気づけばミラノ・コルティナでの冬季オリンピックが

始まっていました。
以前の私なら開会式から楽しみにして

時差があっても早起きして観ていたのに・・・
たとえば荒川静香さんの金メダルの瞬間。
あのイナバウアーの美しさに息をのんで見入った

あの朝のことは今でもはっきり覚えています。
まだ薄暗い時間にテレビの前に座って

あの厳かな美しい演技に見とれてしまった自分がいました。
そして浅田真央さんのソチオリンピックでのフリー演技。

あの時は祈る気持ちで観ていたことを思い出しました。
ショートで出遅れながらも翌日のフリーでは

トリプルアクセルを含む完璧な演技を見せて
終わった瞬間涙を流す姿に

こちらまで胸が熱くなったのを覚えています。
あの頃のような心がふるえるような感覚。
それが今は少し遠ざかっている気がして
どこかで物足りなさを感じてしまっています。
「見なきゃ」と思うほどの熱もなく
でも「見なくても平気」と言い切れるほど

割り切れているわけでもなく。
ただなんとなく日々の中で
そういうものに触れずに過ごしている自分、

結果をチェックしているだけの自分のつまらなさというか

なんで以前のようにワクワクする気持ちがでてこないのだろうと

不思議な気持ちもあります。
もしかしたら
何かに夢中になることや心を動かされることに対して
少し感度が鈍ってきているのかもしれません。
それは年齢のせいなのか、日々の忙しさのせいなのか、
それとも気持ちのどこかに余白が足りていないのか・・・
自分でもはっきりとはわかりません。
でもこうして「なんでだろう」と立ち止まって考えている今、
オリンピックを機に少しだけまた何かを感じたいという

気持ちが芽生えてきたのも事実です。
まだオリンピックは日程の折り返しです。
今からでも何かひとつ、どれかひとつ、
ライブ感を感じられる瞬間に出会えたらいいな。
そんなふうに思い始めています。