子どもと一緒に電車やバス、路面電車に乗っていると、見知らぬ人から話しかけられることがあります。
ほとんどの場合は親切な声かけですし、子どもを可愛いと思ってくれているだけなのかもしれません。
でも、ときどき「なんだか嫌だな」「ちょっと不快だな」と感じることもあります。
先日、路面電車でそんな場面に遭遇しました。
路面電車で見かけた気になる出来事
優先席に座っていた高齢の男性の隣に、買い物帰りと思われるお母さんと5歳くらいの女の子が座りました。
男性は女の子に興味を持ったようで、何度も指を舐めては女の子の方を指差し、顔を覗き込んでいました。
さらに、ジャケットの内側から切符に包んだ硬貨を取り出し、その硬貨で女の子の肌をつついたり、なぞったりし始めたのです。
私は少し離れた席から見ていましたが、正直なところ強い違和感を覚えました。
近くには空席もありましたが、お母さんは移動せず、親子は次の停留所で降りていきました。
その光景を見ながら、私はあることを考えていました。
「もし自分の子どもだったら、私は席を移動していただろうな」と。
相手が悪人かどうかは分からない
ここで誤解してほしくないのは、その男性に悪意があったかどうかは分からないということです。
もしかしたら、
- 子どもが好きだった
- 可愛いと思って声をかけたかった
- 昔ながらの距離感だった
だけかもしれません。
実際のところ、相手の本心は本人にしか分かりません。
でも私は最近、「相手が悪人かどうか」と「距離を取るかどうか」は別の話だと思うようになりました。
海外で子育てして学んだこと
ヨーロッパで小さな息子を育てていた頃、公共交通機関で何度か不快な思いをしたことがあります。
言葉が十分に通じない環境だったこともあり、その場で説明したり抗議したりすることは簡単ではありませんでした。
最初の頃は、
「気にしすぎかな」
「相手を傷つけるかもしれない」
と考えていました。
でも経験を重ねるうちに、考え方が変わりました。
自分や子どもが不快だと感じたら、理由を説明できなくても距離を取っていい。
ただそれだけです。
親の違和感は無視しなくていい
子育てをしていると、「考えすぎでは?」「神経質では?」と言われることもあります。
でも親が感じる違和感には意味があります。
もちろん、違和感があるからといって必ず危険があるとは限りません。
しかし、何も起きなかったとしても席を移動することに大きなデメリットはありません。
一方で、本当に問題があった場合には子どもを守れる可能性があります。
だから私は、
「危険だと証明できたら移動する」
ではなく、
「不快だと思ったら移動する」
という基準で考えるようになりました。
子どもにも伝えたいこと
私は息子にも、
「嫌だと思ったら離れていい」
ということを伝えています。
相手が大人でも、
相手が高齢者でも、
相手に悪気がなかったとしても、
自分が不快だと感じたなら距離を取っていい。
これは失礼なことではなく、自分の境界線を守るための行動です。
公共交通機関で子どもを守るために親ができること
公共交通機関では、さまざまな人と同じ空間を共有します。
その中で親ができることは意外とシンプルです。
- 子どもの様子をよく見る
- 自分の違和感を無視しない
- 不快なときは席を移動する
- 相手を説得しようとしない
- 子どもに「嫌なら離れていい」と伝える
相手を悪者にする必要はありません。
ただ、自分たちの安心を優先していいのです。
まとめ
公共交通機関で知らない人が子どもに近づいてきたとき、親として悩むことがあります。
でも私は、「相手が危険人物かどうか」を見極めることよりも、「自分や子どもが安心できるかどうか」を大切にしています。
親の違和感は、必ずしも正しいとは限りません。
それでも、その違和感を理由に距離を取ることは悪いことではありません。
子どもの安全と安心を守るために、私はこれからも「なんとなく嫌だな」と感じたら席を移動しようと思っています。
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