先日、「近いうちに本を出版したい!」という方とお会いして、
教育系の業界で事業を立ち上げ、
多くの経験と実績を積んできた、
アラフォー(たぶん)女性のAさんです。
仕事を通して得た経験や、
積み重ねてきたノウハウを一冊の本にして、
さらに新たな顧客を獲得したい、
というのが、本を書く理由です。
私の作成した「出版入門」のレジュメをもとに、
ふむふむ、
お話をいろいろ伺ったのですが、
うーーーん、
何かが違う。
物足りない。
仕事の知識や経験については、
本にまとめられるほどの豊富なネタを持っていて、
燦然たる自信をみなぎらせるAさん。
でもね・・・・・・、
残念ですが、
いちばん大切なところが、
すっぽりと抜け落ちているのです。
あなたは、この本で何を伝えたいの?
彼女の話には、
それがまったく見えてこないのだ。
すると、Aさんはきょとんとした顔で
こうおっしゃった。
「うーん、伝えたいこと、ですか。
それは、ケースによってもいろいろあるけど、
集約するのは難しいですよね。
私の中でも、絶対にこれという信念はないので。
でも、これまでの実績や事例を書いていけば、
それがメッセージになるかな、と」
はい。
このままだと、本文どころか、本の目次も書けませんし、
そもそも原稿を書くための出発点に立てません。
『とりあえず、やってきたことをどんどん書き並べるので、
そこからテキトーに言いたいことを推量してね』
こんな自分勝手な本、お金を出して
買いたいと思う人はいません。よね。
このままなんとなく出版してしまうと、
自分の事業の宣伝になるどころか、
マイナスイメージになってしまいます。
確かにAさんには、知識もスキルも実績も度胸もある。
でも、
じつは「自分」のことがよくわかっていないのです。
Aさんのように、
自分とのコミュニケーションができていない人、
気がついていないかもしれませんが、
たくさんいます。
自分とコミュニケーションをとれる人は、
自分としっかり向き合える人。
客観的に自分の気持ちや内面を見つめ、その起伏や特徴を理解し、
感情をコントロールすることができる人です。
「こういうとき、自分はこんな気持ちになるんだ」
「この感情のあとには、こんな思いが生まれるんだ」
自分の感情が理解できると、
相手(読み手)が何を求めているか、何を悩んでいるのか、
理解できるようになります。
すると、
読み手が求めていることがわかるようになるので、
おのずと「この本で伝えるべきこと」「必要なコンテンツ」が見えてきます。
かくいう私も、
忙しいときには、ついつい自分の感情を意識せず、
野放しにしていることが多い。
まだまだ修行が足りんです。
会話力、雑談力、話し方・・・・・・
他人とのコミュニケーションも大切な世の中ではありますが、
自分とのコミュニケーション時間も、お忘れなく。
そうそう、Aさんは、
その後、半年かけてじっくり自分と向き合いました。
現在は、本の目次を書き上げ、
第一章の原稿を執筆し始めたところです♪
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