子供のころに知った寓話は絵本の延長のような、

そういうお話

みたいな受け止め方をしていた感じで

人生の教訓

ほどの影響は受けてこなかった気がしています。

自分の振る舞いに当てはめてこなかった、

というかんじでしょうか。

アリとキリギリス

北風と太陽

などのお話はまさにそういう受け止め方でした。

そんな寓話がまとまっている本を見つけたので

年を重ねた今だったらどう感じるか

読み直しをしたいような気持で

手に取ることにしました。

はじめに、の部分で

”寓話、の意義は教訓や心理を伝えることで、

お話そのものはそれらを届けてくれる

”運搬手段”だ ”という解説が書かれていました。

そうか、子供の時は”お話”とでしか

理解できていなかったからかと

その説明で納得しました。

人は真理をストレートに伝えても

素直に受け取れなかったり目をそむけたく

なったりすることも人それぞれある中で

少しでもハードルを下げて時に面白さも

感じながら読んでいるうちに登場人物や動物と同化して

いつの間にかお話の中に自分をまきこみ

自然な感じで人間や世界、人生についての

認識が深まっていくものなのだなということを

思います。

 

この本には77の寓話が掲載されています。

イソップ寓話、仏教寓話、荘子の寓話など

様々な分野から取り上げられています。

初めて知ったお話もあり、50代の今の自分を

振り返りながら自分なりにどう解釈して

どう行動に反映させていきたいか

などを考えながら読むことができた本でした。

子供の時より役割が増えていることもあり

”お話”として記憶していた寓話も

受け止め方に深みが出た気がしています。

省みる内容の寓話もあれば

日常生活の上で心に留めておくことで

自分にとって前向きになれそうな寓話もありました。

最近は「よりよく生きたい」をテーマに

日々過ごすことを目標にしているので

ありかた、意味づけ、みたいなことが

印象に残りました。

・三人のレンガ職人

・無知の知

・子供を叱る父親

・靴のセールスマン

・悪者ぞろいの家

・カエルの登山

・空の茶碗

・・・素直に謙虚に視座を上げて身の丈を知っておく

そんなテーマの内容ですね・・・

 

寓話って短いお話なのに、深いなぁと

それと、教科書的な解釈はもちろんありますが

自分なりの解釈があってもいいのかもしれないと

思いました。

読んだ人の人生のヒントになればいいのだ、と

しみじみ感じた本でした。