NONSTYLEの石田明さんの『答え合わせ』を読みました。
私はお笑いが好きで、テレビ番組もよく観ます。
NONSTYLEは特に好きな漫才師のひと組で
ネタを書く側の石田さんがどんな本を書くのか興味があり
手に取ることにしました。
お笑いは観る側としては「面白ければそれでいい」
というシンプルな世界です。
でもその裏にはネタができるまでの道のり
コンビの相性、積み重ねてきた経験など
表には見えないものがたくさんあります。
唯一無二の漫才を生み出すまでの過程に
そのコンビらしさが出るのだと改めて感じました。
私は誰かを傷つけたり悲しい思いをさせるような
ネタは好きではありません。
相方への思いやりや感謝があり
純粋に「お笑いが好きで、みんなに笑ってほしい」
という気持ちで続けている人たちに惹かれます。
ちゃんと“しゃべくり”で笑わせてくれる人
人柄がにじみ出るネタを書く人。
NONSTYLEはまさにそういう魅力を感じていて
それがこの本で紐解けることを期待して読み進めました。
本は「漫才論」「M-1論」「採点論」「コンビ論」「未来論」
という章で構成されていて
石田さんがどれだけ漫才を好きで
どれほど考え抜いてきたのかが伝わってきます。
好きこそものの上手なれという気持ちから始めた漫才。
その裏には自分自身と向き合う苦労や
心身のつらさもあったことが書かれていました。
そんな時に誰かが声をかけてくれたり
手を差し伸べてくれる人がいたことも印象に残りました。
「意見のある人になろう」という言葉も心に残りました。
自分がつまらない人間に思えた時
なんでもアウトプットするようになったという話があり
世界は違うけれど
今の私の気持ちに重なるところがあって強く響きました。
読み進めるうちに石田さんの“漫才への真摯さ”が
とてもよく伝わってきます。
本の表紙にはそうそうたるお笑い芸人の方々が
絶賛コメントを寄せていますが
その意味が読んでみてよくわかりました。
「石田の頭の中をのぞける一冊」
「漫才が好きな人には刺さる内容」
といった声があるのも納得です。
YouTubeでも新しいネタを公開し続けているところも
人気が出てもなお本丸で頑張り続ける姿勢が
好きな理由のひとつです。
コンテストで審査員を務めたり
NSCで講師として教え子ができる立場になっても
毎年ネタを書き続けて進化しようとしている石田さん。
職人気質という言葉がぴったりで
読んでますますファンになりました。
読んでよかったと思える一冊でした。