お中元やお歳暮のやり取りというのは

長いお付き合いの中で少しずつ形が変化していくものだと感じます。

自然に発展的に終わった方もいれば

今もなお続いている方も数件。
商品選びに悩みつつもその方やご家族の様子を思い浮かべながら

考える時間は私にとっては楽しみでもあります。

でもそんな大切なご挨拶の季節が近づいていたにもかかわらず

今年は11月中に手配することをすっかり忘れてしまいました。

今日になってハッと気づき慌てて申し込みを完了したところです。
今はインターネットで手軽に手続きできて助かりますが

始めた頃はデパートの特設会場に出向いて広い売り場の中を歩き回り

時間をかけて選んだものでした。

あの頃に比べれば負担は減っているのに

それでも肝心なことを忘れるなんて・・・と、少々反省です。

その“忘れていたこと”をどうして突然思い出したのかというと

きっかけは犬のお散歩でした。

頭を空っぽにして歩いていると

ふとした景色や音から思考が自由に広がっていきます。

そんなとき、ヤマト運輸の制服を着た方が自転車で前を通って行きました。

「あぁ、ご出勤ね。大変だわ」と思った瞬間から

配達→トラック→荷物→年末の繁忙期ニュース→あ・・・→お歳暮!!
と驚くような連鎖で一気に思い出したのです。

この自分の発想の不思議が面白くて気になったので少し調べてみると

こうした「ふと湧く連想」には脳の働きが関わっているそうです。
人はリラックスしたり軽い運動をしているときに

“デフォルト・モード・ネットワーク”

と呼ばれる脳の回路が活発になると言われているそうです。

これはぼんやりしているときに働く脳のモードで

記憶や思考を勝手に整理したり

離れた情報同士をつなげたりしてくれるのだとか。

まさに犬の散歩の最中の私がその状態だったのだと思います。
意識して考えているときには出てこないような連想が

ふわっとつながる。

忘れていた記憶まで掘り出してくれる。

そんな脳の働きの不思議さにちょっと感心してしまいました。

自由に物事を考えられる散歩時間の面白さと

自分の連想力に「ナイス!」と言いたくなる出来事でした。