企業も政治も「セクハラ、パワハラ」など、モラル不足が目立つような感じがします。
最近は、特に自治体首長の言動が気になります。
先日、高校の就職担当の先生とお話することがありました。
先生がおっしゃるには、その学校の「自転車置き場」を見れば、校則が守られているかどうかわかるそうです。
自転車置き場が「整理・整頓」されている学校は、生徒間のいじめやトラブルも少ないそうです。
この言葉を聞いて、「整理・整頓」ルールは会社にも当てはまるように思えてきます。
「ビジネス成功者の仕事ゲーム」で取り上げてきた会社をみると、「整理・整頓」が実行されている会社は、経営も順調で安定しているみたいです。
逆に言えば、社内が「整理・整頓」されていない場合、会社側は社員の働く環境をよくする取り組みが必要なようです。
たとえば、「整理・整頓」の事例を2,3あげてみましょう。
① 富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」
鋳物職人の仕事は、3K(=きつい、危険、汚い)が話題になります。
「能作」では、3K職場のイメージを払しょくするため、工場内の清掃を徹底し、「整理・整頓」をすすめます。
工場見学を実施すると、来場者が工具でけがをしないよう片付けておこうという動きが出て、率先して現場を隅々まで清掃するようになります。
「能作」は、工場見学で産業観光を展開している企業です。
② 長野県伊那市の寒天メーカー「伊那食品工業」
創業時、工場の床は常に水たまりが出きている環境で、冬は足先から冷たさが体を這い上がってきて、体を壊す従業員もいたそうです。
そんな環境だったので、「長靴よ、さよなら運動」と称して、人が働ける環境になるようにしながら整理・整頓を実行、みんなで一つひとつ職場環境を改善していきます。
いまや、伊那食品工業は日本一の寒天メーカーです。
③ 佐賀県の地場家具メーカー「レグナテック」
佐賀県にある家具の6大生産地・大川の流れをくむ諸富の下請・婚礼家具メーカーだったのが「レグナテック」です。
自社の工場は「整理・整頓」不足で、床には資材が転がり、木くづまみれでした。
他社の工場をみると、優れた工場はどこも清掃が行き届き、「整理・整頓」されていました。
足元が乱雑な工場ではケガをする危険性があり、自社工場の清掃と「整理・整頓」を実行します。
「レグナテック」は自社ブランド商品の開発に成功、下請けからの脱却を実現します。
社内が清潔で「整理・整頓」されている会社は、一般的に業績も順調のようです。
きっと、社員の頭の中も情報の整理が進み、効率的に仕事が進むからでしょう。
会社側も、従業員のための職場環境の改善策を実施し、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。
「整理・整頓」できてない会社は、「駐輪場」が乱雑な学校のように、セクハラ・パワハラが多いのでは・・・?
今度、セクハラ・パワハラのあった自治体の「自転車置き場」を見学してきますか・・・?