こんにちは。

文章スタジオ【東京青猫ワークス】の小川こころです。

いつも文章講座でお話ししているのですが、

文章で何かを伝えたいときや、

何らかの行動を促したいときは、
 

読む人の心の動きや感情を考慮し、

戦略をもって書くことが大切です。

 

どんな戦略か?

それは、とても簡単な方法です。

覚えておくと、いろいろな場面で役立ちます。
 

 

 

人の思考には

「肯定」と「否定」が必ずあります。
(どっちでもいい、というのもときどきあるけど)


読み手は、

肯定文を読んだときは、モチベーションがアップし、

素直な気持ちになって、書き手に親近感を覚えます。

 

でも逆に、否定文を読んだときは、

イラッとして気分を害し、

書き手との間に壁を感じて、心を開いてくれなくなります。

 

つまり、こういうこと。

 

「〇〇のサービスは、〇月〇日までしか受け付けていません」

「〇時以降のお問い合わせにつきましては、当日中には対応できません」

といったネガティブ表現よりも、

 

「〇〇のサービスは、〇月〇日までご利用が可能です」

「〇時以降のお問い合わせにつきましては、翌営業日に対応させていただきます」

というポジティブ表現のほうが、

 

ぜっっっったいに好感度が高いし、

素直に受け入れてもらいやすい文章になるんです。

 

 

肯定文と否定文を使った応用編!

 

では、
多くの人が常識だと思っていることや

認めていることについて、

「自分はそうは思わない!」「こうにちがいない」

と、自分なりの意見や主張を述べたいときはどうするか。

 

これも、先ほど紹介した、

読み手の心理状態をうまく取り入れることで、

人の心をあっという間につかむ、好感度の高い文章になります。

 

そう!

最初から否定的な意見を述べるのでなく、

まずは相手の気持ちや人生に寄り添い、肯定することからスタートし、

書き手に心を開いてくれたところで、

「本当にそれでいいのか」

「こうしたほうがいいのではないか」

と否定し、自分の意見を述べていくんです。

 

たとえば、下記のような、

独身の人向けの食事についての文章を例にとりましょう。

 

「昨日、どんな食事をしましたか?

猫でも犬でもタヌキでもいいから手を借りたいほど忙しい毎日で、

疲れきった帰宅後、

栄養バランスを考慮とか、きちんと自炊とか、なかなかできませんよね。

気がつけば、コンビニ弁当やファーストフードばかり食べている、

という人も多いでしょう」

 

と相手の気持ちや生活を理解し、肯定するところから書き始めます。

「うんうん、そうなんだよね」と書き手に心を開いてくれたところで、

 

「でも、それでよいのだろうか」とか

「こんな方法はどうだろうか」

のように反論し、本当に言いたかったことを主張します。

 

この流れが、

相手の心にスーッと入りこみ、

「確かにそうかも」

「書き手の言う通りだ」

「それなら自分にもできるな」

と、気持ちよく受け入れてくれるようになりますよ~。


 

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