全国高等学校野球選手権が始まりました。

今年も全国から県予選を戦ってきた学校が

切符を手にして夢の舞台甲子園に集まり、

どんな試合を観ることができるのか

ワクワクしています。

ただ、やはり、コロナ第七波の感染拡大の

影響もあったかもしれませんが

残念ながら開会式に参加できなかった学校が

あったとニュースで知り、心を痛める気持ちも

同時にわいてきています。

どうか、この困難を乗り越え、出場校のみなさんが

この大会に全力でぶつかることができるよう

祈っています。

 

私は子供のころから夏休みには高校野球を

観るのが大好きでした。

小さい時にはマウンドのお兄さんたちの

すごさにプロみたい!と驚き、

同世代の時にはちょっとカッコいいなと

あこがれ、

選手の年齢を超えてからは

青春よね~と懐かしみ、

親世代になった今では、

ここまで選手の皆さんが頑張ってきた月日と、

親子、家族一丸となって頑張ってきた

月日に想いを馳せ、感慨深い想いも

入ってきています。

甲子園に来れたことって本当にすごいこと、

同時に、そこを目指し、予選から戦ってきた

選手全員もすばらしい!

今の私の想いは開会式だけで

十分に感動しています。

ただ・・・オトナたちが学生たちの選手生活

をドラマティックにどうしても美談にしようと

する姿勢はあまり共感ができなくて、

ただただ、毎日の積み重ねを

等身大で応援したい気持ちですね。

 

開会式であった昨日の新聞に

郵便局の広告で斎藤佑樹さんの

選手に向けたお手紙が掲載されていました。

きれいな夏の青空をバックに

達筆できれいな斎藤さんの自筆手紙が。

この応援メッセージがとても素敵でした。

時のヒーローになった斎藤さんが

大変なことが多かったプロ野球生活を

通じて今想うことを

やさしく、温かく、

決してきれいごとだけのメッセージでは

ないエールの送り方に、

とてもジンときてしまいました。

真剣勝負の場に立ったことがあり、

真剣に準備した人しか伝えられない、

斎藤さんにしか言えない「言葉」が

そこにありました。

 

「最後まで戦い抜いた記憶は未来を

生きる大きな力になります」

 

ものすごい重みを感じます。

そして、最後に

 

「よし、頑張れ」と。

 

この送り出す言葉がなんとも深いし、温かい。

 

沢山の人たちが高校野球を見入ってしまうのは

その、全力で、真剣に取り組める姿に

私達の心が揺さぶられるからというのも

大きいのではないかと思います。

大人になるとそういう気持ちを忘れがちで

駆け引きしたり、打算的になってしまったり、

損得勘定がわいてきたりすることで

純粋な意欲、心の底から湧き上がる想い

というものを少し遠ざけてしまっていることも

あるのではないかと思うのです。

実際、私自身がそんなずるい大人になって

いる気がしています。

野球という競技の楽しさと、

選手のひたむきな姿から伝わる熱いものと、

両方を存分に2週間楽しみたいと思います。

そして、沢山エネルギーをもらって

私が今、やってみよう!と思うことに

とりくむ原動力にさせてもらおうと思っています。