学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点 -18ページ目

学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上において
何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

     ひき算の概念 3 「幼稚」

     
〔助教授〕 「 ひき算ができないのは、差がわかっていないからです。」

            「 差がわかっていない。つまり、ひき算の概念がわかっていない。
            だから、ひき算の概念を教えないといけない。」


私  ( ひき算の概念? ) 内言

   「 ひき算の概念を教えると言っても、小学1年生には難しくないですか。」

   「 『 5 - 3 』 についてですが、先ず たして 5 になる足し算が十分できているか
   確認した上で取り組んだ方がいいでしょう。」


   「 
小学1年生なら ‘ おどうぐばこ ’ を持っているでしょうから、
   その中の おはじき を使って、
   何こ と 何こを足すと 5こ になるか十分練習してから、
   『 5 - 3 』 のひき算をします。」

   「 
だから、ひき算は 初め 差を出す というより、
   『 5つのおはじき から 3つのおはじきをひく ( とる ) と 残りはいくつある 』 と操作しながら
   『 5 - 3 』 の計算の意味をおさえてみてはいかがでしょうか。」

   「 たぶん、このお子さんだけでなく、
   同じクラスの中にも ひき算のできない子 がいるでしょう。」
    ( 私自身が小学1年生のときのことを思い出すと、
    ひき算のできない同級生がいましたから。)


お母さんは、うなずいた。


〔助教授〕
 「 おはじきを使う!そんな幼稚なことじゃないんだ。

       差を ひき算の概念を 教えないといけないんだよ。


 この発言により、 私は幼稚な大学生である という場の雰囲気ができました。
 これも言葉のもつ
概念の威力でしょう。



   【 幼稚 】  おさないこと。
           ・ 年が少ないこと。子供であること。
           ・ やり方などが大人らしく成長してはいないこと。子供っぽいこと。未熟。


次回  ひき算の概念 4 「残り」  につづきます。