「今年も年賀状、どうしよう。」
日本に住んでいた頃は、年末が近づくと毎年このことで少し気が重くなっていました。
海外に住むようになった今、その悩みはすっかりなくなりました。
年賀状を出さなくなった理由は、とても現実的です。
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日本の年賀はがきが海外では手に入らない
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国際郵便の送料が高い
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年末年始に出しても、いつ届くのかわからない
ただ、それ以上に大きかったのは、
人とのつながり方や、挨拶の距離感が変わったことでした。
クリスマスカードは「毎年リセット」
海外では、年賀状の代わりにクリスマスカードを出しています。
とはいえ、送る相手は本当に限られています。
家族、そしてごく一部の親しい友達だけ。
毎年12月になると、
「今年は誰に出そうかな」
と、その年の気持ちで考えます。
日本の年賀状のように、
「去年出したから今年も出さなければいけない」
「仕事関係だから一応出しておく」
といった義務感はありません。
上司や職場の人に出さなければいけない、という空気もなく、
プライベートなやり取りにきちんと限定できるのが、正直とてもありがたいです。
友達はSNSで十分
では、カードを送らない友達とはどうしているかというと、
答えはとてもシンプルで、SNSで十分です。
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Instagramで近況を見る
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ストーリーに「いいね」をする
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年末年始にメッセージを送る
それで、ちゃんとつながっています。
クリスマスカードは、
「わざわざ形にして送りたい相手」にだけ送るもの。
それ以外の友達とは、
無理にカードやはがきを使わなくても、
普段使っているSNSで気軽にやり取りできれば問題ありません。
書く内容も、すごくシンプル
クリスマスカードに書く内容は、とてもシンプルです。
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Happy Holidays!
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Hope you’re doing well.
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Wishing you a wonderful new year.
長くても数行ほどで、近況を詳しく書く必要はありません。
写真を入れる必要もありませんし、
子どもの年齢や成長、学校のこと、家族構成などを
細かく説明することもありません。
「伝えたい気持ちだけを書く」
それが基本です。
年賀状って、情報量が多い
一方で、日本の年賀状を思い返すと、
あれは「新年のあいさつ」というより、
年に一度の近況報告・個人情報の共有の意味合いが強かったように感じます。
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家族構成
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子どもの成長
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写真付きの近況
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場合によっては住所や勤務先
もちろん、それを楽しみにしている人もいますし、
年賀状文化そのものを否定したいわけではありません。
ただ、
「こちらのことをどう思っているのかわからない相手に、
社交辞令として個人情報を載せたはがきを送る」
という行為に、
海外生活を通して違和感を覚えるようになりました。
距離感が、ちょうどいい
クリスマスカードは、
「元気にしています」
「あなたのことを思い出しました」
その気持ちが伝われば十分です。
もっと詳しい話や個人的な近況は、
普段から連絡を取っている相手と直接やり取りします。
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家族やごく親しい友達 → カード
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友達 → SNS
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仕事関係 → 仕事だけ
この線引きが、とても明確です。
社交辞令だけで人間関係を維持しなくていい。
その距離感が、今の自分にはとても心地よく感じられます。
年賀状をやめて、失ったものと得たもの
年賀状を出さなくなって、
年に一度だけの形式的なつながりは減りました。
一方で、
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本当に大切にしたい人がはっきりした
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個人情報を広く共有しなくなった
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挨拶が義務ではなく、気持ちベースになった
そんな変化がありました。
年賀状が悪いわけではありません。
クリスマスカードが正解だと言いたいわけでもありません。
ただ、海外で暮らす中で、
今の自分には、このくらいの距離感がちょうどいい
そう感じている、という話です。
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