海外で生活していると、日本との文化の違いに気づく場面がよくあります。
最近驚いたことのが、「母の日(Mother’s Day)」の捉え方の違いでした。
先日、ヨーロッパに住む義理の母(夫の実母)と大家さんから「Happy Mother’s Day」というメッセージが届き、とても驚きました。
どちらも、子どもを持つ母親です。
私は一瞬、「え、私に?」と思いました。
日本では母の日といえば、自分の母親に感謝を伝える日という感覚が強かったからです。
日本の母の日は「子どもから母へ感謝する日」
日本の母の日は、一般的に「子どもが母親に感謝を伝える日」という意味合いが強いです。
例えば、
- カーネーションを贈る
- 「お母さんありがとう」と伝える
- 育ててくれたことへの感謝を示す
このように、親子の関係の中で「子ども → 母」という一方向の感謝イベントとして定着しています。
そのため、母親自身が誰かから祝われるというより、「子どもが感謝を示す日」という印象が強い文化です。
カナダでは「母である人」そのものが祝われる
一方で、カナダで生活していると、「母親という役割を担っている人」そのものに敬意を表する文化を感じることがあります。
今回、義母や大家さんから「Happy Mother’s Day」とメッセージをもらったのも、単に自分の母親に対するものではなく、
「母であるあなた自身をねぎらう」という意味合いが含まれているように感じました。
つまりカナダでは、
- 母親同士でねぎらい合う
- 夫から妻へ感謝が伝えられる
- 妊娠中の女性も祝福されることがある
といったように、「母であること自体」が祝福の対象になっている印象があります。
カナダで感じた“母同士の自然なあいさつ”
もう一つ印象的だったのは、日常の中での自然なやりとりです。
この前、小学校に息子を迎えに行った時、他のお母さん達と話をしていて、私は最後に自然と「Happy Mother’s Day!」と言っていました。
これはカナダでの生活の中で、ごく自然なあいさつとして出てきたものでした。
その場では特に深く考えていませんでしたが、今振り返ると「母から母へのねぎらい」の言葉だったのだと思います。
日本とカナダの母の日の違いと共通点
今回の体験を通して、とても興味深い違いに気づきました。
- 日本:子どもから母へ感謝する日
- カナダ:母である人同士でもねぎらい合う日
- 共通点:母という存在への敬意はどちらにもある
つまり違いは、「誰が誰に向けて祝うか」という範囲の広さなのかもしれません。
日本ではまだ「自分の母親へ感謝する日」という側面が中心ですが、カナダでは母同士が自然に声を掛け合う文化も日常にあります。
母の日の意味は一つではないのかもしれない
母の日は同じように見えても、文化や国によって少しずつ意味が違うのかもしれません。
- 日本:親子の感謝のイベント
- カナダ:母である人をねぎらう日
- 現実の生活:母同士の共感や労いの場にもなっている
どれが正しいというわけではなく、その違い自体がとても興味深いと感じました。
まとめ|カナダで気づいた母の日の新しい見え方
カナダで生活する中で、母の日に対する捉え方が日本と違うことに気づきました。
それは単なる文化の違いというより、「母という役割をどう社会が扱っているか」の違いなのかもしれません。
そして実際には、その境界ははっきり分かれているわけではなく、日常の中で少しずつ混ざり合っているようにも感じます。
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