夫婦やカップルの間で、意外と多いのが料理の味付けをめぐるトラブルです。
「味が薄い」
「うちのカレーはこんな具材じゃない」
「本来この料理はこういう味」
そんな言葉がきっかけで、気まずくなった経験がある人もいるのではないでしょうか。
でも、料理の味付けは育った環境や家庭によって違うのが当たり前です。
それなのに「正しい味」「本来の味」を主張してしまうと、相手を否定する形になり、夫婦喧嘩の原因になってしまうことがあります。
料理の味の違いは、どちらが正しいかを決めるものではありません。
むしろ、新しい家庭の味を作っていくものなのではないでしょうか。
料理の味付けは育った環境で変わる
料理の味は、その人が育った地域や家庭によって大きく変わります。
例えば日本でも、
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出汁の濃さ
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醤油の味
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味噌の種類
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カレーの具材
こうしたものは地域によって違います。
さらに言えば、同じ地域でも家庭によって味は変わるものです。
母親の出身地や家庭の習慣などによって、その家独自の味ができていきます。
つまり、料理の味は「正解」があるものではなく、その人にとっての慣れた味なのです。
慣れない味は「物足りない」と感じることもある
人は、慣れた味に安心感を覚えます。
そのため、普段食べている味と違う料理を食べると、
「なんとなく物足りない」
「少し違和感がある」
と感じることがあります。
例えば、私はカナダで自分の出身地域とは違う味付けのどん兵衛を買ったことがあります。
同じどん兵衛なのに、出汁の味が少し違うのです。
もちろん美味しくないわけではありません。
でも、普段食べ慣れている味と比べると、どこか物足りない感じがありました。
これは料理が間違っているわけではなく、単純に自分の舌が慣れている味と違うだけのことです。
人の味覚というのは、それくらい慣れに左右されるものなのです。
料理の味を「間違い」にするのはセンスがない
それなのに、料理を作ってくれた相手に対して
「この味は違う」
「本来はこういう味」
と言ってしまう人もいます。
でも、その味は相手にとっては普通の味です。
つまり、
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その人の家庭ではそれが当たり前だった
-
その人の舌にはそれが馴染んでいる
というだけのことです。
それを「違う」と言うのは、相手の育ってきた環境を否定しているのと同じになってしまいます。
料理に文句があるなら自分で作ればいい
さらに言えば、料理を作ってくれた人に文句を言うのはフェアとは言えません。
料理には、
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時間
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手間
-
気持ち
がかかっています。
もし味付けに不満があるなら、シンプルな話です。
自分で作ればいいのです。
「自分はこういう味が好きなんだ」と思うなら、自分で作って共有すればいいだけです。
文句だけを言うより、その方がずっと建設的です。
夫婦なら「新しい家庭の味」を作ればいい
夫婦になるということは、違う家庭で育った二人が一緒に生活するということです。
だからこそ大切なのは、
「どちらの味が正しいか」
を決めることではありません。
むしろ、
二人の家庭の味を作っていくこと
ではないでしょうか。
例えば、
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少し味付けを調整してみる
-
お互いの好きな料理を作る
-
新しいレシピを試してみる
そうやって少しずつ、二人の家庭の味ができていきます。
料理は正しさではなく関係性
料理は、正しいか間違っているかで判断するものではありません。
そこには、
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育った家庭の文化
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思い出の味
-
慣れ親しんだ食生活
が詰まっています。
だからこそ、相手が作ってくれた料理に対して大切なのは、まず感謝することです。
そしてどうしても文句があるなら、最後に一つだけ。
自分で作ればいいのです。
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