本屋さんで偶然目にした『かわいい缶の本』というタイトルに
心を奪われ思わず手に取りました。
表紙の雰囲気も相まって開いた瞬間から
ほっこりとした時間が流れ始めたように感じました。
この本は読むというより眺める楽しさが中心で
ページをめくるたびに紹介される缶に心が和みます。
クッキー、おせんべい、かりんとうなどのお菓子、
紅茶やコーヒーなどの飲み物など、
おいしいものが入ったかわいらしい缶が
見開き一ページに一つずつ紹介されています。
中に入っているものの説明やお店の情報も添えられているので
気になるものはすぐにチェックできるのも魅力です。
鳩サブレやペコちゃんのミルキー缶、本高砂屋のエコルセ、
元祖柿の種など、「それそれ!」と思う懐かしいものが
たくさん登場し自然と笑みがこぼれました。
初めて知る缶も色づかいや絵付けがとても素敵で
食べてしまうのがもったいないと思うほどです。
読み進めるうちに缶の楽しみは中身だけではなく
食べ終わった後に何を入れるかを考えることでも
あるのだと改めて思い出しました。
私もお裁縫道具やバンドエイド、綿棒を入れたり、
お手紙セットを入れたりしていました。
缶はただの入れ物ではなく
生活の中で小さな宝箱のような存在だったのだと感じます。
途中には浅草の缶工場の紹介もあり
職人さんの丁寧な仕事ぶりが伝わってきました。
著者と缶好きの仲間たちが作り上げた一冊で
まさに「缶愛」がぎっしり詰まった本だと思います。
ページをめくりながらふと
「これは『マツコの知らない世界』のコンセプトに
そっくりかもしれない」と思い
もし番組で取り上げられたら
きっと楽しい回になるだろうと想像して楽しんでいました。
『かわいい缶の本』はただの入れ物と思っていた缶が
思い出や生活の工夫を詰め込む
小さな世界であることを改めて気づかせてくれる
一冊でした。
日常の中の小さな幸せを思い出させてくれる
何度もめくりたくなる本です。