SNSを見ていると、赤ちゃんの食事についてこんな言葉をよく目にします。
「赤ちゃんは食べ物をつかんで感触を学ぶことが大切」
「ぐしゃっとつぶすのも経験」
確かに、赤ちゃんが食べ物を手で触ることには意味があると言われています。
手で触り、口に運び、時には落としてしまう。
そうした経験の中で、赤ちゃんは少しずつ食べることを覚えていきます。
ただ、SNSを見ていると、少し疑問に感じる光景もあります。
テーブルいっぱいに並べられた食べ物。
そして食事が終わる頃には、床まで食べ物が散らばっている状態。
「赤ちゃんは散らかすものだから仕方ない」というコメントもよく見かけます。
でも、本当にそうなのでしょうか。
赤ちゃんが食べ物を落とすのはよくあること
赤ちゃんが食べ物を下に落とすことは珍しくありません。
実際、多くの親が
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赤ちゃんが食べ物を投げる
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赤ちゃんが食べ物を床に落とす
といった行動を経験しています。
これにはいくつか理由があると言われています。
例えば、
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手から物が落ちることを学んでいる
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親が拾ってくれる反応が楽しい
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食事より遊びに興味が移った
といったものです。
また、赤ちゃんによってはお腹いっぱいになったサインとして食べ物を落とすこともあります。
つまり、食べ物を落とすこと自体は、成長の中で自然に起こる行動です。
「散らかること」と「散らかすこと」は違う
ただ、SNSの投稿を見ていると、少し気になることがあります。
それは、最初から大量の食べ物を並べているケースです。
例えば、
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テーブルいっぱいに並べられた食べ物
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最終的にその多くが床に落ちている
といった光景です。
赤ちゃんが食べ物を落としてしまうことはあります。
でもそれは、あくまで食べる過程の中で起きることです。
最初から「ぐちゃぐちゃにして学ぶもの」と考えてしまうと、少し違うのではないかと感じることもあります。
散らかることと、散らかすことは同じではありません。
我が家の1歳3か月の娘の場合
我が家には1歳3か月の娘がいます。
すでに離乳食の時期は終わっています。
つかみ食べはしますが、まだスプーンで自分で食べる気はあまりないようで、基本的には私が食べさせています。
ただ、娘が自分でつかんで食べているとき、分かりやすい行動があります。
お腹いっぱいになると、食べ物を下に落とし始めるのです。
それまでは普通に食べていたのに、急にポイッと落とす。
「あ、もうお腹いっぱいなんだな」と分かる瞬間です。
赤ちゃんが食べ物を落とす理由はさまざまですが、こうした行動は多くの家庭でも見られるものではないでしょうか。
赤ちゃんの食事はフードロス前提ではない
SNSではインパクトのある写真が広がりやすいものです。
テーブルや床が食べ物だらけになっている光景は、確かに目を引きます。
ただ、その光景を見ていると、少し考えてしまうこともあります。
もし最初から床に落ちることを前提に大量の食べ物を並べているのであれば、それは結果としてフードロスにつながってしまう可能性もあるからです。
もちろん、赤ちゃんの食事では多少散らかることはあります。
でも、赤ちゃんの食事の目的は本来
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食べることに慣れる
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食べ物に興味を持つ
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少しずつ自分で食べられるようになる
ことです。
汚すことが目的ではありません。
赤ちゃんのペースで食べることが大切
育児にはさまざまな方法があります。
つかみ食べを積極的に取り入れる家庭もあれば、スプーンで食べさせる時間が多い家庭もあります。
どちらが正しいというよりも、赤ちゃんのペースに合わせることが大切なのではないでしょうか。
赤ちゃんが食べ物を落としてしまうことはあります。
でもそれは、成長の中で自然に起こること。
だからこそ、最初から「散らかすこと」を前提にするのではなく、食べる経験そのものを大切にしたいと感じています。
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