夏休みを利用して、文章博士のところに行ってきた。
文章博士。
↑これ、なんて読むかわかりますか？
「ぶんしょうはかせ」
「ふみあきはくし」
ブブブーッ！！
こたえは、
「もんじょうはかせ」。
福岡県の太宰府天満宮に祀られている
菅原道真さん。
彼は、幼いころから聡明かつ勤勉で、文学の才能に優れ、
33歳のときに、
当時の学者の最高位である「文章博士」に任ぜられた。
「文章博士」とは、
律令制の大学にて、
詩文や歴史等を教える教官で、
現在の東京大学学長に当たる職だという。
「友達と親しくつきあったり、
妻子と楽しく過ごす時間よりも、
勉強すること、文学に触れていることが何より好き！」
というほど、学者スピリットに満ち溢れていた道真さん。
学者としてトップに登りつめ、
さらに55歳のときには右大臣にまで昇進したが、
嗚呼、一寸先は闇・・・・・・。
思った通りに運ばないのが人生だ。
学閥やら、政治やら、
諸々の権力争いや策略に巻き込まれ、
57歳のときに、
太宰権師（だざいごんのそち）に左遷されたのだ。
道真さんが、福岡に向けて京都を出発する際に、
慣れ親しんだ土地や家族と別れる悲しみを、
屋敷の庭に植えられた梅の木になぞらえて読んだのが、
こちらの有名な和歌。
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ」
（東の風が吹いたならば、
梅の花の香りを私のもとまで届けてほしい。
主人がいないからといって、春を忘れてはいけないよ）
すると！
不思議なことが起こった。
その和歌に詠まれた梅が、道真さんを慕って、
遠く大宰府の地まで飛来したというではないか！！！
これが、「飛梅伝説」の由来であり、
その梅の木は、今も本殿前で常に道真さんのそばに寄り添っている。
本来は、梅の花の咲く時期が見ごろだが、
つややかな新緑がまぶしい、生命力に満ちた梅の木も圧巻。
京都から飛んできたという伝説に、素直に納得してしまう～。
太宰府天満宮の境内のあちこちに、
全国の受験生たちが訪れて、願いを書き綴った絵馬が。
ところどころに、海外の方とおぼしき外国語のメッセージも。
さすがは学問の神様。
じつは私も中学3年のとき、高校受験合格のお願いに、
友達と参拝したのだった。
↑
こちらは、太宰府天満宮の参道にある、大正レトロな趣きのカフェ。
あまりの暑さに、いっときの涼を求めて飛び込んでみる。
カフェでいただいた、抹茶ムースのケーキ＆アイス珈琲のセット。
丁寧でやさしい味わいに、しばし癒される。
コーヒー用のシロップも、コーヒーで作っているというこだわりが素敵。
ミルク替わりに練乳を入れると、なんだか懐かしい味に。
そうそう、コーヒーといえば、
スターバックスの「太宰府天満宮表参道店」がおもしろい！
伝統的な木組み構造を用いた、
木のぬくもりのある、特徴的なデザイン。
観光客に大人気のようで、満員だったため、
中に入るのは断念したが、
今度来たときは、店内を見てみたいな。
そうそう、猛暑であっても、
ここに来たら、福岡人は、
あれを食べることは忘れません。
アツアツ、できたての「梅が枝もち」。
（※写真を撮るのを忘れましたが・・・・・・）
・・・・・・以上、太宰府ぶらぶら散歩でありました～。
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