子どもが小さい頃ふと思い立ったときに

たい焼きを手土産に買って帰ることがありました。
年に何回かあるかどうかの頻度ではありましたが

食べ盛りの時期のおやつとして

小腹を満たすのにちょうどよく喜んでくれていたのを覚えています。
日常の買い物のついでに立ち寄れる場所にあったこともあり

いつも同じお店で買っていました。
たい焼きの香ばしい匂いとほんのりあたたかい袋を手に帰る道は

買った側としてもうれしい気持ちでした。
けれど子どもが成人するとその頻度はだんだん減っていきました。
ちょっぴり寂しさを感じながら

お店の前を通り過ぎることが増えた最近です。
そんな中、この週末のこと。
久しぶりに主人がたい焼きを買ってきてくれました。
息子はもう家を出ているので袋の中には私と主人の分、2個だけ。
「たまには一緒に食べようよ」と小さな袋を手渡してくれました。
これまで、息子の食欲に合わせて5個くらい買うのが

当たり前だったのでその控えめな袋を見たときに
「あぁ、やっぱり今は夫婦ふたりの生活なんだな」と

生活単位が小さくなったことを改めて感じました。
大人ふたりだと2個ずつなんていう“欲張り買い”はしない。
“今、食べる分だけ”を選んだ主人のやさしさに

時の流れを感じました。
ちょうどお昼ごはんを食べ損ねていた私は

たい焼きを見てとても嬉しくなりました。
いつもなら「太っちゃうかも…」なんて気にしてしまうところですが

タイミングもぴったりで素直にありがたくいただくことができました。
今まで食べた中で一番おいしく感じたたい焼きだったかもしれません。
ちなみに私はしっぽ派、夫は頭派。
たとえ半分こしてもケンカにならないのが

たい焼きのいいところです(笑)
夫婦ふたりでほっこりとたい焼きを食べる日が来るだなんて
なんだか優しい時間だなぁとしみじみ思った週末でした。