「ビジネス成功者の仕事ゲーム」作成のため、新しい本を探していました。
すると、『山の上のパン屋さんに人が集まるわけ』といった本が見つかりました。
著者の平田さんが、20代の頃にDJを目指していたという面白い本です。
いろいろ参考になる点があるのですが、そのうち非常に気になったのが新入社員の退社問題です。
前回のブログで、「753退社」でなく、「入社してすぐに会社を退社する人」について書きました。
どんな人が、入社してすぐ会社をやめるのか、その性格、価値観に興味がわいてきます。
すると、「山の上のパン屋さんの平田さん」は、入社3日後に退社したそうです。
高校を卒業後、名古屋のホテルに就職します。
しかし、集団生活になじめないということで退社しています。
集団生活に馴染めないのが、一番大きな退社理由のようです。
このような理由で退社していると、一般企業で働くことは困難になります。
さらに、「階級や上下関係」も嫌いだそうです。
どうも、企業で働くことが難しい人物にみえてきます。
実際、平田さんは20代の7年間、自力でDJを目指しています。
DJとして自分でイベントを主催するところまできます。
しかし、DJで食べていけるようになれず、全てが嫌になり長野に逃避したいみたいです。
本を読んでいると、どうも組織で使われる人物的でなく、自営業や起業家に向いている性格みたいです。
入社してすぐに退社する人は、本来的に雇用される性格でないようです。
採用面接のとき、その人が雇用されるのが嫌いな人かどうかの分析が必要です。
使われるのが嫌いな人を採用したら、どのように対応しても、その人は早期に辞めてしまいそうです。
採用する側も採用される側も、その人が会社勤めができる人間かどうか十分に確認してほしくなります。
平田さんは、「やりたい仕事を失敗=DJの仕事」も、「できることを組み合わせた仕事=パン屋さん」で、「山の上にあるパン屋さん」の事業化に成功します。
平田さんは、優れた起業家のようです。
2019年、喫茶・ギャラリー・本を兼ねる店「問う tou」、2023年コンビニ型店舗「わざマート」を出店、着実に事業を拡大しています。
今後の取り組みに興味を惹かれます。
平田さんについては、近いうちに「ビジネス成功者の仕事ゲーム」で取り上げるつもりです。