ええっ!!!
ちょっとまってよ。
シンデレラの物語でしょ。
魔法使いのおばあさんが出てこなきゃ、
話にならないじゃん。
だって、魔法の力で、
すてきなドレスやガラスのくつを出してくれて、
それで、シンデレラはお城の舞踏会にでかけて、
王子様に見初められるんでしょうが!
・・・・・・タイトルを読んで、
思わず上記のような疑問を感じた方、いますよね。
いいんです!
それはそれで、正解なんです!
私たちがよく知っている、
魔法使いやカボチャの馬車やガラスのくつが登場する、
いわゆるポピュラーなシンデレラ物語は、
フランスのルイ14世に仕えた宮廷詩人「シャルル・ペロー」が、
彼の乳母から聞かされた民話をもとに、
のちに独自の物語として作り上げた『ペロー童話集』に
収められたお話なんです。
じゃあ、魔法使いやカボチャの馬車が
出てこないシンデレラってなあに?
それはね、
ヤーコブ・グリムとヴィルヘルム・グリムの「グリム兄弟」が、
古い神話や民間信仰を収集した『グリム童話』に
書かれているシンデレラのことなのです。
ディズニー映画の原作にもなっているペロー版のシンデレラは、
みなさんご存知のように、
華やかで、夢や希望に満ちあふれ、
悪役であるはずのまま母やお姉さんたちも、
なんだか憎めないキャラになっている、わかりやすいストーリーが魅力です。
しかし、グリム版シンデレラは、かなり違います。
まず、ドレスやくつを都合よくプレゼントしてくれる魔法使いは出てきません。
シンデレラは、庭にハシバミの木を植えて、死んだ実母に祈りをささげます。
そのハシバミに毎日毎日水をやって、ようやく成長したところで、
「ハシバミさん、あなたの魔法で金と銀のドレスをください」
と自らお願いして、
ようやくドレスとくつを投げ落としてもらうんです。(鳥の力を借りて、ね)
魔法使いじゃなくて、木に魔法が宿るという。
これぞ、グリム兄弟が重視した、
当時の人々の自然信仰の表れですね。
また、グリム版のキャラクターたちは、
みんなかなりクセがあり、個性が際立っています。
たとえば王子。
ペロー版では、目の前から走り去るシンデレラをぼーっと見逃したり、
家来たちにシンデレラの居所を探してもらったりと、
どこか頼りなく、のほほんとしている人物ですが、
グリム版では、とーーーっても野心家で積極的。
シンデレラがパーティー会場からすぐに逃げられないよう、
あらかじめ階段にタールを塗っておいたり、
見失ったあとも、
家来なんかに任せず、自らの足で国中をまわり、
ずんずん探しに行っちゃいます。
そして、忘れちゃいけないのが、まま母。
ちょっとー、ここまでしちゃうの?! とあきれるほどの毒母っぷり。
2人の姉に、
「いいかい、おまえたちがお妃になるために、
なんとしても靴をはくんだよ。
はけないときは、かかとや足の指をきっておしまい!!!
歩けなくたっていいんだよ。
お妃になれば、歩くことなんて必要ないんだ」
と、みごとな持論を展開し、
姉たちの足をナイフで本当に切り落とし、
ぐいぐい、無理やり靴に足をねじこむんですから!
というわけで、
長い前ふりになってしまいましたが、
わたくし・小川こころが原作をもとに、
さらにおもしろく、想像力をかきたてられるよう、
書き下ろした、
とっておきの童話集二冊が発売になりました!!
『ココロが育つよみきかせ絵本 グリムどうわ50選』
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『ココロが育つよみきかせ絵本 イソップものがたり70選』
原作に基づいているとはいえ、
あまり残酷な表現にならないよう、
楽しみながら読んでもらえるお話になっています。
では、グリムどうわのシンデレラのページを、ちょっぴりご紹介。
子どもたちはもちろんですが、
「じつはグリムどうわって、有名どころしか知らないんだよね」
「イソップものがたりって、どんなお話だったかな?」
という大人のみなさんにも、
ぜひぜひ、読んでほしい。。。
大人の方にも十分堪能してもらえるように、
描写を工夫しながら書いております!
伝承され、受け継がれてきた童話には、
現代の生き方にも通じる、大切なヒントがたくさんありますよ~。

