今日あるシーンを見たことで

以前聞いたことのある

「3人のレンガ職人」というイソップ童話を

思い出しました。

 

旅人が道を歩いていると、

レンガを積んでいる3人の職人に出会い、

「ここで何をしているのですか?」と尋ねます。

1人目は「レンガを積んでいるのさ」と答え、

辛くて不公平だと考えていました。
2人目は「大きな壁を作っているのさ」と答え、

家族を養うために仕事があることに

感謝していました。
3人目は「歴史に残る偉大な教会を

作っているのさ」と答え、

教会の完成をイメージし、

そこに訪れる人々の幸せまで

考えていました。

同じ仕事をしているはずなのに、

この3人の違いは何なの・・・?


それは、「意識」「目的」の違いです。


「ただレンガを積んでいる」のと

「教会を作るためにレンガを積んでいる」

のでは、大きな違いです。

そんな違いを今日、とあるイベントを

守っている警備員さんから感じたのでした。

イベントとは関係なく行きたいところが

あった私が行こうとしていた道が

交通制限にかかっている道だったらしく

尋ねた私に事務的な態度で

「ダメダメ」

「これ以上進めない」

事だけを伝えられ

自分はこの場だけを交通整理すれば

よいのだという振る舞いで

あしらわれた感じがし

ちょっと残念に感じたからです。

私自そのイベントがあることを

知らなかったので

全体像がつかめず

どうすればよいのか戸惑っていたのですが

その警備員さんからは

それ以上の声掛けをいただくことは

できませんでした。

なんだかちょっと寂しかったんです。

その人にとっては

単なるアルバイト

だったかもしれませんが

イベントを成功するための

大事な構成要因の一人だったと思えば

近隣の人などを含めて

理解を求める何か一言が

会ってもよかったのではないかなと

思ったのでした。

イソップ物語でいえば

今日であった警備員さんは

一人目のレンガ職人と同じだった

のではないのかな思います。

 

同時に

私人の仕事の向きあい方も

今回のことを通じて

今一度襟を正し

「何のために」「誰のために」

仕事をしているのか

個人的な感情で対応を

変えてしまうことなく

目的をもって、

またそれを相手にも理解を

得られるような

振舞いができる人になりたいなと、

感じたのでした。