昨日会社の帰り道、電車に乗りながらスマホで
ヤフーニュースを見ていたら
気になる記事を見つけました。
『路上で「愚痴」聞き続ける2人、”アドバイスしない”
がこだわり・・・7年で300人と向き合う』
長野市の30歳前後の若い会社員のお兄さん2人が
週末を使って駅前(路上)で
とにかく「あなたの愚痴を聞きますよ」と
無料で続けている活動の紹介でした。

この記事を読んで、大げさかもしれませんが
カウンセリングの原点
傾聴
について、勉強として学んできたことの
実践版として大いに学びを得て、
さらっと読み流すつもりだった記事なのに
意外にもとても頭に、胸にしみこんだ内容に
なりました。

このお二人は学問から得たスキルとしてではなく、
自然と経験を重ねていく中で
傾聴姿勢ができていったのだと思うのですが
本当はとても難しいことです。
私もよく
「共感と、同感は違う」
ということや、
「私自身のバイアスで話を理解しないように、
フラットに」
ということを相談場面の練習をしている中で
指摘されて、また常に自分も意識していて、
ロジャース先生が唱っている
カウンセリングをする上での3原則
【受容・共感・自己一致】
は永遠のテーマだなと痛感しているからこそ、

それが実践できているこのお二人の活動

だからこそ、7年も続き、300人もの方が

そこに足を向けられて
いるのだろうなと思いました。

また、
話を聴いてもらうことの効果
というのも、
教科書的に学んだことと同じことが
記事に書かれていて、
(変な感覚かもしれませんが)本当なんだ!
と感じることができたのも
この記事から得たことです。
”アドバイスはしない。愚痴を聞くだけで
自分の中で答えを出して帰っていく人が多い”
実践の場を通じて理論を証明しているような
象徴的な言葉もあって、
ますます傾聴することの意義について
納得度を増したのでした。
多くの人は自分の話を聴いてほしいと
いう気持ちをもっているので、
人と会話するとき、
相手の話を聴いている以上に
次自分が何を言いたいか、に意識が
向くことも割とある

そんな日常の中で

ただただひたすら自分の話を

否定もされず、アドバイスもされず、

無条件に聞いてもらえる機会というのは

意外となくて、

わざわざそういう場所を求めたくなる

気持ちって自然なことなのかもしれません。

そしてひたすら話を聴いてもらうことを

通じて自分自身の心の中と向き合う

(内省する)という機会も

あわただしい毎日の中では

なかなかできないことなのかもしれません。

そういう場や時間を作るために

自分の想いを聴いてもらう

という効果は思っている以上にあるのだなと

思いました。

 

このお二方は誰かのために活動を

続けているだけではなく、

”様々な考え方を吸収し、自分の人生に彩りを

与えてくれる”と

ご自身にとってもこの活動の意義があり

魅力的なことなのだと語られていました。

この考え方にも私はハッとさせられました。

「やってあげている」

という気持ちでは続かない活動でしょうし、

話を聴くことで目の前の人の表情が

明るくなってきたりする変化を

見ることができるなど、自分の成果が

すぐに実感できる喜びもあるでしょうし、

リピーターがもしいたら、更に自分の

存在価値に喜びを感じることもできるでしょう、

自分にとって得るものもあるからこそ、

このお二方の活動のモチベーションにも

つながっていて

話者にとっても聞き手にとっても

両方にとってハッピーなことで

素敵だなと、ほっこりした気持ちになりました。

 

コロナで一時中断していた活動も

今夏から本格的に活動を再開されたとのこと、

知らない人と最初に接点を作る場面は

緊張や時には恐怖感もあるかもしれませんが

このお二人とこれから出会う人たちが

少しでも幸せになれますように。