子ども向けの図書館プログラムに参加していて、最近気づいたことがあります。
私はこれまで、息子のことを、
- 指示通りに進めるのが苦手
- 途中で心が折れやすい
- 完璧主義なところがある
- もう少し辛抱強くなった方がいいのでは
と思っていました。
でも、図書館によって息子の様子がまったく違うことに気づいて、「これは性格だけの問題ではなく、環境との相性なのかもしれない」と感じるようになったのです。
今回は、図書館の工作プログラムを通して感じた、「子どもに合う環境・合わない環境」について書いてみます。
工作が大好き。でも“決まったやり方”は苦手な息子
息子は工作が大好きです。
ただ、見本通りに作るタイプではありません。
「こうやるんだよ」と説明されても、自分なりのアイディアをどんどん膨らませて、最終的には周りの子とは全然違う作品を作っていることもあります。
それは息子の良さでもあるのですが、一方で、
- やり方が難しい
- 思った通りにいかない
- 失敗する
- 周りは順調に進んでいる
という状況になると、一気に気持ちが折れやすいところがあります。
私は普段から、
「わからない時は聞いてね」
「必要なら手伝うからね」
と伝えています。
ただ最近は、1歳の娘が歩き回るようになり、息子にずっと付きっきりでサポートすることが難しくなってきました。
同じ図書館イベントでも、ストレスが全然違った
不思議だったのが、同じような工作イベントでも、「まったくストレスを感じない図書館」と、「ものすごく疲れる図書館」があることです。
のびのび過ごせる図書館の特徴
息子と相性が良い図書館は、
- 子どもスペースが独立している
- 部屋が広い
- 人が密集していない
- 多少失敗しても大丈夫な空気感がある
- 司書さんが柔軟
という特徴がありました。
司書さんも、
「見本はあるけど、好きなように作っていいよ」
というスタンスです。
だから息子も安心して、
「僕はこうする」
「ここは変えたい」
と自由に発想できます。
たとえ失敗しても、
「まあ、こういうこともあるよね」
「もう一回やってみよう」
という空気があるので、息子も気持ちを立て直しやすいのです。
私自身も、娘を追いかけながらでもそこまで緊張せずに過ごせます。
自由な環境だからこそ見えた、“子ども主体”の難しさ
面白かったのは、その自由な図書館では、逆に「親が口を出しすぎて、子どもがイライラしている場面」をよく見かけたことです。
親御さんは、
「こっちの方がいいよ」
「こうしたら?」
「違う違う、こうやるんだよ」
とつい手や口を出してしまうのですが、子どもの方は、
「自分はこうやりたいの!」
と不満そうにしていることがありました。
工作イベントというと、「完成させること」が目的になりやすいですよね。
親としても、
- ちゃんと作ってほしい
- 失敗しないでほしい
- 時間内に終わってほしい
と思うのは自然なことだと思います。
でも、息子のように「自分で考えたい」タイプの子にとっては、完成品よりも、
- 自分で決めること
- 試してみること
- 思いついたことを形にすること
の方が大事なのかもしれません。
だからこそ、「自由にやっていい」という空気のある場所では、生き生きしているのだと感じました。
逆に、合わなかった図書館は…
一方で、かなり疲れてしまう図書館もありました。
そこは、
- 大人スペースの一角が子どもエリア
- 机を寄せて工作
- 人との距離が近い
- 物を落とすと拾うのも大変
という環境でした。
特に大変だったのが、ビーズ工作の日です。
ビーズを落とすと探すだけでも一苦労。
娘は歩き回るし、息子はうまくいかなくて焦るし、私は両方を同時にフォローしきれませんでした。
しかも周りの親御さんは、かなり付きっきりでサポートしていることが多く、息子だけ取り残されてしまう場面もありました。
「子ども主体」の難しさを感じた
その図書館は、「子ども主体」を大事にしているようでした。
司書さんは子どもに説明はしてくれます。
でも、実際に難しい部分を少し手伝ってくれることはほとんどありません。
その代わり、親が手伝うことになります。
一方で、親がずっと手伝っていると、
「子どもにやらせてください」
という空気もあります。
でも実際には、親のサポート前提で成り立っている部分も大きいように感じました。
私は娘を追いかけながらだったので、他の親御さんと同じレベルで付き添うことができませんでした。
その結果、息子は、
- やり方はわからない
- でも助けてもらえない
- 周りはどんどん進んでいく
という状態になり、かなりストレスを感じていたように思います。
しかも以前、息子が「自分でやる」と言った時、私はできるだけ口を出さず見守っていたことがありました。
でもその時、近くにいた別の子には司書さんがかなり手厚くサポートしていて、明らかに困っていた息子にはほとんど関わらない場面がありました。
もちろん悪気はないのだと思います。
ただ、「子ども主体」と言いながらも、実際には大人がどこまで介入するかにかなり差があるのだと感じました。
「心が弱い」のではなく、環境が合っていなかったのかもしれない
私はこれまで、
「すぐ嫌になるのは心が弱いのかな」
「もっと辛抱強くなった方がいいのかな」
と思っていました。
でも今回、
“どんな環境でも同じ反応をしているわけではない”
ということに気づきました。
- 自由度が高い場所では、生き生きしている
- 必要な時に助けを求められる環境だと頑張れる
- 失敗しても大丈夫と思える場所では挑戦できる
一方で、
- 周囲との比較を感じやすい
- 失敗の負荷が高い
- サポート不足になりやすい
環境では、気持ちが折れやすくなっていました。
つまり、「性格の問題」だけではなかったのです。
子どもに合う環境は、それぞれ違う
もちろん、「全部やってくれる環境」が良いとも思っていません。
実際、司書さんがほとんど手伝ってくれるタイプの工作イベントでは、息子は逆に退屈そうでした。
息子に合っているのは、
- 自分で考えられる
- 自由に作れる
- でも困った時には助けてもらえる
そんな環境なのだと思います。
そして私自身も、
「自分でやってみる」
「わからない時は聞く」
というスタンスで子育てをしているので、そういう図書館と相性が良いのかもしれません。
最後に
子どもがうまくいかない時、
「性格の問題」
「努力不足」
「我慢が足りない」
と考えてしまうことがあります。
でも実際には、環境との相性が大きく影響していることもあるのだと、今回改めて感じました。
特に、きょうだい育児をしながらの参加は、親のサポート力にも限界があります。
だからこそ、
「どこでも頑張れるようにする」
だけではなく、
「その子が力を発揮しやすい環境を選ぶ」
ことも大事なのかもしれません。
【関連記事】
