「救急隊の人が玄関で脱いだ靴、揃え直したほうがいいのかな?」
先日SNSで、そんな疑問の答えになる投稿を見かけました。
結論から言うと、救急隊の靴は揃え直さなくていい、むしろ揃え直さないでほしいのだそうです。
私はこの話を知って、正直とても驚きました。
でも理由を知ると、「なるほど」と納得することばかりでした。
救急隊が靴を揃えない理由|命を優先した動線
救急隊の方が靴を脱ぐ向きや位置には、はっきりとした理由があります。
それは、一秒でも早く、負担なく外に出られるようにするためです。
救急の現場では、
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しゃがむ
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靴を探す
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履き直す
といった動作一つひとつが、命に直結します。
そのため救急隊の靴は、「見た目」よりも
次に動くための合理性を優先した配置になっています。
靴を揃え直すことで起きてしまった実例
SNSの投稿では、こんな実例も紹介されていました。
救急隊の方が、善意で靴を並べ直されてしまったことで
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どれが自分の靴かわからなくなり
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靴を探している余裕はなく
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結果として、靴を履かないまま病院へ向かった
というケースが実際にあったそうです。
「丁寧にしなきゃ」「失礼にならないように」という気持ちが、
かえって現場の妨げになってしまうこともある。
これは、知らなければまず気づけないことだと思います。
最近は靴カバーを使う救急隊も増えている
こうした事情から、最近では
靴カバーを着けて室内に入る救急隊も増えているそうです。
日本の「靴を脱ぐ文化」と、
救急現場の「スピードと効率」。
その両方を成立させるための、現場なりの工夫だと感じました。
私たちが知っておくだけで助けになる救急対応のポイント
靴の話以外にも、一般の私たちが知っておくだけで
救急隊の負担を減らせることがあります。
救急車を呼んだら玄関を開けておく
オートロックや鍵探しで、到着後に時間がかかることがあります。
情報を伝える人を一人決める
年齢、症状、既往歴、服用中の薬などを
落ち着いて伝えられる人がいると、対応が早まります。
片付けや気遣いは後回しでいい
靴を揃える、物を戻すよりも
通路を空けることが最優先です。
病院の指定はできないことが多い
救急隊は、空き状況や受け入れ体制を見て判断しています。
救急隊の行動は「雑」なのではなく「合理的」
慌ただしく見える行動や、短い説明。
それは冷たいからでも、配慮が足りないからでもありません。
一秒でも早く、無駄な動作を省くためのプロの判断です。
この前提を知っているだけで、
救急現場に対する見方は大きく変わります。
こういう知識を教えてくれるSNSの価値
今回の「靴を揃えなくていい話」も、
SNSで流れてきたからこそ知ることができました。
救急隊の方が、日常的にこうした背景を説明する機会は多くありません。
だからこそ、現場の声が直接届くSNSには、大きな価値があると感じます。
炎上やネガティブな面ばかりが目立ちがちですが、
「私たちが本当は知っておいた方がいいこと」を
静かに共有してくれる場でもある。
そう思うと、SNSってやっぱり悪いものばかりではありません。
まとめ|知識は「もしも」の瞬間のために
救急の知識は、
使う場面が来ないほうがいい知識です。
でも、もしもの時に
「知らなかった」で後悔しないために、
今のうちに知っておく価値はあります。
救急隊の靴を揃えない理由。
玄関を開けておくこと。
情報を整理して伝えること。
その一つひとつが、
誰かの命を守る行動につながるかもしれません。
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