『スゴロクで学ぶユーチューブ』の71回目を公開中です。
今回のゲームは、片手で食べるアイス「ガリガリ君」を、年間4億本販売する赤城乳業についてです。
主人公は、赤城乳業社長・井上秀樹さんです。
『ガリガリ君の秘密』を参考文献に制作しています。
ゲームの主な内容は
1赤城乳業、カップ入りかき氷「赤城しぐれ」を発売
2片手で食べられるかき氷「ガリガリ君」を発売
3コンビニでの販売で「ガリガリ君」の売上拡大
4「ガリガリ君」発売記念キャンペーンの実施
5「言える化」「聞ける化」で若手人材を育成
6チャレンジした社員の失敗は罰金で清算
・・・になります。
赤城乳業は、1931年に井上秀樹さんの祖父・徳四郎さんが設立した合名会社・広瀬屋商店に始まります。
天然氷の商いから始まり、後を継いだ息子・栄一さんが冷菓の製造を開始します。
1964年、赤城乳業はかき氷をカップに入れた「赤城しぐれ」を発売、大ヒットします。
東日本を中心とした営業網の整備で、1975年には売上が40億円を突破します。
順調に売り上げを伸ばしていきますが、1979年の第2次オイルショックにより、エネルギーや原材料費の高騰に加え、消費の冷え込みで売上が低迷します。
収益に苦しみ「赤城しぐれ」の価格を30円から50円へと値上げします。
これが裏目に出て、売上は激減します。
苦しい状況を打破するため、当時専務の井上秀樹さんは新商品開発に取り組み、1981年かき氷をアイスにした「ガリガリ君」を発売します。
売上拡大のため、新しい販売ルートのコンビニに注目します。
コンビニ用に、季節ごとにあたらしい味の商品を出していき売上が増加していきます。
2000年、「ガリガリ君」は年間1億本の売上を達成します。
その後、「ガリガリ君」のリニュアールや25周年・30周年発売記念キャンペーンによって、「ガリガリ君」は国民的キャラクターに育っていきます。
売上本数も2007年2億本台、2010年3億本台、2012年4億本台を記録する人気商品となります。
「ガリガリ君」の大成功は、「言える化・聞ける化」の井上流経営の成果です。
井上秀樹社長は「言える化=年齢や肩書に関係なく、社員が自由に発言できる組織」の実現を目指します。
「言える化」を可能とするために、「言える化」と表裏一体になる「聞ける化」を推進します。
あくまでも、相手の意見を「聞く=聞ける化」があって「言える化」が成立するとします。
井上社長自身が、相手が誰であっても、会話の途中で相手の言葉を遮らず最後まで聞き続けます。