―――あなたは昨日、何かおいしいものを食べましたか?
えーと、はい。
地元のケーキ屋さんで購入したアップルパイをいただきました!
―――いいですね~。
なぜ、アップルパイを購入したの?
とくに理由はないけど、
仕事がんばったなーというときに、よく買っちゃいます。
―――そのアップルパイの感想を教えてください。
感想? ああ、すごくおいしいんですよ!
―――「おいしい」というフレーズ以外で、そのおいしさを
伝えていただけますか?
えっ。「おいしい」以外で?
うーん、なんだろう。最高、ですかね。大好きな味なんです。
……上記のやりとりを読んで、みなさんはどう感じましたか?
そのお店のアップルパイがおいしいのはわかった。
でも、何がどうおいしかったの??
もっと、ちゃんと伝えてくれないと、全然わからないでしょー!
あーモヤモヤする!
と思ったのではないでしょうか。
そう、何かの感動や魅力を文章で伝える場合、
「おいしい」「きれい」「すてき」「おもしろい」
のような、抽象的であいまいな言葉だけでは、
誰の心にも響かないし、なーーーんにも、伝わりません。
★文章に「五感」を使う
→読み手のイメージを広げる
→共感が得られる!
じゃあ、どうすれば、
読み手に伝わる文章が書けるのか。
そこでおすすめしたいのが、
文章に「五感」を使うという方法です。
人は何らかの文章と出会ったとき、
「この文章に、自分の考えに近い部分はあるかな?」
「なるほどー、と思わせられるような価値はあるかな?」
と、
共感や気づきを探しながら読むものです。
ただの事実やあいまいな言葉を並べても、
共感や気づきは得られません。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。
五感を意識した描写を取り入れると、
読み手にとって、
リアリティーやストーリーのある文章になり、
多くの人の共感や気づきを得られるものになります。
まあ、いいことばかり!
こんなに効果的な「五感」を、
使わない理由って逆に何?
……というわけで、冒頭の不毛なやりとりが、
小川こころの「五感を使った文章講座」を通して、
このような描写に変身しましたー。
仕事に疲れたときや、今日はがんばったなーというとき、
わたしが必ず買って帰るもの。
それは、地元・高円寺の焼き菓子専門店「〇〇〇」の
アップルパイです。
つやっとした素朴な焼き色が食欲をそそる、
網状の繊細なパイ生地に、
国産の紅玉のみずみずしい甘さとほどよい酸味が
ぎゅっと詰め込まれた、これぞ「ザ・アップルパイ」。
ひと口食べると、
サクサクッというパイ生地の音とともに、
芳醇なバターの香りと
シャキシャキ&ジューシーなりんごの味わいが
口いっぱいに広がります。
ああ、シアワセ。
気がつけば、週に一度はこれを食べているわたし。
通い続けて早5年。
店長さんや奥さんと、今ではすっかり仲良しになっています。
五感の使い方は、人それぞれ。
みんなちがって、みんないい。
そうじゃなきゃ、文章はおもしろくありません。
あなたの中の眠っている五感を引き出して、
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