先日、Milkup Ontarioのポップアップストアに家族で行ってきました。
ポップアップストアなので、いつでも利用できるわけではなく、決められた週末だけオープンしているイベントです。
会場では、マフィンやシリアル、イチゴシェイクなど、いろいろなメニューを無料で楽しむことができました。
子どもたちはもちろん大喜び。
娘が食べ物をこぼしてしまったときには、スタッフの方が「こぼれちゃったから」と新しいものを持ってきてくれました。
さらに、私たちが行ったのは日曜日の閉店間際だったのですが、平日はオープンしないこともあり、余ったらもったいないからと「せっかくだから食べて」と少し多めにいただくことも。
無料イベントとはいえ、子連れで参加すると、こういうちょっとした気遣いが本当にありがたいものです。
そんな楽しいイベントだったのですが、私が一番「なるほど」と思ったのは、実はSNSの仕組みでした。
無料イベントなのに「SNSフォロー」と「写真のタグ付け」が条件
今回のポップアップストアでは、無料で商品を楽しむために、SNS上でいくつかの条件がありました。
まず入口でSNSのアカウントをフォローしたことを確認。
そして会場で写真を撮影し、指定されたアカウントをタグ付けして写真を投稿。
出口では、その投稿を実際に行ったことを確認してから会場を出るという仕組みでした。
つまり、
SNSをフォローする → 写真を撮る → タグ付けして投稿する → 投稿を確認してもらう
というところまでが、無料サービスを利用するための流れになっていたわけです。
実際、私たちの目の前で「後から写真をアップするから」と言いながら出ようとした人がいたのですが、スタッフの方がきちんと呼び止めていました。
「後でやります」ではなく、その場で投稿まで確認する。
ここまで徹底しているのを見ると、SNSでの投稿そのものが、このイベントの重要な目的の一つなのだと分かります。
SNSマーケティングって「企業が投稿するだけ」ではない
私はこれまで、SNSマーケティングというと、
「企業がInstagramやFacebookなどで商品を紹介する」
というイメージが強かったんです。
でも、今回のイベントに参加してみて、SNSマーケティングにはもう一つの形があるんだなと思いました。
それが、
「企業ではなく、参加者にSNS上で発信してもらう」
という方法です。
企業のアカウントから一つ投稿するだけではなく、イベントに来た人たちがそれぞれ写真を投稿する。
そこに企業のアカウントをタグ付けする。
すると、参加者のSNSを通して、その人のフォロワーにもイベントやブランドが見える可能性があります。
つまり、
企業 → 消費者
だけではなく、
企業 → イベント参加者 → 参加者のSNS上のつながり
という流れができるわけです。
実際に参加してみると、「SNSマーケティングってこういうことなのか」とかなり具体的に理解できました。
「タグ付けされた数」が一番大事なのかと思っていた
最初は私も、
「これって、タグ付けされた投稿の数が重要なのかな?」
と思っていました。
たくさんの人が指定アカウントをタグ付けして写真を投稿すれば、それだけSNS上にブランドが登場する回数も増えます。
もちろん、それも一つの目的なのでしょう。
ただ、今回さらに面白いと思ったのが、スタッフの方とのやり取りでした。
私は子どもの写真を公開でSNSにアップすることはありません。
そこで、
「うちは子どもの写真を公開でアップしないので、タグ付けしても見られないかもしれませんよ」
と伝えました。
するとスタッフの方は、
「それは構わない。私は自分の仕事をしているだけ」
という感じの対応でした。
これが妙に印象に残っています。
スタッフが確認していたのは「宣伝効果」ではなく「条件を満たしたか」
考えてみれば当然なんですよね。
そのスタッフの仕事は、私の投稿が何人に届いたかを分析することではありません。
「SNSをフォローしたか」
「指定されたアカウントをタグ付けして投稿したか」
という、決められた条件を確認すること。
だから、私の投稿がどれくらいの人に見られるのか、子どもの写真なのか、大人だけの写真なのか、そこまで判断する必要はない。
このやり取りのおかげで、私は逆にSNSマーケティングの仕組みがよく分かりました。
企業側には企業側の目的があり、現場のスタッフには現場の仕事がある。
スタッフが一人ひとりの投稿について「もっと宣伝してください」と考えているわけではないんですね。
