キッチンの窓辺にずっと置いてある
小さなガラス細工があります。
旅行先で息子が「運気が上がるらしいよ」と
選んでくれたブタの置物や
「健康でいてね」と手に取ってくれた
きれいな石が埋め込まれたウサギのガラス細工。
そして林間学校で海辺に行ったときに
「かわいかったから」と持ち帰ってくれた小さな貝殻。
どれも私を思い出して選んでくれたものだと思うと
手放せなくて、
一番長く過ごすキッチンの窓辺に並べておくのが自然になりました。
そこにあるのが当たり前で視界の端にいつもいてくれる存在です。
ところがある日、ふと見るとどれも見当たらなくなっていて
胸がざわっとしました。
小さいから落としたのかと思って探しても見つからず
思った以上に心配になっている自分に気づきました。
しばらく探してようやくわかったのですが
上下に動かす窓のヘリに三つとも仲良く乗っていました。
窓を開け閉めしたときに移動してしまったようです。
見つけた瞬間安心した気持ちで力が抜けました。
そこにあるのが当たり前になっていたけれど、
いざないとこんなにも気になるんだなと感じました。
思っていた以上に
あの小さなガラス細工たちに守られていたのかもしれません。