自分で決めた読書月間、
今月の最後には
自分でテーマを決めて本選びをしていた
とはいえ、自己理解、自己啓発関係ではない
少し気分転換になるような読書がしたくなり、
そんなときに読みたくなったのが
原田マハさんが書かれたこの本でした。
以前知人に勧められて読んだことが
あったのですが、
【人の心を打つほどの言葉の力】
に爽快な、心地よい余韻を感じた
ことが忘れられず、
このタイミングで今一度
読んでみようと思ったのです。
結婚式で使う水引の絵柄の表紙で
タイトル同様、表紙も紅白のシンプル
ながらもおめでたい凛とした印象があります。
久しぶりに手にした私はワクワク・・・
やっぱり2回目に読み終わった後も
言葉の素敵さに魅せられたのでした。
物語は 知人の結婚式に出席したことを
きっかけに伝説のスピーチライターと
出会い、そのひとに憧れて
平凡なOL生活から一変し弟子入りを
した主人公の、
運命的な職業、人との出会いを
数々の素敵な言葉を添えて
情熱的に、人情的に、感動的に
描かれたお話です。
この本で「スピーチライター」という
職業を初めて知ったのですが、
言葉で人の心をわしづかみにし、
言葉で人の心を突き動かし、
言葉でムーブメントを巻き起こし
それは皆にとって温かく染み込む
ものになる、
そんなことができる職業だなんて
なんて素敵なんだろうと思いました。
私がずっと目標にしている
【想いを言語化できる人】
まさにそれをお仕事にしている人なのです。
本中の登場人物に向けた数々の
メッセージの中にも
私自身に響くような言葉がたくさんあり、
一緒に力をもらえたような気持に
なれたのが
読み終えた後の爽快感につながって
いるのかなと感じます。
また、主人公が自分の目の前に
突然訪れた【自分らしく】【輝ける】
チャンスをしっかりつかみ、
勇気を出して新しい世界へ
飛びこんだ決意ぶりや、
懸命にもがきながらも
周囲の人たちとの関りを大切にし、
自分の気持ちも大切にし
真摯に、まっすぐ、ひたむきに
がんばる姿にも
心を打たれるものがありました。
「働く」ってなんだろう、
そんなもやもやを持ちながら
日々悶々としている自分と比べ
ながら今の私には
そんなメッセージ性も感じました。
突き抜ける青空のように
素直に、まっすぐに
というこの物語に出てくる登場人物
皆さんそれぞれの生き方に
私もそうありたい、そうなりたい、
どんよりした気持ちは好きではない、
私自身が大切にしたいと思っている
ことを
この本を通じて再確認できた
気がしています。
言葉の力で元気をもらいたい、
背中を押してもらいたい、
私も頑張りたい!
そんな気持ちになりたいときに
また読みたくなるんだと思います。