この本はどなたかに紹介されて
読みたい本リストにメモをしていた本です。
ただ、人生100年時代といわれるように
なっているものの
私自身は「そんな長い人生いらない」と
思っている方でして、
今の年齢の時点でまだ折り返しだと
想像するだけでぞっとするくらい、
どこか勝手に私はそんなに長生きしないと
信じているところがあるので
どちらかといえば自分に参考になる本
として読むのではなく、
こんな考え方(見方)があるのだという
世の中の意見を理解するために
読んだような
どこかちょっと他人事の感覚で読み始めました。

そうしましたら、まず衝撃的な内容が。
日本の平均寿命は世界ランキングの中でトップですが
まだまだ寿命が延びる可能性が高いのだそうです。
そして、今20代の半分以上が100歳以上に、
私の世代も半分以上が95歳以上生きる確率に
なっているとのことで
「長生きしたくない(する気はない)」と
思っていても確実に長寿化が進行している
時代なのだということでした。
・・・となると、今私が抱いている他人事感の
まま今後生きていってしまうと
うっかり、不本意に、何も準備のないまま
長生きしてしまうことになるかもしれず、
路頭に迷うように生きることになってしまうかも

しれないとすると、

現実として受け止めておかないと
いけないのかもしれないなと
読み進めるうちに危機感を持つように
なってきてしまっています。

自分より年上の世代の方々を見てきて
人生は
学ぶ時代⇒働く時代⇒老後
という風に大きく3つのカテゴリーでくくられると
思っていて、自分もそうなっていくのだろうと
<この本を読むまでは>思っていましたが
今後若い世代になるに従いカテゴリー数は増え、
しかも順序もいろいろとなり、
中断ということももう一回やりなおしという
ことまでありうるとか。
いろんなことに対して境目がなくなってしまう
のですね。
ロールモデルが見つけにくい時代になってきて
一人一人が「どう生きたいか」を考えていく

責任を持たされる時代になっていくのだなと
感じました。
そのために必要なのは
柔軟な思考と変化を恐れない
ことが必要とのことでした。
そして自分が生きていく中で3つの資産を
蓄積していき、人生の必要なタイミングで
そこから自分を助けることに使うことが
できるとも。
無形の資産のことを指しており
・知識やスキル
・健康や大切な人とのつながり
・変化や多様性に対応できる人脈や自己理解
これらがとても大切になってくるとのことでした。

20代、40代、60代の3つの世代を例に
この本で見立てた人生設計を具体的に
物語にして示してくれていたことが
よりリアルさ(自分事に置き換えるイメージを作りやすい)
があったなと思っています。
当初の思惑と読み終わった後の感想は
全然違うものになってしまいましたが
今すぐ何かをしなきゃ、という焦りまでには
なっていなものの、
今時点で「長生きしなくていい」と
自分の人生をあまりポジティブに受け取れていない
私にとっては
今後少しでも毎日が充実して楽しく過ごせる
ようになるために「今」何ができるのか
そんなことを考えるきっかけには
なったと思っています。
悲観的なまま長生きしたくないですから。

また、これを読んで、社会人になった息子は
自分の人生をどうやって生きていこうとして
いるんだろう、
変化と多様な価値観があふれる中で

幸せな人生を送ってほしいなぁということも
つくづく感じたのでした。