「血糖値が少し高くて……」
そんなふうに、自分の健康状態を少しだけ誰かに話した時、相手から、
「○○さんも検査値が高いらしいよ」
「知り合いにも同じ人がいるよ」
と言われて、急に不安になったことはありませんか?
私はあります。
その時、「もしかしたら、私の話もどこかでされるのかな」と思ってしまい、それ以上は話すのをやめようと感じました。
健康の話は、世間話のように扱われがちです。
ですが実際には、とても個人的で繊細な情報だと思っています。
今回は、糖尿病予備軍や検査値の話を通して感じた、「健康情報を他人に軽く話すこと」について書いてみたいと思います。
健康状態や持病は、本来とてもプライベートな情報
偏頭痛や高血圧のように比較的オープンに話される症状もありますが、
- 糖尿病予備軍
- 甲状腺ホルモンの異常
- 不妊治療
- 更年期症状
- メンタルの不調
- 女性ホルモンの問題
などは、本人にとってかなりデリケートな話題です。
特に「糖尿病予備軍」「糖尿病」という言葉には、今でも偏見を持つ人が少なくありません。
糖尿病予備軍に対する偏見が怖かった
糖尿病予備軍というと、
- 食べすぎ
- 甘いものばかり食べている
- 太っている
- 自己管理不足
といったイメージを持つ人もいます。
ですが実際には、遺伝や体質、ホルモンバランス、ストレス、妊娠出産、加齢など、さまざまな原因があります。
痩せている人でも血糖値が高くなることはありますし、生活習慣に気をつけていても数値が上がるケースもあります。
それでも、「糖尿病予備軍」という言葉だけが一人歩きしてしまい、
「だらしない生活をしている人」
のように受け取られてしまうこともあります。
だからこそ、自分の検査値や健康状態を人に話すことに怖さを感じる人もいるのだと思います。
「あの人もそうなんだって」と言われて、話すのをやめた
以前、私が「検査値が少し高い」と話した時、相手からすぐに、
「○○さんも検査値高いらしいよ」
と言われたことがありました。
きっと悪気はなかったのだと思います。
「あなた一人じゃないよ」
「他にも同じ人がいるよ」
と励ますつもりだったのかもしれません。
ですが私は、その瞬間に、
「じゃあ、私の話も誰かにされるのかな」
と思ってしまいました。
もちろん、名前を出していなくても、環境によっては誰のことかわかってしまうこともあります。
健康状態や持病、服薬の情報は、本来かなり慎重に扱うべき個人情報だと思っています。
健康の話は、共感のつもりでも広がってしまうことがある
健康についての会話は、「心配している」「励ましたい」という善意から始まることも多いです。
ですが、
「知り合いにも同じ病気の人がいる」
「○○さんも同じ薬を飲んでいる」
といった話を繰り返しているうちに、本人の知らないところで情報が広がってしまうことがあります。
特に女性同士の会話では、
- 更年期
- PMS
- 不妊治療
- 甲状腺疾患
- 血糖値
- 偏頭痛
などが、“ちょっとした体調の話”として共有されやすい空気もあります。
ですが、本人にとっては「できれば広められたくない話」であることも少なくありません。
自分の健康情報を誰に話すかは、自分で決めていい
以前の私は、「隠すのはよくないのかな」と思っていました。
ですが今は、自分の健康状態を誰にどこまで話すかは、自分で決めていいと思っています。
特に、他人の健康情報を軽く話す人に対しては、少し慎重になるくらいでちょうどいいのかもしれません。
それは冷たいことでも、神経質なことでもなく、自分自身を守るための感覚だと思います。
健康の悩みは、生活や不安と深く結びついています。
だからこそ、「この人なら安心して話せる」と思える相手だけに話すことも、大切なのではないでしょうか。
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