実験的に、再就職希望者の社会人を対象に、150時間わたる「企画書の作成講座」を指導しています。
30代、40代、50代の人達です。
講座の折り返し点をむかえましたが、厄介な問題に直面しています。
それは、能力の差が歴然としてきたことです。
企画書の作り方について「1の話」をすると、「10の理解」をするセンスのいい方がいます。
企画書の作成も順調に進みます。
また、「10の話」をすると、「10の理解」をしてくれる人もいます。
問題点を指摘すると、なんとか形になっていきます。
ところが、「10の話」をしても、「1の理解」しかできない方もいます。
企画業務に向いていないような人です。
こんな人に限って、プライドが高いようです。
「どうですか」と声をかえても、大丈夫としかいいません。
実は頭の中は大混乱して、パニック状態のようです。
もちろん、難しい企画書を作成させているわけでありません。
事業企画や商品企画と言っても無理です。
身近なテーマを設定するようにしています。
たとえば、地元の地域活性化企画や、PTA運営に関する改善企画など、自分にとってなじみやすいテーマにするようにいっています。
働く女性からブーイングの多いPTAの改善計画など、いま求められている企画です。
PTA経験者の女性なら、書きやすいテーマです。
このような企画書の作成も難しい人には、「自己PRや強み」を表現するプレゼン資料を作成するようにお願いしています。
職務経歴書に添付できるような内容にするという条件です。
「10の話」を「1しか理解できない」人は、講座の終了時にはどうなっているのでしょうか?
様子を見かねて「こうしたらどうですか」とたたき台の案を渡すと、「こうしないとダメなんですか」という返事が返ってきたりします。
せめて、人の話しはそっちょくに聞いてもらいたいです。
やはり、「企画書作成講座」は、企業研修のテーマなのでしょうか?