一瞬で人の心が変えられる?

一瞬でなくとも人の考えを変えるのは

難しいと思っていますが

そこに”技術”があるのだとしたら

知りたいなと思いました。

日々の様々な場面で

”伝え方”に悩む私はなおのこと、

相手に自分の想いをうまく伝えられない

理由がわかればと思っている中で

会社でオススメ本として紹介されたので

読んでみることにしました。

 

まずショックだったのは

そもそもの今までの考え方、やり方が

間違っていたのだということ。

こちら側の想いを伝えようとする時

人を押すことばかりに意識を向けて

しまっていて、

聞き手の都合や気持ちを考えることを

忘れていませんか、ということでした。

”変化を妨げている障害を取り除くには

どうすればよいのだろう”

”この人はまだなぜ変わっていないのだろう”

という根本的な問いかけなしには

大事な場面であればあるほど

変われないとのことです。

そのためにはどうすればよいのか、を

5つの章で具体的な事例も挙げながら

丁寧に書かれていました。

 

この本は自分自身に過去仕事で、家庭で、

その他知人との交流の場などで経験した場面や、

これから経験するであろう具体的なシーンを

思い浮かべながら読んでいくとより理解が

深まりそうです。

私も、新年度から会社で新たに取り組もうと

していることがあるのですが

おそらく反対意見も多く出るであろうし、

「変わる」ためにどうすればよいかを

よくよく考えないといけないことであるため、

ただただ「やりましょう」だけでは

響かないしむしろ反発心も出かねないという

ことがこの本でよくわかりました。

そして、戦略(適切な方法、タイミング)が

あるのだということも。

 

・心理的リアクタンス

・保有効果

・心理的距離

・不確実性

・補強証拠の不足

これらを変化の”障害”ととらえて

”減らす”という伝え方をすることで

人は考えと行動を変えてくれるのだと

書かれていました。

 

1回読んだだけでは実践までとても

つながらないほど難しいことです。

これが真に実践できれば

ロシアのマフィアを説得できる

FBIの捜査官と同じだというのですから

なかなかできなくて当然です。

この考え方を自分のケースに取り入れようと

する場合、具体的にどういう行動に

落とし込むか、これが肝だと思うし

難しいところではありますが

この本で学んだことを取り入れられるよう

挑戦してみようと思います。