|
今日は、ボージョレ・ヌーボーを作る発酵方法、カルボニック・マセラシオンについてご紹介します。
他の発酵方法は酵母でブドウを発酵させます。酵母は新たに加えることもあれば、ブドウの皮に自然についていることもあるそうです。酵母をしっかり働かせるために砂糖を加えることもよくあります。
カルボニック・マセラシオンでは酵母や砂糖は使いません。 ブドウの外ではなく、ブドウが内から酵素を作るよう促します。 一体どうやってそんなことが可能なのでしょうか?
収穫したブドウを密閉して二酸化炭素を加えると、酸素のない環境でブドウが酵素を作り出すのだそうです。そして二酸化炭素を使ってブドウの糖分と酸を分解し、アルコールとフレーバーを作り出すのだとか。
carbonique はgaz carbonique、つまり炭酸ガスのこと。 maceration とは液体などに食材やハーブなどを漬け込むこと。
この発酵方法を使うのはボージョレ・ヌーボーだけではありません。軽めでタンニンの少ないフルーティなワインを作るためによく利用されます。
自然なカルボニック・マセラシオンは太古の昔からありました。が、人の手でコントロールしたカルボニック・マセラシオンがボージョレで盛んになったのは、ナチュラルワインの父と呼ばれるジュール・ショヴェ氏の功績が大きいようです。
ショヴェ氏は、代々醸造栽培をしていた家に生まれたようですが、もともと化学を勉強していたとか。ワインの病気について調べているうちに、生物学、物理学などあらゆる科学に手を染めるようになったそうです。1989年に亡くなるまで、ワインに捧げられた生涯でした。
一杯のワインの背後に、気の遠くなるようなストーリーがあります・・・
次回はボージョレヌーボーの解禁日について。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 英語、フランス語と読解力、文章力のレッスンをしています。
|
