の 「 解の公式を使うワンパターン の2次方程式 」 が、改められず むしろ強化されるのは、なぜか。

    ・ 1つは、
論理的誤謬をおかした 「 公式を覚えたら、できる 」 という言葉に従って、
     「 公式は覚えるもので、導くものではない。」 という信念をもってしまい、公式を導かないから。

     導かず覚えると、公式がなぜ成り立つのかの
根拠を考え示す機会を奪う。
     根拠を奪われると、「 なぜ成り立つのかわからないこと 」を丸覚えすることになる。
     そして、丸覚えした公式に代入し計算することを反復する。
      「解の公式」 を丸覚えして反復使用。
      「判別式」 を丸覚えして反復使用。
      「解と係数の関係」 を丸覚えして反復使用。
     どうしても反復量の多い「解の公式」を その使用が適切か
判断せず 反射的に使ってしまう。
     3つの道具のうちどれを使って解くか判断することは、ほとんどしていないから。
      公式使用の判断力をえる1つの方法は、公式を導くことです。


    ・ 1つは、良い習慣を身につけないことは、悪い習慣を身につけたことになる場合があるから。
     中3数学で解の公式を導かないから、高校数学でも解の公式を導かない。
     公式を導かないことが習慣になる。
     その習慣に従い、三角関数・対数関数・数列などの公式も導かない。
     ある時に、良い習慣を身につけないと、
     それを身につけないことが悪い習慣となり、もう良い習慣を身につけることは難しい。
      公式を導くという良い習慣を身につけることは、高校生になってからよりも少しでも早い中学3年生で。

    ・ 1つは、公式の意味を考えないから。

     「 速さの公式 」 の意味を考えたこともないから、当然 「 解の公式 」 の意味も考えない。
     「 解の公式 」 は、解が 係数と定数項の関係式であることを示し、
                 解そのもの を求める・求めたいときに使うものである と理解していない。
     よって、公式の適用範囲も考えられない。
      公式使用の判断力をえる1つの方法は、公式の意味を考えることです。
      公式の意味を考えるという良い習慣を身につけることは、少しでも早い小学5, 6年生で。


    ・ 1つは、調べること 考えることは、めんどくさいことだ
と思っているから。
     導くことより、覚える方が楽。
       ( なぜ成り立つのか考えるよりも、意味のわからないことを覚える )
     意味を考えなくても覚えた公式に代入すれば、答えがすぐ出るから楽。
       ( 考えて答えを出すのでなく、答えさえ出れば良い )

     確信がなくても調べ考えずに、覚えていること・知っていること・思ったことを使うと楽。
       ( 根拠に基づき行動するよりも、思いつき
で行動する )
     このように楽していると、
     やがて 問題を解決すること自体がめんどくさくなるかも。
      このような人は、素人だけでなく、専門家の中にもいる。


    勉強は、
        ワンパターンの反応を身につけるため、
        さらに いくつかのパターンの反応を身につけるため ( 定期テストで点をとるため )
        だけでなく、また
        どのパターンで反応するのが良いか
判断できるようになるため ( 大学入試で合格点をとるため )
        にするものでもある。
        人によっては、問題を解決するため ( 生活や仕事など生きていく上での問題を解決するため )
        にもする。
        ( よって、勉強の仕方で、人は自由になることができます。)
 
    勉強は、知識を身につけることだから、
    勉強して身につける知識が増えてくると、
    知識とは、知識体系を成しその1部である ことを知る。
    よって、教科の勉強を通して、知識体系を習得することは、知識を相対化することでもある。
    新たに知ることにより、それまで知っていたことは、相対化される。
    ゆえに、状態・状況に応じて できるだけ適切に 知識を使うために勉強するのである。


     方程式の問題を方程式として解く。
     別解として
     方程式の問題を
関数で解く。
     同じ問題でも相対的に解決できることを知る。
     2つの解法が比較でき、それらの メリット・デメリット を考えることができる。

      誤った信念を相対化するには、勉強が必要です。
      あまり勉強をしない人の中には、誤った信念を絶対化してしまっている人がいます。
      たとえ専門家であっても。


  知識 : ある事柄について、いろいろと知ること。その知りえた内容。
  信念 : それが正しいと堅く信じ込んでいる心。
  絶対 : 他との比較対立を超えていること。
        ( 制限されないこと。条件をつけられないこと。)
        ( それ自体として他と関係なくても存在すること。)
  相対 : 単独でなく、他と関係づけて捉えること。



【 2次関数の最大値・最小値 】
 y = -2 x² + 4 x + 6 の最大値・最小値を求める。

  y = -2 ( x² - 2 x ) + 6
  y = -2 ( x² - 2 x + 1 - 1 ) + 6
  y = -2 ( x -  1 ) ² + 2 + 6
  y = -2 ( x -  1 ) ² + 8

  向き -2 < 0 より、上に凸 山型
  軸   x = 1
  頂点 ( 1 , 8 )

 定義域がなく、向きは上に凸 だから、y ≦ 8 である。
 よって、
  最大値は、頂点の y 座標の 8 である。
  最小値は、グラフが y 軸負の方向に無限なので、なし。



 次の [    ] に、適切な語句や式などを入れてください

 y = 2 x² + 4 x + 6 の最大値・最小値を求める。
  y = 2 ( x² + 2 x ) + 6
  y = 2 ( x² + 2 x + [  ][  ] ) + 6
  y = 2 ( x + 1 ) ² - [  ] + 6
  y = 2 ( x + 1 ) ² + [  ]

  向き 2 [  ] 0 より、[  凸 [  ]
  軸   
[ x =  ]
  頂点 ( [  ,  ] )

 定義域が[   ] 、向きは[  ]
 だから、[    ] である。
 よって、

  最大値は、グラフが y 軸[  ]
の方向に無限なので、なし。
  最小値は、
頂点の y 座標で、[  ] である。


次回  ⑮ 最大値・最小値 
 につづきます。