1年ほど前にいただいたカタログギフト。

これは私たち夫婦で大変お世話になった主人方の上司がお亡くなりになり

その際にいただいたお香典返しでした。
どれにしようかと悩んだ末、せっかくなら夫婦での「経験」に

使えるものを選ぼうと思い

ホテルランチのチケットを申し込みました。

ところがそのチケットを受け取っただけで満足してしまい

気づけば有効期限まであと1か月。

慌てて予約を取りようやく行ってきました。

選んだのは行ったことのないホテルのランチコース。
夫婦二人で日常の買い物以外に出かけることもすっかりなくなり

「デートなんていつ以来だろうね」と笑い合いながらの外出でした。

週末、しオシャレをして電車に乗り

日常の時間を楽しみに出発です。

最初に感想をひとことで言うなら

「とても良い、ホンワカした1日」でした。
シャンパンで乾杯し、ゆっくりと食事を味わいながら

あれこれおしゃべり。

料理の感想を言い合ったり昔の話をしたりしながら

こんな時間を作れるようになった月日を

二人でしみじみと感じました。
それはきっと慌ただしく過ぎていった子育ての日々が

一区切りしたことへの

お互いへの労いでもあったのだと思います。

とはいえ、慣れない私たちはちょっとした

“田舎者丸出し”状態でもありました。
天井の高い落ち着いたエントランスホールにあんぐりし

優雅に歩こうとしつつもお店の場所がわからず

少し行ったり来たり・・・。

そんな小さな珍道中もまた思い出の一部になりました。

上司からいただいたカタログギフトのおかげで

久しぶりに夫婦で豊かな時間を過ごすことができました。
ギフトで“さらにギフトをいただいた”ような、そんな気持ちです。
一日を終えてみると、お腹も心もいっぱい。
「またいつか、こんな時間をつくりたいね」と

話しながら帰路につきました。