母の認知症のことを何回か

ブログに書いたことがありましたが

ここで一つ大きな決断が必要な

時期を迎えています。

施設にお世話になる準備を

始めることにしました。


身近な家族が介護が必要な状況になるまで
介護に関する知識が全くなかった私。
お給料から介護保険料が控除されるだけの
ことしか知らなかったくらいです。
知人から話を聴くこともありますが
いろんなことがあった先の
介護とともにある日常
のお話だったのだなと今、思います。
ある日、突然、家族だけではどうにも
ならない状況になったとき、
誰に、どこに、どんなふうにSOSを
出せばよいのかすらわからず
何からどんなことを考えなければ
ならないのかもわからず

公的制度のしくみを理解するのにも

時間がかかってしまいました。

(まだわからないことも多々あります)

更に、家族一人ひとりの想いというのにも

差があって

こうあるべき を尊重したほうがいいのか

こうしたい  を尊重したほうがいいのか

何度も何度も話し合い

決裂するときもありながら

お互いに歩み寄る先を模索していく

日々が長かったように思います。

この時期を辛抱強く、優しく、着実に

進めていったのは主人です。

私はすぐに見解を決めて行動に移したく

なっていたのですが

母を見守る父の、現実を受け止める

ペースにじっくり合わせて

少しずつ、少しずつ、現実を受け入れて

もらうような働きかけをしていた姿は

本当に見習わなければと思うほど

優しく丁寧な対応でした。

だからこそ、

今回施設にお世話になる準備を

始めることに心から納得をしてもらう

ことができたのだと思います。

 

当の母は自分のことでこんなに家族が

議論し悩んでいることなんて知る由もなく

天真爛漫に過ごしています。

 

父の決心がついた今、

まだまだやるべきこと、手続きはありますが

一つ一つ進めていき、

残された父の生活が尊重できるような

日常に早く戻してあげたいなと

思っています。