ひき算の概念 20 「やぶ医者」
問い10
ある[名誉教授] が、投薬を変更したため、
高血圧症患者の血圧は、140 mmHg から 175 mmHg に変化した。
その[名誉教授] は、血圧をいくつ下げたのか、あるいはいくつ上げたのか?
(解答)
題意より、
変更前の血圧は、140 mmHg で、変更後は、175 mmHg だから、
140 mmHg を基準にして、立式計算すると
175 - 140 = 35
よって、
答え [名誉教授] は、血圧を 35 mmHg上げた。
[名誉教授] は、
国公立大学 医学部の名誉教授。
専門は、泌尿器科。
十数年前、私の母が入所していた老人保健施設 (老健) の主治医。
高血圧症の母にとっては、「やぶ医者」。
投薬を変更し血圧を上昇させ、リハビリを数日間中断させた。
血圧についての「専門か」?
問い11
昼ごろ、ある患者が救急搬送された。
自動血圧計により、上の血圧は 280 mmHg だった。
そのとき、救急センターに詰めていたのは、整形外科医。
急きょ、神経内科に応援を求めた。
神経内科医は、160 mmHg をめざし、ぺルジピン注射液 10 mg を投与。
それを 2管使用することにより、目標値に達した。
神経内科医は、薬剤投与により、
血圧をいくつ上げたのか、あるいはいくつ下げたのか ?
次回 ひき算の概念 21 「やぶ医者 2」 につづきます。