子連れで参加するなら夫婦でSNS係を分担してもいいかも
そして、子連れでこういうSNS投稿が条件の無料イベントに参加するなら、個人的には夫婦で協力したほうがいいと思います。
だって、子どもに無料でマフィンやシリアル、シェイクを食べさせるって、意外と大変なんですよ。
特に小さい子どもがいると、
「写真を撮る」
「SNSに投稿する」
「子どもに食べさせる」
「こぼしたら拭く」
「次のメニューを受け取る」
を同時にやることになります。
それなら、
片方が写真を撮る → もう片方に写真を送る → もう片方が自分のSNSに投稿する
という分担でもいい。
もちろん、イベントごとに「誰がフォローする必要があるのか」「誰が投稿すればいいのか」など条件は違うので、そこは事前に確認が必要です。
でも、子連れの場合は、SNSより目の前の子どものほうが忙しい🤣
せっかく無料で楽しめるイベントなのだから、夫婦で協力してSNS担当と子ども担当を分けるくらいがちょうどいいのかもしれません。
無料イベントでも、企業側にはちゃんと目的がある
今回のイベントに参加して改めて感じたのは、
「無料=企業側には何もメリットがない」わけではない
ということです。
私たちは無料で商品を試すことができます。
企業側は商品を実際に食べてもらうことができます。
さらにSNSアカウントをフォローしてもらい、参加者自身のSNSに写真を投稿してもらうことで、SNS上でブランドに触れる人を増やすことができます。
つまり、無料の商品そのものが広告やマーケティングの一部になっているわけです。
こう考えると、「無料サンプルを配る」という昔ながらの方法と、「SNSフォロー&タグ付け」を組み合わせた現在のマーケティングがつながって見えてきます。
それでも、イベントの印象は「SNS」だけでは終わらなかった
とはいえ、今回のイベントで私が一番うれしかったのは、SNSマーケティングについて勉強になったことではありません。
なんと、会場で近所でよく話をする子がスタッフとして働いていたんです。
高校生か大学生くらいの年齢だと思うのですが、引っ越してきた頃からとても親切にしてくれていた子。
娘のことも可愛がってくれていて、私たちにとっては「近所で会えば話をする子」という存在です。
その子が、たまたま出かけたポップアップストアでスタッフとして働いていた。
その子が普段からそこで働いているのか、今回のイベントだけなのか、どういう経緯で仕事をしているのかは分かりません。
でも、
「あ、この子ここで働いてるんだ!」
というのは、ちょっと嬉しい発見でした。
子どもたちは無料のマフィンやシリアル、イチゴシェイクを楽しめた。
娘がこぼしたときには新しいものを持ってきてもらえた。
閉店間際には余ったものを「せっかくだから」と食べさせてもらえた。
そして最後には、普段から知っている近所の子にも会えた。
SNSマーケティングを体験しに行ったというより、結果的には「無料イベントに家族で遊びに行ったら、思いがけず近所の知り合いにも会えた日」になりました。
SNS時代の無料イベントは「宣伝」と「体験」がセットになっている
今回のMilkup Ontarioのポップアップストアに行ってみて、SNSを使ったイベントには、単純に「企業がSNSで宣伝する」だけではない仕組みがあることを実感しました。
参加者にSNSをフォローしてもらう。
写真を撮ってもらう。
アカウントをタグ付けして投稿してもらう。
その代わりに、商品を無料で体験してもらう。
そう考えると、私たち参加者は「無料で食べられてラッキー」というだけではなく、企業にとってはSNSマーケティングの一部でもあるわけです。
でも、それでいいんだと思います。
企業には企業の目的がある。
参加者には参加者の楽しみがある。
そして現場のスタッフにはスタッフの仕事がある。
その全部が組み合わさって、一つのイベントになっている。
今回、実際に参加してみたことで、普段何気なく見ている「フォロー&タグ付けで無料!」というSNSキャンペーンの裏側が、少しだけ見えたような気がしました。
そして何より、子どもたちが喜んでくれて、近所で親切にしてくれている子にも偶然会えた。
そういう小さな嬉しい出来事まで含めて、家族で出かけたイベントとしては、なかなか楽しい時間でした。
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